ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2008/06/07〜08) A

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(Update:2008/06/12)

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 鶴ヶ池

左の画像は畳平にあるお花畑と不動岳です。昨年の取材日は濃霧でその様子をはっきりと確認することができませんでしたが、ほぼ同じ状況と考えられます。そして、右の画像の鶴ヶ池は中央のリングが先週よりも若干小さくなるものの、さほどの変化はありません。したがって、先週の状況と同じく、昨年並みか若干少ないといった所でしょう。

 

お花畑 奥のほうでは木道が見え始める

こちらはお花畑を東の方角から見たところ。ほとんど変化がないように見えますが、お花畑の奥のほうを見ると周回コースの木道の一部が見え始めています。昨年と比較すればほとんど変わりない状況といえますが、例年であれば5月下旬ごろにはこのような状況が見られますので、今年も昨年同様、かなり多いシーズンと言えるでしょう。

鶴ヶ池遊歩道

こちらは鶴ヶ池のほとりの遊歩道。ご覧のようにまだ大半が積雪に覆われています。

 

雪を見て触れるだけで良い想い出になるはず − 初めての感動を忘れずに

雪に閉ざされたお花畑や登山道補修中の大黒岳へは現在通行ができません。そのため、畳平周辺では散策するエリアが若干限られていますが、それでも少しでも雪に触れることができれば、いい想い出となるはず。スキーヤーやボーダーの方にとって鶴ヶ池周辺の雪景色は珍しいとは感じないかもしれませんが、雪を初めて見たり、雪面に足を踏み入れるだけで良い想い出となるはず。

そんなところから、毎週通っていてもノリクラに始めてやってきたときの感動を忘れてはいけないと感じます。

 

遊歩道の幅が狭くなっています − 環境への配慮

さて、この散策路、昨年よりも幅が狭くなっています。人が踏み固めて高山植物が自生しにくい状態になることを防ぐ目的があります。特に畳平周辺は多くの方が訪れますので、こんな細かな配慮が必要となります。

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所

こちらが肩の小屋とコロナ観測所の分岐点。先週から比べて40〜50センチ程度の雪解けが見られます。昨年とほぼ同じくらいの積雪状況です。

 

大雪渓  位ヶ原

こちらは眼下に望む山頂と大雪渓、そして位ヶ原。先週と比べて大雪渓エリアに関してはほとんど変化はありませんが、剣ヶ峰の後方にある高天ヶ原や右の画像の位ヶ原は明らかに緑の大きさが増して、高天ヶ原に至っては白と緑の割合が逆転するほどにまでなっています。

 

肩の小屋方面 − 急斜面をトラバース

コロナ観測所との分岐点から肩の小屋方面はごらんのように急斜面の雪上をトラバースすることになります。

 

3年ぶりのノリクラ − 再会した風景を懐かしそうに

こちらの方、3年ぶりにノリクラに越しになり、懐かしそうに剣ヶ峰を眺めます。今日はもうこれで帰られるとのこと。久しぶりにノリクラに再会できてそれだけで満足。梅雨の時期にこれだけの景色にめぐり合えたのですから幸運といえるでしょう。

そして白い山肌にきれいに描かれたハイマツの模様はいつ見ても飽きの来ないもの。このパノラマに一度出会うとやはりこの時期は絶対にやって来たいと思ってしまうものです。

 

やはりこの時期は稜線からの大滑走を

こちらは夏のノリクラの常連の方。これからシーズンインといったところです。鶴ヶ池大雪渓では多くのモーグラーの方がお越しになり、夏の大雪渓と同様、ラインを作って楽しんでいらっしゃいますが、やはりこんな景色を見てしまうとこの時期しか味わうことのできないものを楽しんでおきたいという気持ちもさせられます。

 

「やはりアイゼンがないとちょっときびしいなぁ〜」とおっしゃりながら急斜面の雪上をトラバースして行きます。 Next

 

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