ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.6(2008/04/26〜27) A

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(Update:2008/05/01)

 

【かもしかゲレンデ】

かもしかゲレンデ

先週までは休暇村ゲレンデをスタートしていましたが、今回はスキー場最上部のかもしかゲレンデからの出発となります。

 

ゲレンデを登っては滑り、滑っては登る うろこの板は自由自在

このゲレンデを登る方の大半は大きなザックを背負いツアーコースへ向かって行きますが、登っては滑り、また、シールもつけずにそのまま登って行かれる方がいらっしゃいます。

滑走面がうろこ状に加工されていて、登りも下りもそのままでOKです。今日はこのゲレンデを10往復ほどしようかと考えていらっしゃるとのこと。「こんな天気なので、上に登らずここで楽しむのが一番。それにゲレンデだとこんなに良いバーンコンディションはこの時期はありえませんから」。確かにこのような天気なら気持ちを切り替えてこんな風に楽しむのが良い選択でしょう。

うろこについてお聞きした所、今日のように少し新雪が乗っているときは登りのグリップが効きにくいものの、シールの裏に雪の団子ができるようなときはうろこのほうが良いとのこと。また、滑走においてはザラメならば通常のスキー板とほとんど変わらないとのことでした。

 

今週(4月26日(土))傾斜境目部分 先週(4月19日(土))傾斜境目部分

先週、「かもしかゲレンデは完全に一枚バーンではなく、下から見て左部分が少し傾斜が異なっている部分があり、雪解けが進むとその傾斜の境目部分からブッシュが出てきます。」と、お伝えいたしましたが、この画像がその部分です。左の画像のように先週の段階ではほとんどブッシュはありませんでしたが、今週はかなり広範囲にブッシュや岩が頭を出しています(左の画像)。

先週の段階では昨年よりも積雪量が多いと申し上げましたが、今週は昨年よりも雪解けが進んでいるように見受けられます。

 

切り通しは全体的に低くなっている

かもしかゲレンデ内を通過する県道乗鞍岳線は除雪によりゲレンデは上下で2箇所にわたって切り通しができています。この切り通しの高さは先週までと同様、高いところでは5メートル近くのところもありますが、全体的に雪解けが進んでやや低くなってきています。

 

場所さえ選べば上り下りは容易

したがって場所さえ選べは1.5メートルほどの所もあり、また道路の法面が出始めている所もあって、上り下りは先週よりも容易になってきました。

 

それでもシールの場合だと、途中に二箇所ある切り通しのたびにスキー板の着脱の手間を考えれば、かもしかゲレンデをなるべく左上方向に進み、車道を登ってすぐの所のヘアピンカーブをまわって上部のゲレンデに進むほうが楽かもしれません。

 

周辺はダケカンバなどの根元から雪解けしクマザサが顔を出す

雪解けが進んでいる様子はゲレンデ内よりも車道周辺の林を見たほうが一目瞭然です。ダケカンバやカラマツの根元から雪解けが進んで、雪の中からはクマザサの緑色が白一色の世界に彩を添えるようになって来ました。

 

ヘアピンカーブ過ぎの初心者コースからゲレンデへ

切り通しの高さは1メートルほど

ヘアピンカーブをまわって上部のゲレンデに向かいます。この部分の切り通しは先週の段階で1.5メートルほどありましたが、今週は1メートルほどになっていてここを登るのに苦労することはないかと思います。

  

 

【ツアーコース T】

ツアーコース入口 − 霧が立ち込める

かもしかゲレンデを過ぎ、ツアーコースへ差し掛かるあたりから霧がかかるようになってきます。

 

ツアーコース入口急斜面 − 徐々にブッシュが増えてきました

かもしかゲレンデでも積雪量の減少が見られたように、ツアーコース入口付近でも若干ではあるもののブッシュの数が増えてきました。特にツアーコース入口から急斜面に入ると顕著に増えていることがわかります。

 

急斜面を登り切る最後の箇所 雪解けが進み切り株が姿をあらわす

こちらは急斜面を登り切る最後の箇所。先週までは大半が雪に覆われていた切り株がご覧のようにかなりはっきりとその姿をあらわしてきました。

 

湿った降雪がバーンをうっすらと覆い始める

かもしかゲレンデでは雨と霙が交互に降る天候で、バーンに雪が降り積もる様子はさほど感じられなかったものの、ツアーコース入口の急斜面に差し掛かると雪と霙に変化し始めてトレース跡にうっすらと湿った雪が積もり始めて来ました。ただ、完全に表面を覆い尽くすほどの降雪ではありませんので、今後、この付近で積雪量が増えてゆくことはないと考えられます。

 

積雪量が減少するもののもうしばらくは滑走可能

それでもまだ十分な積雪量があり、しばらくの間はスキー場まで滑り降りることは可能かと思いますので、5月3日(予定)に運行開始となる春スキーバスを利用してツアーコースを滑り降りるには全く問題はないと考えられます。

なお、春スキーバスは昨年までは1日1往復でしたが、今年から1日3往復が予定されています。したがって、朝一番の便が凍結などで運休でも次の便なら運行されることも予測され、利便性が期待できます。詳しくは お知らせ−2008シーズン GW〜6月末の位ヶ原山荘行きのバス(春スキーバス)の運行について<1日3往復に増便> をご覧ください。 Next

 

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