ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2008/07/19〜20) G

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(Update:2008/07/24)

 

【畳平のお花畑】

それでは畳平のお花畑の様子をお伝えします。

 

遊歩道入口付近 −満開

こちらは先ほどの階段を下りてすぐのあたり。ご覧のようにいたるところで白や黄色の高山植物が開花している様子が分かります。

 

先週はころころとしたつぼみをつけていたハクサンイチゲはご覧のように満開状態です。そして、黄色の花はミヤマキンバイ。ハクサンイチゲより背が低くちょっと目立ちにくい状態ですが、かなりの勢いを見せています。

 

遊歩道分岐点

そして、遊歩道を西に進み、分岐点あたりに差し掛かります。先週まで残っていた積雪もすっかりなくなっています。

 

ハクサンイチゲ − ようやくつぼみが

雪解けが遅かった影響もあって、このあたりのハクサンイチゲは先週からやっと芽吹き始め、ご覧のようにつぼみがようやく見られるようになってきました。

お花畑の中でもほかの高山植物は分布箇所が限定されていますが、ハクサンイチゲに関してはほぼ全面に分布しています。遊歩道を進んでもハクサンイチゲはつぼみの状態のものが多く分布します。

 

遊歩道を進むと種類が増えてくる

まだまだ、開花した高山植物が少ない状況ですが、遊歩道を奥のほうへ進むと再び高山植物の種類が増えてきます。

 

ミヤマクロスゲ ミヤマクロユリ

ハクサンイチゲの中に混ざるようにミヤマクロスゲやミヤマクロユリの姿を目にすることができます。

 

ミヤマクロユリは数が増えてきました

特にミヤマクロユリは先週よりもかなり数が増えてきていることがわかります。

 

遊歩道折り返し地点

こちらは遊歩道の折り返し地点。先週は満開のハクサンイチゲの様子を見せてくれたエリアです。

 

先週満開のハクサンイチゲは散り始める

しかし、ご覧のように散り始めている様子が分かります。この付近はお花畑の中で最も雪解けの早いエリアで、ほぼ昨年並みの状況を見せていますが、お花畑の中央部分などは昨年よりもやや遅い状況をみせています。その分、これからが楽しいシーズンを迎えることとなるでしょう。

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.11(2007/07/21〜22)

平年の梅雨上げは7月20日で、今年は19日に梅雨明けしましたが、昨年は梅雨明けどころか21日(土)は日本列島を串刺しするように梅雨前線が伸び、ノリクラでは日中のほとんどが霧雨と濃霧に覆われる状態で、翌日の22日(日)は午前中は視界が確保されたものの午後からは濃霧に覆われ始め、15時くらいからは本格的な雨に見舞われました。気温も12〜18℃程度で、まだまだ夏が訪れたとはいえない状態でした。

 

<編集後記>

三連休と梅雨明けが同時にやってきた週末でした。しかし、6月2日の梅雨入りから梅雨明けまでの1ヶ月半の週末を見ると天空マラソンのあった6月29日(日)を除くとほとんど雨に見舞われることのない天候を過ごしたことになります。昨年の7月はどの週末を見ても雨ばかりで、梅雨明けも7月後半から8月にかけてと遅いものでした。

本格的な夏が訪れますが、ノリクラではその真夏もあっという間に終わってしまいます。ダイレクトに降り注ぐ太陽と真っ青な空、そして、照り返しの厳しい雪渓を足早にやってくる秋の気配が訪れないうちに十二分に楽しんで行きたいと思います。ノリクラではお盆の終わり頃にはもう秋の気配が訪れ始めます。

 

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