ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.4(2008/04/12〜13) @

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(Update:2008/04/17)

 

【大雪渓】

先週まではリフト営業が行われていましたのでツアーコースへのアクセスは比較的容易なものでしたが、今週はリフト営業がすべて終了し休暇村からスタートとなりました。そのため、天候は良かったものの訪れる方も少なめで、逆に静かなノリクラを楽しむことができたように思います。また、今回訪れた方もそんな静かなノリクラを味わいにお越しになったという方もいらっしゃったようです。

4月12日(土)は午前中は良く晴れた天候で、汗ばむほどでは無いもののまずまずの陽気でした。そして日差しに照らされたツアーコースのバーンは午前中にかけて緩み始めて滑走にはちょうど良い条件となりました。しかし、それより上部では木曜日あたりの降雨でほぼ全面縦溝ができ、午後なって硬く締まり始めてとても滑走できるような状況ではありません。翌日の13日は午前中は明るさはあるものの青空の全く見えない曇り空が広がり、縦溝が走る上部のバーンはまったく緩むことなく、とても滑走できる状態ではありません。

先週のような好条件のノリクラもあれば、今回のような条件もあり、いろいろな顔を見せてくれます。それでは4月12日(土)〜13日(日)の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月12日(土)、観光センター】      【休暇村】
Page-2 : 【ゲレンデを行くT − 休暇村ゲレンデ】       【ゲレンデを行くU − かもしかゲレンデ】
Page-3 : 【ツアーコース T】      【ツアーコース U】
Page-4 : 【位ヶ原】      【雪渓下部】
Page-5 : 【位ヶ原山荘】      <編集後記>

  

 

【4月12日(土)、観光センター】

早朝6時の観光センター。日の出の時刻が5時過ぎまで早くなり、もうしっかりとした太陽が昇っています。

 

観光センター前駐車場

観光センター前駐車場から望む西の空にはしっかりとした青空が広がります。

 

山頂付近は帯状の薄い雲に包まれる

しかし、ノリクラの峰々には北から南へ流れる帯状の薄い雲に包まれて稜線の輪郭がはっきりしません。それでもこの雲は日が高くなるにつれてなくなり、今日は一日を通してはっきりとノリクラを望むことができるようになります。

 

テラスの積雪は完全になくなりました

先週は若干残っていたテラスの積雪が完全になくなり、ベンチが置かれています。

 

駐車場北側の雪も少なくなり、ワサビ沢のせせらぎが耳に届く

もちろん駐車場周辺に寄せられた除雪の雪もかなり小さくなり、駐車場の北側を流れるワサビ沢との境もほとんどなくなります。数日前の降雨で水量が多くなっていることもありますが、これまでほとんど感じなかったワサビ沢のせせらぎが今日はしっかりと耳に届くようになっています。

そんな様子からも春へシフトしていることがわかります。

 

【休暇村】

休暇村駐車場

こちらは休暇村駐車場。先週は休暇村第一トリプルリフトが営業していましたが、今週はすべてのリフト営業が終了しましたので、休暇村からツアーコース方面へはすべて登行となります。

乗鞍高原から大雪渓・位ヶ原など上部エリアへのアプローチは一般的に二つあり、スキー場最上部にあるかもしかゲレンデから始まるツアーコースを登って位ヶ原南側(県道乗鞍岳線11号カーブ付近)へ上がるルートと、スキー場内の鳥居尾根ダウンヒルコースを最上部まで登り、そこから始まる鳥居尾根を歩き、県道乗鞍岳線の魔利支天バス停付近に合流後は夏の登山道沿いに冷泉小屋・位ヶ原山荘へ向かい、位ヶ原山荘からは屋根板を登って位ヶ原東側(県道乗鞍岳線5号カーブ 宝徳霊神バス停付近)に向かうルートがあります。

ツアーコースはいつもお伝えしているとおり、樹林帯の切りとおしを進みますので比較的視界もよく迷うことは少ないと思いますが、鳥居尾根からのコースは位ヶ原山荘に出るまでは車道と雪の埋まってわかりにくい登山道をトレースして行くため、ルートをはずさないように注意が必要です。また、位ヶ原山荘から鳥居尾根方面への滑走は車道がメインとなりますが、斜度があまりないため、雪がやわらかい時期はスキーが走らずほとんど進みません。したがって降雨や雪解けで雪面がある程度締まって板が沈まない状態になってからのほうが良いでしょう。

 

時刻は8時前、早めに出発

時刻は8時前。「魔利支天岳まで行きたいが出発時間が遅くなってしまったので...」とおっしゃりながら出発されます。リフトでツアーコース入口までアクセスできた頃よりも早めに出発しないと上部エリアにたどり着く時間が遅くなってしまいますのでいつも以上に早めの出発が必要です。

「三本滝ゲートまで車道を歩いたほうがいいでしょうか?」とおっしゃっていましたが、車道はかなり迂回していて三本滝ゲートまで約5kmもあります。ツボ足でゲレンデを歩くならともかく、スノーシューがあればゲレンデ内を歩いたほうが確実に早いと考えられます。

 

長い道程を考えると今日の雪質ならスノーシューのほうが楽

こちらのボーダーの方はアイゼンにしようかスノーシューにしようか迷っていらっしゃいました。まだこの時間だと雪が締まっていてアイゼンでも潜り込み少ないかと思いますが、山頂付近の上部エリア以外であれば、ここから大雪渓・位ヶ原までの長い道程を考えたとき、スノーシューのほうが楽であることは間違いありません。

また、ある程度のシチュエーションに対応できるよう、側面にエッジの付いたスノーシューをお勧めします。

 

この時間帯で10名ほどの方が出発

今回はリフト営業がなくなり、訪れる方が少ないかと思いましたが、それでもこの時間帯だけで10名ほどの方が出発の準備をされています。

 

準備が整ったらいよいよ出発です。 Next

 

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