ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.1(2008/03/22〜23) @

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(Update:2008/03/27)

 

【大雪渓】

昨年10月末で2007シーズンのノリクラ雪渓カレンダーの掲載を完了しました。例年はここで一旦取材活動を終了いたしますが、今年は冬のシーズンについてもトップページで速報を連載して現地の状況をお伝えしてきました。冬場の取材はかなり厳しいものがあり、速報をお伝えするだけでも精一杯といったところでした。3月を迎えてようやく春らしい気候の日が多くなりましたので、昨年と同様、ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版の連載を始めます。しかし、まだ天候の変化の激しい時期でありますので、不定期更新を予定しておりますので、あらかじめご了承ください。

今回の22日(土)は朝から青空の深い良い天気に恵まれ、気温もぐんぐん上昇し、汗ばむどころか大粒の汗をほとばしらせながらツアーコースを登ってこられる方もいらっしゃるほどの陽気に包まれました。全国的に見ても東京では平年より6日早い桜の開花が発表されたほどで気温の高い日が続いていると考えられます。

速報でも申し上げていますが、19日(水)から20日(木)にかげて湿った雪が降ったため、ツアーコースや位ヶ原・大雪渓には10〜20センチ程度の降雪があり、特に上部の位ヶ原・大雪渓では先週と比べても目立って積雪量が増えています。この付近は常に強い風にされされ、冬場の軽い雪はなかなか積もりにくいものの、春先の重たい雪は吹き飛ばされることなく、降雪量に寄与するものと考えられ、このエリアはこれから積雪量が増えて行く傾向をとって行きます。

それでは今シーズン最初のノリクラ雪渓カレンダープレリリース版をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【3月22日(土)、観光センター】     【スキー場からツアーコースへ】
Page-2 : 【ツアーコース T】     【ツアーコース U】
Page-3 : 【ツアーコース V − 位ヶ原へ】     【位ヶ原】     【雪渓下部】
Page-4 : 【位ヶ原山荘】
Page-5 : 【夕食が始まります】     <編集後記>

  

 

【3月22日(土)、観光センター】

快晴の観光センター前駐車場

朝7時の観光センター前駐車場。夜明け頃までは東の空はぼんやりと薄いベールがかかっていたものの、次第にはっきりとした太陽が昇り、雲ひとつない西の空はご覧のように深い青色が広がります。

 

空の青と手前の色彩の濃い森林に挟まれて白さが際立つ

ノリクラの峰々は完全に真っ白に雪化粧が施され、奥には真っ青な空のスクリーン、そして手前の森林に覆われた濃い色彩の山麓に挟まれて、より一層その白さが際立ちます。

 

駐車場脇の除雪の雪の高さは昨年よりも少なめ

駐車場脇に除雪された雪の高さは2メートルほど。昨年よりもやや少なめかと思います。もう3月の声を聞くようになると降雪のあったときなど一時的に積雪はありますが、路面は完全に乾いた状態になり、先月までの冷たい季節の感覚を忘れてしまうほどです。

 

【スキー場からツアーコースへ】

こちらは観光センター前駐車場から1kmほどのところにある乗鞍高原温泉スキー場の第3駐車場。位ヶ原に向かうツアーコースへはこちらからリフトを乗り継いで向かいます。

一般のスキーヤー・ボーダーの方々がゲレンデスキーの準備を進める中、今日は大きなザックやスノーシューを携えてゲレンデに向かう方も多く、さすがに3月の春スキーシーズンが始まったと感じさせてくれます。

また、この駐車場は夏シーズンになると、「すずらん橋駐車場」としてシャトルバスの乗り換え駐車場としても利用されています。夏シーズンのシャトルバスの情報は 「乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報」 をご覧ください。

 

チケットセンター 営業開始が近づくとツアーコースへ向かう方も増えてきます

リフト営業開始は8時30分。営業開始時刻が近づくにつれてツアーコースへ向かう方の数が徐々に増えてきます。

 

リフトから常にノリクラの峰々を望みます

第3駐車場からツアーコース入口まではリフトを3本乗り継ぐため、1回券は3枚必要です(合計1200円)。リフトからは常にノリクラの峰々を望むことができ、その姿が徐々に近づくにつれて「いよいよツアーコースへ向かうんだ」という気持ちにさせられます。

 

国設第3ペアリフト − ツアーコースまではリフト3本 リフト終点からはツアーコースが真正面に

2本リフトを乗り継いで、左の画像は三本滝レストハウスがあるかもしかゲレンデにかかる国設第3ペアリフト。このリフトの終点がスキー場最上部で、リフト終点近くに差し掛かると、右の画像のように真正面にこれから向かうツアーコースが待ち受けています。

 

ツアーコース入口にはすでにたくさんの方が

リフト営業開始からまだ30分程度しか経過していませんが、ツアーコース入口にはすでに30名近い方々が集まっていらっしゃいます。ゲレンデはまだまだ人出は少なく、むしろこちらのほうが混雑している状況です。

登行の準備開始!

ここからはスキー場の管理エリア外のいわゆるバックカントリーと呼ばれる地域になりますからリフトはありません。みなさん登行の準備を始めます。

 

ぽかぽか陽気 −アウターを脱ぐところから準備が始まります シールの装着

時刻は9時を回り、強い日差しがぐんぐん気温を押し上げます。リフト乗車ではほとんど感じなかった蒸し暑さがじーっとしているだけでも感じ取れるほど。登行の準備はまずアウターをザックに押し込むところから始まります。

そして多くのスキーヤーは板にシールを装着します。シールの粘着状況にもよるかと思いますが、今日のような気温なら比較的しっかりと貼りつくのではないかと思います。真冬の極寒状態だと粘着性が低下し、さらに雪を噛んでしまうと本当に張り付かないものです。

 

こんなに良い天気ですので、滑ることよりも周囲の風景を楽しむことが第一の目的という方もいらっしゃるかと思います。しっかりとカメラに風景を収めていよいよ出発です。 Next

 

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