ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2008/05/31〜06/01) @

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(Update:2008/06/05)

 

【大雪渓】

5月最後で6月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けいたします。5月31日(土)は朝から夕方までほぼ一日中雨が降り続き、外に出ることすらためらうほどの天候でした。長野県側の春スキーバスは通常運行されましたが、お知らせでもご案内したように岐阜県側の乗鞍スカイラインは四ッ岳付近で落石が発生し、その撤去作業と二次災害防止の工事のため、28日(水)から通行止めが続き、31日(土)11:15から通行が再開されました。そのため、大雪渓エリアは訪れる人は誰一人もいません。また、肩の小屋付近では14時で4℃と冷え込んで来たものの、雪や霙にはならず横殴りの雨が降り続いていました。

そして一夜明けた6月1日(日)は朝から快晴の空が広がります。そのため県道乗鞍岳線や乗鞍スカイラインなどでは一部凍結があり、本日から大雪渓まで区間延長される予定の春スキーバスも、位ヶ原山荘までの運行ですら一時は運休が検討されましたが、最終的にはこれまでどおり位ヶ原山荘への運行は行われました。また、乗鞍スカイラインでも開門時間が1時間延期されました。冷え込んだ空気が終日に渡って続き、昼前からやや雲が発生してきたものの夕方まで青空が続き、この冷たい空気と強い日差しが程よく調和して暑くもなく寒くもない穏やかな一日を送ることができました。また、6月1日(日)は乗鞍スカイラインで自転車のヒルクライムレース、第5回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されました。スタートして5年と新しい大会ですが、エントリー者数は増加しています。大会の模様は只今編集作業中ですので、掲載いたしましたらトップページにてご案内いたします。

それでは終日雨と終日快晴のそれぞれの二日間の様子をお伝えいたします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【5月31日(土)、観光センター】      【三本滝レストハウス】
Page-2 : 【バスは位ヶ原山荘へ】      【位ヶ原山荘周辺では】
Page-3 : 【屋根板から位ヶ原へ】     【雪渓下部】
Page-4 : 【6月1日(日)、ほおのき平駐車場】     【畳平へ】     【畳平】
Page-5 : 【畳平周辺】     【肩の小屋へ】     【肩の小屋】
Page-6 : 【稜線を目指して】     【稜線】
Page-7 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳】     【昨年の今ごろは?】     <編集後記>

  

 

【5月31日(土)、観光センター】

観光センター駐車場

こちらは観光センター前駐車場。どんよりとした空が広がるあいにくの天候。

 

雨が続きます

昨晩から降り始めた雨は6時30分ごろまでは強い降り方を見せていたものの、次第に小雨となってきます。それでも小雨の状態は続き、傘が必要な天候には変わりありません。

 

雨に濡れて新緑が鮮やかに

こんな天候ではありますがそれなりに楽しむことができるはずです。左の画像は観光センター横を流れるワサビ沢。雨にぬれて新緑がきれいになっています。乗鞍高原は完全に新緑の季節を迎え、善五郎の滝や大野川、そして一の瀬など新緑が美しいエリアがたくさんあります。先週あたりから花の時期からシフトを始めたスモモはほとんど完全に若葉に覆われています。

雨にぬれて若葉の緑が色濃く写る風景を楽しむのもこんな天気ならではの楽しみ方と感じ取れるようになるといいですね。

 

新緑も美しく...

紅葉もまた美しい
2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2007/10/27〜28)

同じ緑の中でも木々によってその色合いが微妙に異なります。左の画像の山を良く見るとそれがよく分かります。また、初めてお越しになって新緑がきれいだとお伝えしてもなかなか感じ取れないものがあるかと思います。季節によってこの一帯の風景は大きく変化し、その移り変わりを刻々と観察するとより面白みが沸いてきます。
右の画像は紅葉の時期のもの。同じ山肌でもこれほどの変化を見せてくれます。ノリクラは一年を飽きずに過ごさせてくれるアイテムが色々な場所に散りばめられているといえるでしょう。

 

霧のグラデーションに目を移せば...

そんな鮮やかな緑も水墨画のような霧に包まれ、そんな微妙なグラデーションの変化に目を移せば、雨の降っていることなどさほど苦痛にはならなくなってしまいます。

 

【三本滝レストハウス】

三本滝レストハウス − 大粒の雫が軒先から

こちらは三本滝レストハウス。時刻は8時を回ろうとしています。一旦小降りとなった雨は周期的にまとまった降り方を見せ、レストハウスの軒先からは大粒の雫が激しく流れ落ちてきます。

 

訪れる方は誰もいません

普段なら8時を回ろうとすることになれば、春スキーバスに乗り込もうとするスキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始めるところですが、この天候ですから、ご覧のように駐車場には一台も車はありません。もちろんバス停にも誰もいません。

 

それでもやってきたの車掌を乗せたバス会社の車。この天候ですが春スキーバスは通常通りの運行が実施され、観光センターを発車したバスの到着を待ちます。

 

春スキーバスの到着 − 通常通りの運行

三本滝バス停に到着した春スキーバスは1台。観光地路線は平日と休日では乗客数にばらつきがあり、さらに天候の要因が上乗せされるため、安定した運行を行うことはなかなか大変な部分があります。しかし、今年から春スキーバスは1日3往復となり、ノリクラにお越しになる方にとって大きなメリットとなっていることは間違いありません。

 

それでは位ヶ原山荘に向けて出発です。 Next

 

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