ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2008/08/09〜10) @

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(Update:2008/08/13)

 

【大雪渓】

今回のノリクラ雪渓カレンダーはVol.13。5月中旬から10月末まで連載を予定しておりますが、ちょうど折り返し地点となりました。まだ2ヶ月半ほどありますが、これからもお付き合いの程よろしくお願いいたします。

梅雨があけて夏が訪れるととカラッとした天候を迎えます。しかし、真夏の太陽は地表を温めて上昇気流をつくり、それに伴って山麓から湧き上がる霧や雲に覆われて午後には雷雨に見舞われるというシナリオを展開するのが夏山の常識ともいえます。朝の日差しが強ければ強いほど、その後の天候の悪化が激しいこともよくあり、きれいな青空が広がるのは朝一番だけというのも、夏山の常識といえるでしょう。今回の二日間はまさにそのシナリオどおりの天候の変化を見せ、そんな所からも本当の夏がやってきたと感じ取れます。

そろそろお盆休みという方もいらっしゃるかともいますが、人出に関しては普段の週末とほぼ同じ状態。取材翌日の11日(月)の方が多い状態でしたので、これから徐々にお盆に向けて増えて行くようにも見受けられます。

それではそんな二日間の様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月9日(土)、観光センター】     【シャトルバス、車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】     【雪渓下部 T】
Page-3 : 【夏山の天候 − にわか雨 → 晴 → 豪雨】     【雪渓下部 U】
Page-4 : 【雪渓中段】      【高山植物】
Page-5 : 【雪渓上部 T】      【雪渓上部U − 基礎レッスン】
Page-6 : 【雪渓上部 V − モーグルコース】
Page-7 : 【8月10日(日)、朝は快晴】
Page-8 : 【お盆のシャトルバス】     【昨年の今ごろは?】      <編集後記>

  

 

【8月9日(土)、観光センター】

早朝6時30分、観光センター前駐車場。気温は17℃、駐車場には90台ほどの車がお越しになっています。この時間ですからまだまだ十分開きスペースがあります。

 

深く濃い青空が広がります

今日の青空はいつも以上に深く濃い色彩を見せています。もちろんノリクラの稜線もバッチリと輝いています。

 

ご家族で

観光センター駐車場で出発の準備をされる方々の中に、家族連れの姿が多くなってきたように感じます。夏休みを迎え、お盆が近づくとさらに多くなってくることと思います。

 

ノリクラを眺めながらのんびりと朝ごはん

観光センター前のテラスでは、ノリクラの稜線を眺めながら朝のお弁当を広げる方々もいらっしゃいます。「これから7時のバスに乗るんですよ。」とおっしゃるこちらのご家族。「あと10分しかありませんよ。」とお伝えすると。急いでおにぎりをほおばってバス停に向かいました。

 

シャトルバス バス停 − 7時便を待ちます

7時のシャトルバスが到着する10分ほど前には、ご覧のように30〜40名ほどの方々がもう並んでいます。この時間帯はまださほどの人数ではありません。

 

切り離して往路の分だけ用意してください 往復券を切り分ける

乗車をスムーズに行うため、「恐れ入りますが、往復券を切り離して往路の分だけご用意ください。復路はお帰りの際にお願いします。」と、係員が説明します。

 

初めてのノリクラ登山

列の先頭に並ぶこちらのご家族。「6時ちょっと前に駐車場に到着したけど、6時便には乗り遅れました。」とのことで、6時便の出発直後に並ばれたようです。

「ノリクラは初めてなんですが、畳平までどれくらいかかりますか?」
シャトルバスは観光センターを毎時00分に出発し、6時から16時まで運行されています。畳平到着は毎時50分。ただし、15時便については観光センター15時10分発で畳平到着が16時着となっています。

 

7時便到着 往路の券を手渡します

7時便が到着し、乗車が開始されます。先ほど切り分けた往路の券を係員に手渡します。

 

1台目が満席となり、2台目のバスが配車されます。

 

ボクもシャトルバスに乗り込みます

先ほどのご家族も2台目のバスへ。シャトルバスは1200mもの標高差を50分で駆け上がりますので、急激な気圧の差があります。そのため、耳の内部の圧力が高まり、大人なら唾を飲み込むなどで対処できますが、子供さんの場合はうまく対応できず、耳が痛くなって泣き出すケースもあります。「飛行機 耳抜き」などのキーワードで検索されるとその対処法が見つかるかと思います。

 

それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【シャトルバス、車窓から】

休暇村からカラマツ林 − 木漏れ日が美しい

観光センターを出発し、休暇村を過ぎるとカラマツ林の中をシャトルバスは進みます。深い森にまっすぐに伸びるカラマツの木々から木漏れ日が落ちる様子はまぶしさから目を休めさせてくれます。

 

カラマツ林を抜けると三本滝レストハウス − 最終のシャトルバス乗り換え駐車場

そして、三本滝レストハウス付近に差し掛かると、カラマツ林を抜けて少しばかり視界が開けるようになります。三本滝レストハウス前の駐車場は最終のシャトルバス乗り換え駐車場。この先はマイカー規制となります。ハイシーズンとなると、始発の観光センターでシャトルバスが満車となるケースがあり、三本滝バス停から乗車できないこともありますのでご注意ください。

 

ヘアピンカーブでは幅一杯使って... 大型車はすれ違い困難な場所も

三本滝まではセンターラインのある片側1車線の幅員ですが、それより上部のマイカー規制区間ではご覧のようにすれ違いの困難な場所もあります。直線箇所ではご覧のように何とかすれ違いが可能なものの、ヘアピンカーブでは幅一杯を使ってまわらなければならないほどです。したがって、自転車で下り降りる場合、ヘアピンカーブで観光バスやシャトルバスなど大型車と対向する際には十分な注意が必要となります。

 

冷泉小屋付近から次第に空が近くなる

三本滝を過ぎてオオシラビソなどの針葉樹とダケカンバの林を抜けて、冷泉小屋付近にやってくると、少しずつ空が近くなってきます。

 

位ヶ原山荘

そして、位ヶ原山荘を過ぎると森林限界となって...

 

車窓一杯の山岳風景

ご覧のように見事な山岳風景が車窓一杯に広がります。

 

そして、大雪渓のある肩の小屋口バス停に到着します。 Next

 

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