ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2008/10/18〜19) E

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(Update:2008/10/23)

 

【雪渓上部 − モーグルコースA】

モーグルコース

それではいつものようにモーグルコースの様子をお伝えします。

 

うねりは高さ50センチに達する

前頁でもお伝えしたように今週に入って雪渓表面はかなりひどいうねりが見られ、整備しないととても滑られる状態ではありません。うねりの高低差はひどいところでは50センチにも達するもの。画像はちょうどモーグルコースのゴール付近でここまで滑りきることができれば問題なく、停まることができますが、途中でコースアウトすると、コース脇のうねりに叩かれてしまいます。

 

長さ16コブ・50メートル

ラインは先週のものと同じですが、常連の方が整備を継続しています。長さは16コブ・50メートルです。

 

午後には日が傾き始める

10月中旬頃になると、午後を回ると日差しがかなり傾くようになってきます。

 

硬くなってきたバーンになかなか完走できません

そのため、日差しがあってもバーンは硬くなり始め、思うように最後まで完走できない状態になってきます。

 

そして、14時30分ごろには完全に日が翳ってしまいます。

 

コブの底が黒く凍り始める

砂などで汚れた部分とは別に、冷え込んでくるとコブの底の部分も黒く凍りはじめます。水が凍ると青っぽくなりますが、雪渓では黒っぽくなってくるのが一般的です。

 

雪飛沫を巻き上げながら

それでも斜光に照らされ、雪飛沫を上げながら果敢に落ちて行きます。

 

日陰になって本日のスキー終了

日が翳って一気に冷え込んだバーンでの滑走は時として危険が伴います。日差しがなくなるのと同時に今日のスキーも終了です。

 

やっぱり転倒

今日のスキーを終えて気が緩んだのでしょうか?雪渓下端の一番固く締まったエリアで転倒。

 

苦笑い...

表面はうっすらとやわらかい雪が残っていますが、下地がかなり硬く、油断をするとスキーブーツでも転倒します。

 

ノリクラ通いは今日で終わり − また来年お会いしましょう!

そして、こちらの常連の方々は今シーズンのノリクラ通いは今日で最後。通い始めた7月始めの大雪渓エリアはまだ全面雪に覆われていました。その頃の状況を思い出しながら、その頃はまだ雪の下にあった高くそびえる岩の頭を指差しながら「あんな岩の上で滑っていたんだ〜」と、下山途中で何度も何度も振り返りながら、ここに通い続けた4ヶ月間を顧みます。

ぜひ、また来年もこの場所でお会いできることを楽しみにしています。

 

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2007/10/20〜21)

初雪・初冠雪を迎えて一気に冬へと突進するような勢いで気候が変化しました。
畳平では18日(木)にチラチラと雪が舞い、これが昨年の初雪となり、19日(金)の早朝から本格的な降雪が見られるようになりました。昼過ぎから晩かけて降った雪が山頂付近の山肌を白くさせ、20日(土)は初冠雪を観測します。さらに20日(土)の晩にも降雪があって、山肌は前日以上の白さを見せ、完全に真冬のような様相です。シャトルバスは19日(金)から連日運休となっています。

大雪渓入口から雪渓上部に向かうスキーヤー専用道は踝くらいの積雪があり、多いところでは脛から膝下くらいの積雪。大雪渓付近では両日とも人影のほとんどない静かなノリクラを楽しむことができ、特に21日(日)は超快晴な青空に、昨晩降り積もった軽い新雪が雪渓を覆い、苦労してここまでやってきた者だけが味わうことのできる至福のときを過ごすことができました。

 

<編集後記>

徐々にノリクラも人出が少なくなり始めて静かなシーズンを迎えようとしています。しかし、今回のように二日間とも全く雲のない快晴無風が続く状況はこれまでに例がなく、この天候に狙いを定めて計画しようとしてもなかなかめぐり合うことはできません。足しげく通うことしか方法はないかもしれません。
今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーの連載も残りあと1回です。最後までどうかお付き合いのほどよろしくお願いいたします。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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