ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2008/09/13〜14) B

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(Update:2008/09/18)

 

【高山植物】

ウラジロナナカマド(実) − 赤く色づく

高山植物も花の時期を終えたものが多くなってきています。多くのものが実をしっかりとつけるようになってきています。こちらは誰もが必ず目にした事のあるウラジロナナカマドの実。【雪渓下部 T】のコーナーでスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドと同じものですが、この時期ではご覧のように真っ赤になっているものの方が大半です。

 

ベニバナイチゴ(実)

そして赤い実といえばこちらのベニバナイチゴ。それまで葉にかくれて姿をはっきりとあらわさなかったものの、落葉し始めて良く目立つようになって来ました。

 

タケシマラン(実) − 葉の下にぶら下がるように

こちらの赤い実はタケシマラン。葉の下に一つずつ実がついています。

 

タケシマランは葉の下、オオヒョウタンボクは葉の上

そのすぐ脇には先週紹介したオオヒョウタンボクがあります。こちらは葉の上に二つの実が融合した形でついています。

 

クロウスゴ(実)

こちらはこれまで何度もお伝えしているクロウスゴ。しっかりとした実ができています。

 

今年枝がしっかりと伸びている(赤い枝)

花が開花した6月ごろと異なり、今年芽吹いた赤い枝がかなり伸びて、1年間の成長度合いが良くわかります。

 

紅葉も始まっています

赤いのは今年枝だけではありません。葉も赤く秋を染めようとしています。

 

ミヤマアキノキリンソウ − まだつぼみのものも

結実と紅葉に目が向く季節になりましたが、まだまだ花だって健在です。こちらはミヤマアキノキリンソウ。もう枯れてしまったものも多くありますが、雪解けの遅い大雪渓エリアではまだ見頃のものもあり、さらには右の画像のようにつぼみの状態のものすらあります。

 

ハクサンボウフウやヨツバシオガマもまだ見られます

左のハクサンボウフウはかなり息の長い高山植物で、最初のものが咲き始めてから一ヶ月近くが経過しますが、至るところで花をつけているものを見かけます。そして、大雪渓エリアでもさすがに真夏がピークのヨツバシオガマも花をしっかりつけているものはかなり限られてきました。

 

高山植物の紅葉ははっきりとした色合いを見せます
チングルマ(左)、コイワカガミ(右)

それでもやはり季節はもう紅葉の時期。これからチングルマやミヤマキンバイのビビッドな真紅の紅葉が楽しめます。そして、常緑のコイワカガミも冬に向けて再び暗紫色へ変わってゆこうとしています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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