ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2008/10/04〜05) B

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(Update:2008/10/09)

 

【雪渓下部】

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。

 

魔利支天岳山肌 − 色がくすんでいるものの紅葉が進む

こちらは魔利支天岳の山肌。紅葉情報については後ほどお伝えいたしますが、やや色がくすんでいるものの、ウラジロナナカマドが先週よりも色づいている箇所が目立っています。

 

スキーヤー専用道のウラジロナナカマド

葉はほぼ完全に枯れて、実もしおれ始める

こちらは雪渓上部に続くスキーヤー専用道脇のウラジロナナカマド。先週はまだしっかりとした青い葉をつけていましたが、ご覧のように紅葉することなく枯れています。また、実のほうもしおれ始めて、降雪・霜の影響を受けていることがわかります。

昨年は黄色く紅葉した葉と赤い実のコンビネーションがこの時期を演出してくれただけにちょっと残念です。

 

ミヤマクロスゲ − きれいな小麦色に

先週、まだ緑の状態が残っていても少し枯れたような状態だったミヤマクロスゲ。今週は緑の部分がほとんどなくなり、きれいな小麦色に輝いています。光の具合できれいに見えたり、くすんで見えたりしますが、今日のような快晴の空には最高の輝きともいえます。こんな光景を発見すると、ダケカンバやウラジロナナカマドだけが紅葉の主役でないことに気付かされます。

石碑の岩 石碑の岩の下部

こちらは雪渓下部の西側上部にある石碑の岩。10週間前の段階で周辺の雪解けは完全に終了しています。右の画像の石碑の岩の下部のバーンは7週間前の段階で雪解けが完了しています。

 

チングルマ − 全体的に赤くなり始めました

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週あたりから全体的に赤くなり始めて、今週はご覧のように完全に紅葉しています。画像ではあまりはっきりとはわかりませんが、少し雪焼けしている状態で、真紅とはいえない状態で少し残念です。先週の段階では昨年とほぼ同じかやや早い状態とお伝えしましたが、今週は1週間早い推移を見せています。

 

スキーヤー専用道 この先にはもう積雪はありません

石碑の岩の南側を通り雪渓上部に向かうスキーヤー専用道を進むと、先週までは雪渓上部の下端が確認できましたが、今週はもう積雪はありません。

きれいな青空 ヒルクライム道中の紅葉はすばらしかった!

スキーヤー専用道をいつもの常連の方がスキー板とブーツを担いで登ってきます。観光センターからロードサイクルで大雪渓駐車場までヒルクライムし、これから雪渓でスキーです。もちろん今日のヒルクライムは沿道の紅葉を眺めながらとなったわけですが、「今日の紅葉はすばらしかった。去年はこんなにきれいだったのか記憶がありません。去年は紅葉を見る余裕もなく、必死でペダルを回してきて、そんなものに興味がなかったのかもしれません。新たな発見をしました。」と、今日のヒルクライムの感想をいただきました。

 

年々新たな発見があります

ノリクラは色々な楽しみ方ができる場所。関心を広げることが楽しみ方を倍増させてくれるエリアでもあります。新たな発見を求めながら、ノリクラを楽しんで行きたいものです。

 

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

こちらは雪渓上部全景。先々週から雪渓上部右側に残る積雪が確認できない状況になっています。

先週の雪渓上部右側下部
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2008/09/27〜28) D
週の雪渓上部右側下部
積雪はもうありません

まだほんの少しだけ残っていた雪渓上部右側はご覧の通り、完全に雪解けが完了しました。

 

先週の雪渓上部右側下部
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2008/09/27〜28) D

週の雪渓上部右側下部

2箇所あったうちの上の部分。こちらだけでも残っているかと思いましたがご覧の通り跡形もありません。

左の画像のものが一番上に位置するもの。もう来週には完全になくなっていることと思います。雪渓上部右側の積雪がなくなった時期は昨年はほぼ同時期ですが、2005年は今年よりも2週間早く、2004年にいたっては今年よりも4週間早い状況で、今年は平年よりも積雪量が多かったことがわかります。

雪渓上部左側の積雪がなくなった時期は昨年よりも3週間遅い状況です。2006年は昨年と同様で、2005年は今年より5週間早く、2004年にいたっては7週間も早い状態で、今年はかなり雪解けが遅かったということがわかります。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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