ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2008/10/25〜26) @

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(Update:2008/10/30)

 

【大雪渓】

今シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーです。例年なら、10月下旬に入ると積雪通行止めの情報が飛び交うようになりますが、今年は比較的気温の高い日が多く、上部エリアにおいても空から落ちてくるものは雨しかありません。そのため、全く晩秋の雰囲気が感じられない状況が続きましたが、25日(土)は気温の上がり方が鈍く、大雪渓のバーンもこれまでとは比べ物にならないほど硬く、スキーブーツはもちろんのこと、アイゼンですら歯が立たないほどの状況になりました。そんな様子から少しずつ季節が変わり始めたことが感じられます。

そして、翌日の26日(日)は早朝から雪が降り始め、1〜2時間ほどの間で県道乗鞍岳線は、魔利支天バス停付近から上部は完全に真っ白な状態。その後も降雪は続き、大雪渓付近の路面は5〜10センチの積雪となり、吹雪と濃霧の一日となりました。晩秋の雰囲気がようやく漂い始めたかと思ったら、今度は一気に冬景色に移り変わり、ノリクラシーズン最終週にふさわしい光景が大雪渓に広がっています。

紅葉については、2ページ目の 【紅葉情報】 からお伝えしますが、見頃のエリアは完全に山麓の乗鞍高原に移動し、ピークを過ぎつつあります。

それではこの二日間の様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月25日(土)、観光センター】
Page-2 : 【紅葉情報−乗鞍高原】       【紅葉情報−休暇村〜三本滝】
Page-3 : 【紅葉情報−三本滝付近】      【ちょっと立ち寄り − 冷泉小屋、位ヶ原山荘】      【大雪渓に到着】      【大雪渓トイレ改修工事】
Page-4 : 【位ヶ原山荘】      【10月26日(日)、早朝から降雪】
Page-5 : 【雷鳥生息調査】
Page-6 : 【初雪を求めて】
Page-7 : 【雪渓下部】      【雪渓上部】
Page-8 : 【新雪を味わう】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
Page-9 : 【あとがき】

  

 

 

【10月25日(土)、観光センター】

早朝6時の観光センター駐車場。昨晩は星の瞬く澄んだ晴天でしたが、ご覧のように雲に覆われる状況。駐車場には15台ほどしか車がお越しになっていません。10月最終の週末ということもあり、静かな朝を迎えています。

 

山頂方面 − 先週の冠雪はありません

少しばかりどんよりとした雰囲気がありますが、それでも山頂方面ははっきりとその姿を望むことができます。そして、先週見られた冠雪はもう完全にありません。

 

山頂登山の準備

観光センター駐車場にお越しになる車の台数は少なめですが、それでも山頂方面に出かけるため、準備を始める方々の姿をお見受けすることができます。大学のワンゲル部でお越しになたこちらの方々、登山のシーズンもそろそろ最後ということもあり、今日のノリクラが今シーズンの最後の活動になるかもしれないとおっしゃっています。

今年の10月はまとまった降雪がありませんが、高い山ではいつ降雪があってもおかしくない時期に入って来ています。

 

ヒルクライムの準備

ヒルクライムにお越しになる方も少なくなってきていますが、日が高くなるにつれて準備に取り掛かる方々の姿を見かけることができます。

 

ヒルクライム用にスプロケやステムを交換

いつもは平地でのトレーニングが中心で、ヒルクライムは初めて。そのためにスプロケをヒルクライム用に交換し、ハンドルのステムもこれから交換作業に入ります。いつかは全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場したいと、おっしゃってくださいました。

 

下りは防寒着が必須です

観光センターから畳平までは標高差1200m、21kmの道程です。そのため、気温差も相当なものとであることは、ここでヒルクライムされる方々にとっては常識と言えることですが、初めての方はなかなか想像できないもの。この時期ともなれば、登りですら長袖のサイクルジャージ1枚ではとても対応できない寒さがあります。

「下りでは少なくともウインドブレーカーか合羽の上下を着て、さらにグローブも指先まであるものが必要ですよ」と、アドバイスさせてもらったところ、あわてて、車の中から合羽を探し出します。

この時期は突然の降雪などもあり、どんな状況にも対応できるような装備が必要で、ヒルクライムと言えども、冬の装備が必要となります。

 

こちらは観光センター。りんごや花豆など地元の農産物が店頭に並びます。

 

今シーズンの売店の営業は11月3日(月)まで

そして、こちらは売店、今日もいつもの笑顔から一日が始まります。来週の11月3日(月)をもって今シーズンの営業が終了します。

 

WebSiteのプリント版は売店でも閲覧できます

乗鞍大雪渓WebSiteはインターネットを通じて皆様にお届けしておりますが、売店の片隅に印刷したものを置いてあり、ご自由に閲覧できます。買い物の途中やシャトルバスの時間待ちなどにお立ち寄りくだされば幸いです。

 

こちらは7時のシャトルバス始発便。

 

今日は1台、24名の方々が乗車されました。

 

毎回様子が異なるノリクラの表情が面白い

今年7月からこの路線を担当された車掌さん。この4ヶ月間を継続してこのシャトルバスに乗車され、「ノリクラは毎回その様子が異なるところが面白いですね。是非、来年もこの路線を担当したいです。」と、この4ヶ月間の感想をいただきました。

 

シャトルバス始発便は定刻となって出発します。今日のシャトルバスが今シーズン最後の運行になるとは、この時点で誰も想像していません。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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