ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2008/05/17〜18) @
【大雪渓】
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2008シーズン最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けいたします。これから10月末までの5ヶ月半の間、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
5月15日(木)に岐阜県側の乗鞍スカイラインが開通し、最初の週末を迎えました。そして、県道乗鞍岳線の春スキーバスも5月3日(土)から運行を開始し、先週の週末(5月10日〜11日)は降雪のため運休となりましたが、今回は天候にも問題はなく、通常通り運行されたものの、始発便は予想を超える方がお越しになり大変な混雑となりました。5月17日(土)もその翌日の5月18日(日)も配車したバスの台数では乗車できない方が続出し、ピストン輸送して何とかすべての方を位ヶ原山荘まで送り届けることができた状況でした。
普段なら晴れれば汗ばむような陽気となる時期ですが、両日とも冷たい空気が入り込んできたため、強い日差しが差し込んでもさほどの暑さは感じず、15日(木)の降雪が残る位ヶ原や大雪渓などの上部エリアは重たい感じはあるものの、やわらかさを十分保った新雪を味わうことができました。この時期としては申し分ない状況ではなかったかと思います。
速報でもお伝えしておりますが、位ヶ原から三本滝へ滑り降りるツアーコースは何とか滑走できるものの、上部との雪質の違いに閉口しながら滑り降りてこられる方が多かったようです。ただ、このツアーコースももうそろそろ滑走できないエリアが広がってくるため、次の週末あたりは位ヶ原山荘から春スキーバス下り便を利用したほうが良いかもしれません。
それでは5月17日(土)〜18日(日)の様子をお伝えいたします。
【5月17日(土)、観光センター】
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朝7時、観光センター前 − どんよりした天候 |
7時の乗鞍高原は10℃。朝日がまぶしい早朝を迎えたものの、次第にどんよりとした天候に変わってきました。
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明け方から雨 |
6時30分ごろから降り出した雨は時折まとまった降り方を見せます。
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山頂付近は霞む − 高天ヶ原の山肌は雪解けが進む | 桜の開花 − 昨年と同じ状況 |
そのため、山頂付近はご覧のように若干霞んだような状態で、高天ヶ原は何とか確認できるものその右側にあるはずの剣ヶ峰は輪郭すら分からないほどです。はっきり見える高天ヶ原は先週と比べると明らかに雪解けが進んで山肌はまだら模様になってきていることが分かります。
そして、先週あたりから満開を迎えた桜は少しばかり葉桜となっているものの、見事な状態を見せてくれます。状況としては昨年とほぼ同じです。
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乗鞍高原といえばスモモ − いたるとこで咲き誇る |
そして、この時期の乗鞍高原といえばスモモ。いたるところで咲き乱れています。
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シラカバ − 木全体が緑に | 下に垂れた雄花、小さく上に向く雌花 |
さらに乗鞍高原を象徴する木としてシラカバがありますがこちらも若葉がそろって木全体が緑色に染まり始めています。そして、若葉をつけた枝の先にはカバノキ科特有の花をつけています。下に長く垂れた雄花はよく目立つ存在ですが、小さく上に向いているのが雌花です。
秋の時期になると実をつけた雌花は垂れ下がってきますが、その点が同じ仲間のダケカンバとの違いです。
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徐々に緑が濃くなって行きます |
周辺の山肌の徐々に緑を濃くして行く変化が楽しい季節となってきました。
【三本滝レストハウス】
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三本滝レストハウス前 |
位ヶ原山荘へ向かう春スキーバスに乗車する方の大半は三本滝バス停から乗車されるため、三本滝レストハウスまでマイカーでやってきます。
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7時30分、駐車場はほぼ満車 |
時刻は7時30分を少し過ぎたところ。レストハウス前の駐車場はほぼ満車の状態になっています。
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続々とやってくる車は隣の未舗装駐車場へ |
それでもルーフキャリアにスキー板を載せた車は続々とやってきて、レストハウス前の駐車場に入りきれない車は隣の未舗装の駐車場へと回って行きます。
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出発の準備 |
そして駐車場のあちこちでは出発の準備が始まります。
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バス停付近 − 8時過ぎには長い列 |
始発便のダイヤは8時15分。8時過ぎにはバス停付近にご覧のような長い列ができ始めています。
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列はどんどん長くなります |
そして、バスの到着する時刻が近づくと列に並ぶスキーヤーやボーダーの方々がさら増え、バス到着直前には100名を超えるほどに...
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8時12分、1台目の春スキーバスが到着します。
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スキー板の積み込みが始まります |
最後部座席をトランク代わりに1台ずつスキー板を積み込みますが、あっという間に一杯になります。ご覧のように上からどんどん積んで行きますので、傷などが心配の方はスキーケースに入れるなどの考慮が必要で、ストックやスノーボードは各自で抱えて乗車します。
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1台目が満車になり、ほどなく2台目がやってきます。
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1台目は先に出発し、ピストン輸送 |
今回は3台が春スキーバスとして配車されますが、それでも乗車できそうもないことから、乗車が完了した1台目が先に位ヶ原山荘へ向かい、ピストン輸送します。
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その後もまだまだ長蛇の列が続きます |
2台目・3台目が到着した後も乗車するスキーヤー・ボーダーの方々は増えて、ご覧のような長蛇の列となっています。
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最後の3台目が出発 − 最初の折り返しのバスを待ちます |
そのため3台目が満車となってもまだ10数名の方が乗車できず、最初に出発した1台目が戻ってくるのを待ちます。
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そして、しばらくすると最初の1台目がようやく戻ってきます。
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かなり時間が延びてしまっているため、急いで積み込みを行い、全員が乗り込んだ所を確認して出発です。
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ピストン輸送対応して合計4台 |
定刻からかなり時間が経過してしまいましたが、何とか全員を送り届けることができたようです。昨年の春スキーバスは多くて3台程度の運行でしたが、今日は特に多くのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになり、対応にも苦慮されていたようです。しかし、翌日の5月18日(日)はさらに人出が増え、同じようにピストン輸送して、都合6台で全員を送り届けたようです。
夏シーズンのシャトルバスは一般の観光客が多く、6台という数は珍しくありませんが、スキーヤー・ボーダーが大半を占める春スキーバスではおそらく過去最高だったとのではないか思います。(→ Next)
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