ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2007/10/20〜21) D

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(Update:2007/10/25)

 

【10月21日(日)、快晴の朝】

日の出に照らされ茜色

翌日、10月21日(日)の夜明け前は西からの強い風が絶えず吹き続け、オオシラビソの大木がワサワサと枝をしならせる音が鳴り続けます。そして、6時を少し過ぎた頃からオレンジ色に輝く太陽が昇り始めます。そして、その光を十二分に受け取るかのごとく、一晩で一段と白くなったスクリーンが茜色に一瞬染まります。

 

マイナス7℃ − 全面凍結

今日の位ヶ原山荘の最低気温はマイナス7℃。ご覧のように路面は全面凍結。アイスバーンの状態を言い表すのに「スケートリンクのごとく」という表現を使いますが、氷の上からアスファルトがきれいに写り、スケート靴を履けばそのままスケートできます。

冷たい空風が絶えず吹き抜け、落葉がからからと音を立てながら流れます。こんな状態ですから、路面に落ちてもとどまることなくスーッと流れて行きます。

 

着雪 − 海老の尻尾

山荘のすぐ前は昨晩の降雪が路面全体に着雪しています。ご覧のようにきれいな幾何学模様を作り出し、西からの強い風が絶えず吹きつけてきれいな「海老の尻尾」を作り上げている様子を見つけることができます。

 

今日は最後なので山頂に行きたい 透明度の高い青空

朝早くから起きだし、窓から首を出して様子をうかがっていましたが、飛び出してきました。今日は最後の日なので、山頂方面に登山に出かけたいとのこと。本当に雲ひとつない青空が広がり、透明度の高い突き抜ける空を見上げながら、青空が一番美しいこの瞬間を堪能しています。しかし、今日は終日この天候と透明度が続きます。おそらくこんな日は年に何回もない貴重な一日です。

 

日が高くなり、ノリクラの山肌をはっきりと確認することができるようになります。昨日は沢筋しか雪化粧していませんでしたが、昨晩の降雪で山肌全体が雪化粧氏、確実に白さが増していることがわかります。そんな美しい光景を写真に収めたり、ツルツルの路面を滑って遊んでみたり、最終日の今日を楽しんでいます。

 

この二人がここで一緒にいられるのも今日が最後。

 

山荘の中にもしっかりと日がさすようになり、朝の準備が始まります。やかんや湯飲みから立ち上がる湯気が冬の寒さを強調します。

 

支配人との和気藹々とした時間が流れます。

 

日が高くなると同時に風も収まり、空の青さも一層増してきます。県道乗鞍岳線は今日も積雪通行止め。大雪渓に向かう準備を整え、一番乗りを目指して出発です。


■ご注意■

今回の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。大雪渓は新雪が降っても急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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