ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2008/07/12〜13) E

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(Update:2008/07/17)

 

【畳平のお花畑】

こちらは畳平。

乗鞍山荘の解体 − 更地に向けての作業が続く

以前にもお伝えした乗鞍山荘の解体が進み、ご覧のように建物の面影どころか跡形もなくなり、更地に向けての作業が進みます。

畳平の南側に広がるお花畑。今年は雪解けが遅かったため、7月10日(木)から一般開放されました。

 

遊歩道入口付近 −ハクサンイチゲはまだつぼみ

雪解けとともに高山植物が活動を開始しますが、お花畑の雪解けは西側(遊歩道の奥)から始まります。そのため、遊歩道を入った付近は雪解けが完了したばかりで、ご覧のようにハクサンイチゲがようやくつぼみをつけたところです。

 

見慣れない高山植物にパンフレットを片手に遊歩道を周遊する観光客の姿を見かけます。

 

ショウジョウバカマ − 開花の遅れる遊歩道入口付近では目立つ存在

こちらはショウジョウバカマ。ほとんど開花が進んでいないお花畑ですから結構目立つ存在です。旅の想い出に可憐な花たちをカメラに収めます。

 

遊歩道分岐点 − 残雪が残る

遊歩道を西に進むと分岐点に差し掛かります。例年ならもう完全に雪解けが終わっているはずですが、ご覧のようにまだ積雪が残っています。

 

ハクサンイチゲもまだ芽吹きの段階

そのため、ハクサンイチゲの芽吹きもご覧のようにまばらです。

 

さらに進むものの、周辺に残る積雪のため、周辺のハクサンイチゲは新芽が出始めたばかりでつぼみすらできていないものが大半です。

 

遊歩道の一番奥 − ハクサンイチゲが満開

しかし、遊歩道の一番奥に差し掛かるとご覧のようにハクサンイチゲが満開の姿をみせてくれます。

 

ミヤマクロスゲ ミヤマクロユリ

ハクサンイチゲ一辺倒に見えますが、よく観察するとミヤマクロスゲやミヤマクロユリの姿も見かけることができます。

 

例年よりも開花が遅れていますが、畳平のお花畑は高山植物のシーズンが始まりました。これから刻々と移り変わる高山植物たちの姿が楽しみな時期になりました。

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.9(2007/07/07〜08)

サマーシーズンに入ってはじめての三連休を迎えましたが、9日(月)に発生した台風4号がこの週末にかけて本州南岸を沿うようにやってきて、14日(土)は九州から四国に、15日(日)は東海沖から関東方面へ抜けて行きました。ノリクラでは14日(土)の日中は終始雨と霧に見舞われて夕方から本格的な降雨になって来ました。そのため、乗鞍上高地地域には14日(土)17:10に大雨・洪水・強風・雷の各注意報が発令され、周辺の主要な道路は軒並み雨量規制値を超えたため、県道乗鞍岳線は14日(土)22:00から、県道白骨温泉線は14日(土)20:00から、県道奈川木祖線と県道奈川野麦高根線はそれぞれ23:00から通行止めの措置がとられました。従って翌日の15日(日)のシャトルバスは運休となり、貴重な三連休の前半二日間はとても楽しく過ごせたとはいえない状況でした。

 

<編集後記>

昨年のこの週末は三連休でしたが台風の影響を受けてあいにくの連休となってしまいました。そして、今年の三連休は次の週末にやってきます。しかし、どうやらまた台風の影響を受けそうな気配が見えてきました。四国・近畿の梅雨明けの発表がが7月16日(水)にありましたが、三連休の前後は梅雨明けが微妙な時期で、観光などに出かけようと考える方はもちろんのこと、それを受け入れようとする地元の方々も天候が不安定な状態では人出が計算ができない状態です。海の日も晴天率のよい時期にあったらいろんな面で好影響を与えてくれるように感じます。

 

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