ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2008/05/24〜25) C

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(Update:2008/05/29)

 

【ツアーコース U】

こちらはツアーコースから位ヶ原へ登る急斜面。

 

ツアーコース下部と変わらず汚れて凹凸の目立つバーン − それでもブッシュは皆無

いつもならツアーコース内のバーンコンディションが悪くてもこの付近までやってくると少しずつやわらかい雪質になってきて、表面も完全にフラットな状態になってくるはずですが、ご覧のようにかなり汚れた雪面でさらに凹凸が目立つようになってきます。

それでもコース内のブッシュはこれまでと同様に皆無です。雪の積もり始めた12月頃にはツアーコースの中でもっともブッシュが多く、藪漕ぎに閉口したエリアでしたが、逆に雪解けとなるとこの付近が一番遅いのかもしれません。

 

急斜面の全景を見てもバーンの汚れ以外はほとんど変化を感じさせない状況です。

 

位ヶ原方面からツアーコースへの流入箇所

こちらは位ヶ原方面から急斜面の上部に差し掛かった箇所。2008ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.7(2008/05/01〜04) B で位ヶ原から滑り込んだときの伊奈川への谷とツアーコースの違いをご紹介いたしましたが、その際にあまり鮮明な画像をお届けすることができませんでしたので再掲いたします。

伊奈川への谷と比べツアーコースはかなり広く、また、左端の樹林も密であることが分かります。

 

【位ヶ原】

ツアーコースから位ヶ原に上がります。ツアーコースと同様、雪解けとともに大きく変化を見せ始めています。

 

ハイマツの絨毯が広がり始めます

ノリクラは岐阜県側の桔梗ヶ原などを筆頭にハイマツ帯に広く覆われて、その緑の絨毯の美しさが大きな特徴となっています。夏場の位ヶ原も一面のハイマツ帯に覆われ、さらにその中にダケカンバやウラジロナナカマドなどの広葉樹があって、秋になると緑のキャンパスに黄色や赤の色彩が映える光景が多くの人を魅了します。

そんな夏の位ヶ原に少しずつ変化する様子がいたるところで展開されています。

 

今回(5月24日(土))の7号カーブ付近 前回(5月17日(土))の7号カーブ付近

先週と比べてかなり広範囲にハイマツ帯が出現し始めています。右の画像は先週の状況。まだぽつりぽつりとしか頭を覗かせていませんでしたが、ご覧のような状況となり、中央のダケカンバには近づけないほどです。これだけハイマツが生い茂るようになると、イワヒバリなどの野鳥が雨にもかかわらずその茂みを行ったり来たりしています。

 

5号カーブの除雪 − 高さ5メートル近い切り通し、滑落に注意

県道乗鞍岳線の除雪は4号カーブを過ぎて大雪渓駐車場の手前までやってきています。こちらは宝特霊神バス停のある5号カーブ。右の画像のように大雪渓方面から滑り降りてくると、高さが5メートル近くもある切り通しとなっています。視界の良いときは問題ないかと思いますが、濃霧の場合などは車道に滑り落ちないよう注意が必要です。

現在、位ヶ原山荘止まりの春スキーバスは6月から大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで区間延長される予定です。予定通り除雪が進んで、安全が確認されれば運行されることと思います。

 

真っ白だった冬の位ヶ原はほかの季節にはない美しさがありました。そんな光景もそろそろ終わりを告げ、ノリクラは新たな季節へ変化を始めています。 Next

 

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