ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.7番外編(2008/04/30) @

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(Update:2008/05/15)

 

【ツアーコース、案内標識・誘導ロープ設置】

位ヶ原からツアーコースへ滑り降りる際に誤って隣の谷(伊奈川)へ降りてしまう可能性があることをこれまでにも何度かご紹介いたしました。特に濃霧に見舞われた位ヶ原では目印の乏しい状況となり、足元すら見えなくなるようなホワイトアウトになるとどちらを向いて歩いているのか(滑走しているのか)分からなくなり、地に足がしっかり着いているにもかかわらず平衡感覚を失い、まるで乗り物に酔ったときのような感覚を覚えることも珍しくはありません。

そんな状況では知らず知らずと標高の低いところへ進んでしまい、位ヶ原からツアーコースへ戻るルートよりも低い位置にある隣の伊奈川の沢へと誘い込まれてしまうわけです。

GW期間中、松本市および地元の方々が案内板の設置と伊奈川へ降りる沢の手前にロープが設置されました。
本来なら前回の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.7 でご紹介すべきところでしたが、編集の都合上、番外編としてお届けいたします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月30日(水)、位ヶ原へ向けて出発】
Page-2 : 【位ヶ原までもう一息】      【位ヶ原、標識・ロープの設置】      <編集後記>

  

 

【4月30日(水)、位ヶ原へ向けて出発】

出発の準備

午前10時、位ヶ原山荘に到着された松本市の関係者や地元の方々が出発の準備に取り掛かります。

 

竹ざおは伊奈川へ間違えないようにロープを設置するためのもの − 昔ながらの背負子に載せて

こちらの竹ざおは位ヶ原と伊奈川の谷の境目に設置するためのもの。昔ながらの背負子に括り付けられます。

 

除雪は位ヶ原山荘まで − ここからスタートです

道路の除雪は位ヶ原山荘までですので、ここからは一旦屋根板に上がり、そこから位ヶ原の雪原に設置された看板の点検・交換などを行いながら南へと進み、ロープを設置する場所まで進みます。設置の場所は位ヶ原から伊奈川へ誤って流入する可能性のある沢で、位ヶ原からツアーコースへ下る箇所の西隣です。

 

屋根板から位ヶ原を目指す

まずは屋根板の急斜面に向かって登ってゆきます。

 

グサグサの雪面は沈み込みが激しい − 数名で先頭を歩き雪面を踏み固めます

今日はご覧のようによく晴れた天候で、お昼近くになると雪面はもう完全にグサグサの状態。竹ざおに加えて数本の木の杭を背負うと、かなりの沈み込みがあります。したがって、数名の方が先頭なり、先に歩いて雪面を踏み固めます。

 

そして、道中は交代しながら先へと進みます。

 

こんなすばらしいロケーションも振り返って楽しむ余裕はありません

屋根板も上部に差し掛かり、ご覧のようなロケーションの開けた場面に差し掛かりますが、そんな後ろを振り返って風景を楽しむ余裕はありません。

 

急斜面に進んで、揺れの大きくなる竹ざおをサポートしながら...

しっかりとくくりつけられているものの、急斜面に近づくにつれて一歩一歩の段差が大きくなって行くため、進むたびに竹ざおは大きく揺れます。そのため後ろからサポートしながらの登行となります。

 

屋根板に上がる最後の急斜面は膝が着くほど − 後ろからもしっかりサポート

屋根板上部に上がる最後の急斜面では膝が着くほどの状況となり、時折、手を突きながら、そして、後ろでも大きく揺れる竹ざおをしっかりと支えます。

 

最後の急斜面はやはり歩荷に慣れた人が...

地元の方とはいえども、毎日のように背負子で歩荷(ぼっか)することはほとんどありません。この最後の急斜面はやはり歩荷に慣れた人が...

 

軽い足取りですいすいと

週に何度も山麓から位ヶ原山荘へ歩荷する物資からすれば、さほどの重さではなさそうな足取りで登り切って行きます。 Next

 

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