ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2007/10/20〜21) @

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(Update:2007/10/25)

 

【大雪渓】

今週末は初雪・初冠雪を迎え、数週間前の季節外れともいえる穏やかな過ごしやすい気候から一転して、一気に冬へと突進するような勢いで気候が変化しました。畳平では18日(木)にチラチラと雪が舞い、これが今年の初雪となりました。そして本格的に雪が降り始めたのは19日(金)の早朝からで、特に昼過ぎから晩かけて降った雪が山頂付近の山肌を白くさせて、20日(土)の早朝には初冠雪を観測しました。さらに20日(土)の晩にも降雪があって、山肌は前日以上の白さを見せ、完全に真冬のような状況になりました。このため、シャトルバスは19日(金)から運休となりました。

大雪渓入口から雪渓上部に向かうスキーヤー専用道は踝くらいの積雪があり、多いところでは脛から膝下くらいの積雪になっています。したがって、雪渓上部左側のバーンは何処までがなのか見当がつかないような状況になっています。また、先週、全山紅葉を迎えましたが、この降雪で位ヶ原山荘より上部は一気に落葉し、見頃は魔利支天から三本滝付近まで降りてきています。

大雪渓付近では両日とも人影のほとんどない静かなノリクラを楽しむことができ、特に21日(日)は超快晴な青空に、昨晩降り積もった軽い新雪が雪渓を覆い、苦労してここまでやってきた者だけが味わうことのできる至福のときを過ごすことができました。

やっと訪れた秋は足早に過ぎ去って、一気に冬まで季節が進んだ今週のノリクラをお伝えいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月20日(土)、観光センター】     【三本滝レストハウス】
Page-2 : 【大雪渓に向けて T − 三本滝ゲート〜冷泉小屋】     【大雪渓に向けて U − 冷泉小屋〜位ヶ原山荘】
Page-3 : 【大雪渓に向けて V − 位ヶ原山荘〜大雪渓】     【極寒の大雪渓に到着】
Page-4 : 【位ヶ原山荘】
Page-5 : 【10月21日(日)、快晴の朝】
Page-6 : 【大雪渓目指して、登山道】
Page-7 : 【雪渓下部】
Page-8 : 【雪渓上部 − パウダーを喰う】
Page-9 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】    【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近】    【紅葉情報 − 冷泉小屋〜魔利支天付近】   
Page-10: 【紅葉情報−魔利支天〜三本滝付近】    【紅葉情報−乗鞍高原】     【昨年の今ごろは?】     <編集後記>

  

 

【10月20日(土)、観光センター】

観光センター駐車場

こちらは観光センター前駐車場。昨晩の雨はやんで夜半にはきれいな星空が広がっていました。そして、今朝になって雲が広がってきたものの、ご覧のように少しずつきれいな青空が広がろうとしています。

 

ようやく乗鞍高原にも紅葉が訪れ始めました

まだまだ見頃とは言える状態ではありませんが、乗鞍高原にもようやく紅葉前線が降りてきました。

 

せっかく紅葉が始まろうとしているのに落葉も多い

昨日の降雨で葉が濡れて一段ときれいに色づいているように見えます。それと同時に落葉も多くなり、せっかく紅葉が始まろうとしているのにちょっと気がかりですね。

 

ほとんど山頂は見えません 初冠雪

観光センターから見上げる山頂付近には濃い雲が立ち込めて、その全貌を確認することはできませんが、山頂付近は昨日(19日)の朝から降雪があり、雲間から覗く山肌はご覧のように白く雪化粧している様子を垣間見ることができます。これまで降雪が遅れていましたが今シーズンの初冠雪がようやく見られました。昨年より12日遅い状況です。

 

シャトルバス券売所 シャトルバスは運休

山頂付近の積雪のため、県道乗鞍岳線は19日(金)15時から通行止めとなりましたが、本日も引き続き三本滝ゲートから県境までの区間が通行止め。畳平は19日(金)15時の時点で2〜3センチの積雪でしたが、夜の降雪で10センチ程度の積雪となっています。

乗鞍スカイラインは19日(金)の朝から終日通行止めでしたが、今日は猫岳付近の8kmポストより上部は凍結していて、引き続き平湯峠から全線通行止めとなっています。

 

せっかくお越しになったのに、引き返す方もいらっしゃり、早朝よりも車の台数はさらに少なくなって行きます。

 

 

【三本滝レストハウス】

三本滝レストハウス駐車場

こちらは観光センター駐車場から県道乗鞍岳線を7km程登ったところにある三本滝レストハウスの駐車場

 

三本滝ゲート − 積雪通行止め

県道乗鞍岳線のマイカー規制はここから始まりますが、先ほどお伝えしたように積雪通行止めでゲートが閉ざされています。ゲート横のレストハウス駐車場には観光客の方々が三本滝への散策などにお越しになっているようです。

もちろん、ここから山頂方面へ目指して歩いて行く方もいらっしゃいます。

 

大雪渓まで歩いて向かう準備 − もちろん一番乗りを目指して!

昨年の初冠雪でスキーヤー・ボーダーが新雪を滑走しているところをWebSiteで見て、「今年、初冠雪があったら絶対にいってみたい!」と、前々からおっしゃっていたこちらの常連の方。いよいよ、その日がやってきたとばかりに準備に取り掛かります。(昨年の初冠雪 → 2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.22(2006/10/07〜09)

今日は確かにスキーヤー・ボーダーの方はお越しになっていないようですね。「一番乗り!」と少しははしゃぎ気味で喜んでいます。

 

...と思ったところ、すぐ隣ではやはり大雪渓を目指すテレマークの常連さん。

 

一緒に大雪渓を目指します

どちらの方もファーストトラックを狙いに大雪渓に向けて出発です。春スキーの時期であれば、かもしかゲレンデからツアーコースを登って位ヶ原に向かうルートが一般的ですが、ツアーコースはクマザサなどの藪が生い茂りっています。また、ツアーコースを何とか進むことができても、ツアーコースから位ヶ原に上がる箇所からダケカンバの林が生い茂ってなかなか進むことができない状態になりますので、かもしかゲレンデの先にある車道から魔利支天まで出て、その後は登山道も使いながら大雪渓を目指したほうが良いでしょう。

ただ、この時期は日暮れが早く、ある程度、時間の計算ができないと大雪渓にたどり着いても、滑走する前に引き返さなければならないことになります。また、スキー板・ブーツなど通常の登山以上の装備になり、ルートマップに示されている所要時間以上に時間がかかると考える必要があります。


■ご注意■

今回の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。大雪渓は新雪が降っても急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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