ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2008/09/27〜28) H

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(Update:2008/10/02)

 

【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】
★始まりました(昨年並み)★

位ヶ原山荘付近 − ほぼ昨年並み

位ヶ原山荘から屋根板方面はダケカンバが主体となるエリアで、大半のダケカンバが色付き始めていることがわかるかと思います。ほぼ昨年並みの推移です。

 

降雪・霜の影響があるものの、上部エリアよりきれいなものは多い

降雪・霜による影響が全くないわけではなく、やはりカサついた葉が目立ちます。それでもきれいな部分もご覧のように見られます。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】
★始まりました(昨年並み)★

冷泉 − 昨年並みかやや早い

 紅葉が始まったといえるエリアが先週よりもさらに山麓に延びています。

 

冷泉小屋 − 昨年よりやや早い

全体的には始まった部分と始まっていない部分が混在している状況。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。

先週の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) 
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) G

先週と比べると色合いが一段と濃くなって来ていることがわかります。

 

先週のムシカリとミネカエデ
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) G

今週のムシカリとミネカエデ
色濃くなっています

先週のムシカリとミネカエデを比べてみても、色が濃くなっていることが分かります。

 

先週色づいたものは大半が枯れて、これからのものは色づきへ
歯抜けの部分と紅葉部分が同居

ただ、先週の段階で色づいたウラジロナナカマドは大半のものが枯れています。しかし、まだまだこれからというものもあり、右の画像のようにきれいな色合いになり始めたミネカエデも見かけることができますので、これからの時期は若干の歯抜け部分と紅葉した部分が同居する状態となって行きます。

 

29号カーブ付近 − 少しずつ始まっています。

さらに下って、魔利支天バス停の上部に当たる29号カーブ付近では今週に入って少しずつ始まりだしている様子が伺えます。


■ まとめ ■ 

大雪渓エリア・位ヶ原エリアでは、降雪と霜の影響をかなり受け、先週の段階で紅葉したウラジロナナカマドはほぼ完全に終わり、まだ紅葉していないウラジロナナカマドの葉もカサカサしている状態です。ダケカンバについても同じ傾向です。ただ、位ヶ原でもお花畑など少し標高の低いエリアでは降雪と霜の影響が少なく、今後が期待できそうです。それより下部でも降雪・霜の影響を受けていて、完全に良い状態のものは少ないものの、上部エリアと比べるとまだ良い状態のものが多く、今後に期待したいところです。

紅葉の進み具合としては、大雪渓・位ヶ原の降雪・霜枯れを除外すればほぼ昨年並みです。ただ、29日(月)にも降雪がありましたので、今後の状況が気がかりです。

■ノリクラの紅葉の見所■

    ●乗鞍岳紅葉情報(紅葉の歩き方

■昨年・一昨年の同時期の状況■

   ●2007ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2007/09/29〜30) G 【紅葉情報】
   ●2006ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2006/09/30) G 【紅葉情報】
   ●2005ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2005/10/02) D 【紅葉情報】

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.21(2007/09/29〜30)

9月26日には肩の小屋で初霜がみられましたが、残念ながらその前後はそれほどの冷え込みにはならなかったため、紅葉はほとんど先週と変わらないといってもいい状態です。そのため紅葉も遅れ気味になっていて、多くのカメラマンの方が今週末にターゲットを絞ってお越しになったにもかかわらず、ちょっと残念な様子でした。
29日(土)の天候は曇り空。いつもなら日が高くなると消えてしまう雲海が終日にわたって山麓を包んでいて、乗鞍高原は午前中雨が降り続く状態。もちろん乗鞍高原から山頂の様子をうかがい知ることはできず、多くの方が上部へお越しになることをためらったようです。しかし、位ヶ原より上部は雲海の上に出て雨に降られることなく、一日中きれいな雲海を楽しむことができました。そして夕方にはきれいな西日に照らされるようになり、明日の天候が期待されたところでしたが、30日(土)は一日中途切れることなく雨が降り続く状態で、大雪渓付近はほとんど人通りのない寂しい一日でした。そして、これまで一桁に下がることのなかった気温は、両日とも朝夕は6〜8℃まで下がって、秋の気候がようやく訪れたように感じます。

 

<編集後記>

10月に入れば積雪凍結通行止めという日は珍しくありませんが、9月に3日連続で通行止めの措置が取られたことはここ近年ではありません。早すぎた降雪に紅葉の準備を始めた木々たちもびっくりしてあわてて葉を落とす様子も見られ、近年では見られない色鮮やかな紅葉が始まった矢先の出来事で大変残念です。
先週の鮮やかな彩を見てしまうと、今週のものは本当にがっかりさせられますが、そんな状況も自然環境の中では当たり前のことかもしれません。

次週から10月。ノリクラシーズンもあと1ヶ月となってしまいました。最後の最後までしっかりとノリクラの様子をお届けしたいと考えておりますので、どうかお付き合いの程、よろしくお願いいたします。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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