ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2008/07/26〜27) F

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(Update:2008/07/31)

 

【天候はどんどん悪化します】

大雪渓 − 雲は手の届くところまでやってくる

正午の大雪渓付近はご覧のように手の届くところまで雲が低くなってきます。

 

13時、ポツリポツリと − 撤退開始! 13時便のシャトルバス

そして雲の上を雷鳴が走るようになり、13時ごろになると一時的ではありますが、パラパラと上空から雨粒が落ちてきます。大雪渓にいた大半のスキーヤー・ボーダーの方々は13時便で下山です。

 

ほぼ、満席状態 人数を数えてバスを手配

しかし、畳平でも同じように下山を開始する方も多く、2台到着したバスはほぼ満席状態。車掌がバスを待つスキーヤー・ボーダーの人数を数え、畳平に待機するバスを手配します。

 

まもなく到着

待機していたバスがまもなく到着し、乗車が開始されます。

 

「じゃ〜先頭のバスに乗って!」 何とか乗車して出発

しかし、それでも一杯で、先に到着したバスの空席を何とか確保して全員が乗車することができました。天候の急変で下山者数が急激に増加するなど、シャトルバスの利用者数の予測がなかなか難しい状況があり、そんな中での車両のやりくりは苦労が絶えないようです。

 

濃霧が垂れ込めるが雨はやんできました

13時便が出発したあとの大雪渓は、濃霧は低くなるものの雨はほとんどやんで来ました。

 

練習に励むジュニアレーシング

ご覧のように少しばかり青空がのぞくような天候となり、雪渓ではまだ練習に励むジュニアレーシングのメンバーがいます。

 

今日は逆手の練習。

 

ポールに向かって攻めて行くのはなかなか勇気が必要です。

 

夏休みが始まったばかりでまだまだノリクラのシーズンが続きます。

 

その後も、ポールのセット換えを行って練習が続きます。思ったようにジャンピングとエッジングの繰り返しができず皆さん四苦八苦...

 

雪渓の中を霧が渦を巻き始めて... 上空が暗くなると同時に豪雨

それまでは大雪渓を流れる雲の動きが山頂から山麓へと一定していたものの、雪渓の中をぐるぐると渦を巻くようなってきます。その霧の流れ方が早くなって、いきなり空が暗くなると同時に、大粒の雨が激しく地面をたたきつけ始めます。時刻は14時45分。暗くなり始めてから土砂降りになるまで、ほとんど時間の差がなかったように思います。

 

雨に加えて強風が吹き出して嵐のように

雪渓にいたスキーヤーが一斉に下りてきますが、その頃にはもう暴風雨が周りを飲み込み、合羽を着ていても隙間があればそこからいやおうなく風雨が入り込んできます。その頃、ちょうど畳平行きのシャトルバスが到着し、山麓の観光センターへ帰るところではありますが、まずはその上り便に乗り込むスキーヤーもいらっしゃったほどです。

 

嵐がはじまって30分、おさまる気配を見せません

その畳平行きのシャトルバスが折り返してやってきた下り便。降り始めてから30分ほどが経過します。スコールならもうそろそろ収まり始めても良いところですが、状況には衰えを見せません。バスのヘッドライトの明るさから、周囲が急激に暗くなっている様子がお分かりになるかと思います。

 

乗鞍高原でも激しい天候

この天候は大雪渓などの上部だけでなく、山麓の乗鞍高原でも激しい風雨となり、16時30分ごろまで続きました。ご覧のとおり、観光センター駐車場に周辺の木々の枝や落ち葉が散乱しています。

 

自転車もシャトルバスで下山

このため、畳平へヒルクライムしたものの、暴風雨で下山できなくなった自転車の方々がシャトルバスに自転車を乗せて帰って来られました。皆さんびしょ濡れ。岐阜県側の乗鞍スカイラインでも同様に自転車の方はシャトルバスでの下山を進めていたようです。無事に下山されて何よりです。

この時期は夕立に見舞われることはよくありますが、、2時間余りに渡り、なおかつ山頂から山麓まで広範囲にかけて荒天に見舞われることは珍しいことです。今回の場合は前線の影響が大きく、通常の夕立とは少し異なっていたのかもしれません。

  

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.12(2007/07/28〜29)

7月最終週になってようやく晴れ間を見せるようになってきたものの、まだまだスカッとした天候が見られません。それでも夏休みに入って少しずつ人出が増え、これまでは1〜2台程度で運行されていたシャトルバスが5台も運行される便もあって、この後、関東甲信でも梅雨明けが発表されて、この週を境に徐々に賑わいを見せるようになってきます。

 

<編集後記>

7月を振り返ると例年になく降雨に見舞われることの少なかった週末でしたが、27日(日)は久々にひどい風雨となりました。これまで何度も真夏の夕立に出くわすことはありましたが、今回のように「嵐」といっても差し支えないほどの急変は経験したことがありません。まるで台風が接近したときの様な降り方と強風で、嵐が訪れる前の穏やかな天候からは想像もつかないものでした。

今回、昨年7月14日(土)に行方がわからなくなった木村健司さんの親族の方にお会いする機会がありました。現在もまだその消息が不明で、ご家族の方は定期的にノリクラにお越しになり、捜索を続けています。すでに1年が経過してそのときの様子をはっきりと覚えていらっしゃる方は少ないかと思いますが、当日、また、それ以降にノリクラにお越しになった方は、撮影された写真やビデオなどをもう一度確認してみてください。片隅に木村さんの姿があるかもしれません。どんな些細な情報でもかまいませんので、ぜひ、情報提供をよろしくお願いいたします。

● 参考情報 : お知らせ − 2007年7月14日(土)から音信不通の行方不明者の情報提供のお願い。(2007/07/26)

 

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