ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2007/10/13〜14) D

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

(Update:2007/10/18)

 

【高山植物】

黄金色のミヤマクロスゲ

10月も半ばになると、ご紹介する高山植物もかなり少なくなってきました。こちらは紅葉情報のコーナーでご紹介しても良いくらいきれいなミヤマクロスゲの紅葉。少し枯れ始めていて、太陽の光線がないと、きれいな小麦色が浮かび上がりません。

 

ミヤマダイコンソウ(紅葉)

岩の隙間に張り付くように自生するミヤマダイコンソウ。高山植物の中でも大きめの葉を持ち、きれいな紅葉の時期は他の高山植物と比べて、やや短い部類に入るかと思います。本来ならもう少し早い時期がピークですが、ご覧のようにまだきれいなものもあります。

 

ミヤマキンバイ(紅葉)

こちらはミヤマキンバイ。小さめの葉の高山植物のほうが紅葉の時期が長めで色合いもよいのですが、今年のミヤマキンバイはあまり色づきはよくありません。色合い的には上記のミヤマダイコンソウとほぼ同じ感じですが、本来のミヤマキンバイの紅葉の色合いではありません。これからもう少し良くなってくるかもしれません。

 

何とか花をつけているミヤマアキノキリンソウ

2週間前の ノリクラ雪渓カレンダーVol.21(2007/09/29〜30)C のときですら、ほとんど咲いている高山植物はなく、こちらのミヤマアキノキリンソウを紹介いたしました。このミヤマアキノキリンソウも、もうそろそろ終わりになってきています。前回、紹介したときはマルハナバチが一生懸命になって蜜を集めている様子が観察できましたが、今週はマルハナバチどころか他の昆虫すら見かけることはありませんでした。

 

シラタマノキ(果) 5裂の萼がさく果をぐるっと取り囲む

こちらは先週もご紹介したシラタマノキ。この白い実はがく(萼)が肥大化した偽果で、中にある本来のさく果を包んでいると紹介いたしましたが、実の下部から見てみると、花びらを取り囲んでいた5裂の萼がそのまま肥大した様子が良くわかります。そして、実の中心から突き出しているのは花柱で、その花柱は外から包む肥大化した萼とは接していないところも見落としてはいけないポイントでしょう。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会