ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2007/10/27〜28) D

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(Update:2007/11/01)

 

【大雪渓 − 雨から雪へ】

雨の勢いは一向に収まりを見せません。位ヶ原山荘から望む山頂方面は雲の中に姿を消しています。

 

宝徳霊神への登山道 穏やかなせせらぎが轟音を立ててます

位ヶ原山荘から宝徳霊神方面に登る登山道の脇にある沢は普段はほとんど水量がなく、流れがあったとしても本当に穏やかなせせらぎですが、今日はご覧のようにすさまじい水しぶきを上げながらすべての物を飲み込んでしまう勢いです。登山道は途中で沢の中を歩くことになるため、今日は登山道から登って行くのをやめて、車道で大雪渓を目指します。

 

雨から次第に雪へ変わります

ツアーコースの入口より上部の10号カーブから次第に雪に変わり、道路脇の地面はうっすらと白くなり始めます。

 

宝徳霊神バス停 道路脇は雪化粧

こちらは宝徳霊神バス停付近。道路脇の路面はご覧のように完全に雪化粧を始めます。

 

路面はシャーベット状態に

そして、路面もご覧のようにシャーベット状に凍り始めます。道路脇の斜面から流れ出た雨水に雪が混ざってどろどろとした状態。時折、表層雪崩のように足元全体が一気に流れると、足場がさらわれることはないとわかっていても、ぞーっと寒気を覚えます。

 

こんな奇妙な状態が大雪渓駐車場近くまで続きます。

大雪渓入口

そしてこちらは大雪渓入口付近。このときの気温は0℃。シャーベットに近い雪が全体を覆っています。

 

大雪渓入口前は積雪3センチ

積雪は3センチほど。凍結するまでには至っていませんが、ご覧のように路面はほぼ完全に真っ白になっています。

 

今日は東から雪が吹き付けます(バス停看板)

こちらは入口付近を角度を変えて撮影したもの。バス停の看板に注目すると左の画像では着雪がありますが、右の画像には着雪がありません。今日の雪は東から吹き付けたことがわかります。南岸を台風が通過していったことが良くわかります。

 

ハイマツは夏場と同じ高さまで回復 完全に岩が隠れるまでの降雪ではありません

湿った重たい雪ですが、先週と比べて気温も高く、降雪量もそれほどではないようで、ハイマツは夏場と同じ程度まで高さが回復し、雪渓下部も岩が完全に隠れるまでの積雪量には至っていません。

日が暮れるにつれて、どんどん気温は低下し、雨に濡れたウェアはバリバリに凍り始めます。晴れた日などは本当に穏やかな大雪渓近辺も一旦荒れるとご覧のような状態になります。まだ、車道がしっかり確認できるこの時期は車道さえ歩いて降りられれば何とか下山は可能かもしれません。
しかし、この時期は晴れた日と荒れた日の差がこれだけあるということを念頭においた行動が必要です。


■ご注意■

今回の記事の中には初めてノリクラにお越しになる方を対象としてないものが含まれています。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。大雪渓は新雪が降っても急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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