ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2008/10/04〜05) G
【紅葉情報
− 魔利支天〜三本滝付近】
★見頃です(昨年より1週間早い)★
魔利支天付近 |
魔利支天から三本滝ゲートまでのエリアは先週あたりからきれいに色づき始めました。今週はご覧のようにかなりの彩を見せています。
三本滝上部 |
落葉もあまりなく、ボリューム感もあり、今が一番の見頃といえます。
かもしかゲレンデ | ツアーコース入口 − バックカントリーの玄関口 |
こちらはかもしかゲレンデ上部。こちらも見頃を迎えています。右の画像はかもしかゲレンデから始まるツアーコース入口付近です。6ページ目の 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 U】 の最後に掲載した位ヶ原11号カーブ付近の画像がツアーコースの出口となります。
このツアーコースはウインターシーズンの位ヶ原・山頂方面へのバックカントリースキーの玄関口となります。
昨年12月から今年3月までウインターシーズンの様子は、速報バックナンバー
2007年12月分
2008年1月分
2008年2月分
2008年3月分
を、今年3月下旬から5月上旬までは、毎週連載の 2008ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版
をご覧ください。
ヤナギランの綿帽子 |
ダケカンバやウラジロナナカマドの紅葉も見事なものですが、かもしかゲレンデ一面にはヤナギランの綿帽子がかぜに揺られる様子が紅葉風景にアクセントを与えてくれます。
三本滝ゲート上 −この付近が見頃の下限 |
紅葉の見頃は三本滝ゲート上部付近が今週の下限です。しかし、それより山麓の乗鞍高原でも紅葉が始まったといえる状態になっています。
カラマツも色づき始めました |
カラマツの紅葉は針葉樹の紅葉と入れ替わるように始まりますが、ご覧のように所々で黄色く色づき始めています。
【このエリアのまとめ】 上部エリアと同様に、このエリアでも昨年より1週間早い推移を見せています。(→ Next)
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まとめ ■
今週のベストポイントは、ボリューム感としては屋根板のダケカンバですが、色合い的に言えば位ヶ原山荘から冷泉小屋までの区間のダケカンバの黄色でしょう。見頃のエリアは位ヶ原山荘から三本滝ゲート付近までです。紅葉の進み具合としては、全体的に昨年より1週間早い状態です。
大雪渓エリアは先週の段階ではまだ青いものが残っていましたが、こちらもきれいな紅葉を見せるものはほとんどありません。枯れてくすんだ状態の葉が残っていますので、場所を選べば何とか撮影に耐えうるものがあるかもしれません。位ヶ原エリアも同様ですが、先週青かったものが枯れずに色づき始めるものも散見され、その点が大雪渓エリアとの違いと言えるでしょう。屋根板周辺のダケカンバは紅葉のピークと言える状態ですが、降雪・霜でくすんだ色合いです。位ヶ原山荘より下部はくすみも少なく良い状態が続いて言います。
今後は山麓の紅葉が楽しみな時期となってくるはずです。
【昨年の今ごろは?】
昨年は体育の日を含めた三連休で、遅れていた紅葉がこの三連休に合わせるように見頃を迎え、さらに初日の6日(土)と二日目の7日(日)は良い天候に恵まれたため、7日(日)のシャトルバス乗客数は2082名で、昨年8月13日(月)に記録更新した2030名を上回りました。紅葉シーズンの乗客数がお盆を上回ることはこれまでにもなく、想定をはるかに超えた状況となり、急遽沢渡や平湯からバスを配車するなどの措置をとりながらギリギリの対応されていたようです。
紅葉はこの一週間で一気に進み、2週間程度遅れていた紅葉は、例年より1週間程度の遅れまで挽回しています。そして、乗鞍高原付近でも色づき始めたものが出てきて、大雪渓・位ヶ原ではようやく見頃を迎え、県道乗鞍岳線沿線では位ヶ原の大パノラマに向けて三脚が林立する状態が終日に渡って繰り広げられました。
また、6日(土)の午前中に冬の到来を思わせるような冷たさで、畳平で初霜を観測しました。
<編集後記>
今年のノリクラシーズンは1ヶ月を切るようになり、ノリクラ雪渓カレンダーの連載も残すところあと3回となりました。毎回同じテーマで取材を繰り返しながらも、全く同じ記事にしないよう色々な話題を取り入れるように心がけております。それができるのも日々刻々変化するノリクラの状況があってこそだと思っています。
今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーは10月末で終了を予定しておりますが、ウインターシーズンに関しては、昨シーズンと同様、不定期で速報の更新を行う予定ですので、通年に渡ってご覧頂き、ノリクラの四季の移ろいを感じていただくことができれば幸いです。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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