ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2009/05/23〜24) @

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(Update:2008/05/28)

 

【大雪渓】

先回は金曜日・土曜日の様子をお伝えしましたが、今週はいつものように土曜日・日曜日の週末の様子をお伝えします。先回と一日だけ曜日が異なっていますが、この二日間の天候は先回とほぼ同じパターンとなり、一日目は綺麗な筋状の雲がたなびく青空が広がって稜線付近でもほとんど風のない穏やかな天候が終日続き、二日目は降ったり止んだりの雨となりました。

一日目の5月23日(土)は朝方は少しばかり雲の多い状況でしたが、時間の経過とともに青空に透明度が上がって行く様子がうかがえ、特に夕方近くになって気温も上昇してきたことから、明日もこの晴天が続くのではないかと錯覚してしまうほどの状況。ただ、翌日は夜半過ぎからまとまった雨となり、予報どおりの雨模様となってしまいました。それでも、日中は小雨が降ったり止んだりを繰り返し、ずぶ濡れとなるほどの降り方ではなく、さほどの辛い状況ではありませんでした。この雨も畳平付近では霙で乗鞍スカイラインは開門時刻が8時30分に延期されました。そして、雪解けの進んだツアーコースの登行と下山はブッシュやクマザサとの格闘で結構苦戦させられ、12月頃から滑走可能となったツアーコースのシーズンがそろそろ終わりを迎え始めようとしています。

それでは雪解けとともに刻々変化する様子がうかがえる今週のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【5月23日(土)、ほおのき平駐車場】       【乗鞍スカイライン】
Page-2 : 【畳平】       【畳平周辺】       【肩の小屋へ】
Page-3 : 【肩の小屋】       【稜線を目指して】       【稜線】
Page-4 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳】        【雪渓下部】
Page-5 : 【5月24日(日)、三本滝レストハウス】       【ツアーコース T】
Page-6 : 【ツアーコース U】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

  

 

【5月23日(土)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

早朝6時30分のほおのき平駐車場。気温は14℃。昨晩の雨は完全に収まり、夜明け頃の曇り空から次第に青空が広がり始めます。駐車場のアスファルトも徐々に乾き始め、周囲の山々にかかる霧も消えて行こうとしています。

 

シールを貼って出発の準備

駐車場のあちこちで始発のシャトルバスに乗車しようとされるスキーヤー・ボーダーの方々が準備を始める光景が見られます。スキー板にシールを貼り付けているこちらの方々、シーズンに1〜2回はノリクラにお越しになり、前回は4月中旬にツアーコースを登ってこられたとのこと。4月中旬といえば、乗鞍高原温泉スキー場の営業終了し、県道乗鞍岳線は休暇村ゲートから先の区間がまだ冬季閉鎖となっているため、休暇村ゲレンデから全ての行程を登って行く必要があり、年間を通しても一番アクセス距離が長い時期です。
今回はシャトルバスを利用するため、前回とは比べ物にならないほど容易にアクセスできますが、そんな多様なアクセス方法があるところが一般の観光の方から冬山を体験したい人まで幅広く楽しめるフィールドといえます。

 

落石のため乗鞍スカイラインは通行止め − 始発便は運休

そして、こちらはバスターミナル入口。ご覧のように落石による通行止めの掲示がなされ、始発の6時55分の便は運休となりました。

 

係の方が状況説明

落石による通行止めの連絡は始発便の30分ほど前に入ったばかりで、乗車券を買い求めにやってきた方々へ一人ずつ説明します。

 

準備を整えターミナルへ

駐車場内には通行止めのアナウンスがされますが、準備を進めるスキーヤーの方々は少しずつターミナルに集まってきます。

 

列は徐々に長くなります 運行開始に向けてシャトルバスは待機

時間とともにバス停に並ぶ列は徐々に長くなって行きます。そのため、シャトルバスは乗鞍スカイラインの開通連絡が入り次第、運行開始とされ、その臨時便がバスターミナルの隣で待機し、すぐに運行できる体勢を取ります。

 

シャトルバス運行開始 − 乗車の誘導

そして、8時開門予定の連絡が入り、シャトルバスへの乗車の誘導が始まります。

 

始発の便は2台運行

乗鞍スカイラインのシャトルバスは車種によってトランクのないものがあり、今回はスキーヤー・ボーダーの方々はトランクのある左の車両へ、それ以外の登山者・観光の方々は右の車両へ案内されました。

 

7時45分。2台の臨時の始発便は80名の乗客を乗せて、ほおのき平駐車場を後にします。

 

【乗鞍スカイライン】

シャトルバスは国道から分岐路へ

ほおのき平駐車場から国道158号線をしばらく走り、乗鞍スカイラインの分岐路に差し掛かります。

 

平湯峠へのつづら折れの旧道 − 急勾配が続きます
今年の乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムのコース

こちらは平湯峠へのつづら折れが続く旧道で、先ほどの分岐点から入った瞬間からかなりの急勾配が平湯峠まで続きます。

乗鞍スカイラインでは自転車のヒルクライムレース「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが」が毎年行われます。昨年まではこの先の平湯峠をスタートしていましたが、今年から先ほどの分岐点から少し後方にある殿下平総合交流ターミナルにスタート地点が下げられました。そのため、スタート直後からこの急峻なつづら折れを登って行くことになり、かなりハードなコースレイアウトが考えられます。

今年の大会開催は7月12日(日)。詳細は お知らせ −第6回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(2009/07/12) の受付が開始されました。(2009/05/16) をご覧下さい。

 

平湯峠ゲート

そして、8時前の平湯峠ゲート。すでにマイクロバスや関係車両が開門を待っています。

 

8時と同時にゲート出発

8時と同時に開けられたゲートを通過して、シャトルバスは畳平へと向かいます。

夫婦松駐車場付近

ゲートから3kmほど過ぎた辺りにある夫婦松駐車場(旧料金所)付近を過ぎると...

 

落石撤去作業

落石の撤去作業が続けられ、現場は片側交互通行となっています。

 

先週の乗鞍スカイライン(5Kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) A
今週の乗鞍スカイライン(5Kmポスト付近)
白一色の世界から大きく変化

こちらは落石現場から1kmほど進んだ辺りの先週の画像と比較します。ご覧のようにかなり雪解けが進んでいることがわかります。乗鞍スカイラインに限らず雪解けとともに落石の危険性が高まることは良くあることで、積雪の多い地域の道路では常にその危険性が付きまとっているようです。

 

昨年同期より1週間遅い時期の猫の小屋
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) C

今週の猫の小屋(跡地)
昨年より1週間早い雪解け

さらに進んで、こちらは標高2200mの猫の小屋付近。左の画像は昨年同時期より1週間遅い時期のものですが積雪状況は今週とほぼ同じで、昨年よりも1週間ほど雪解けが早いことがわかります。猫の小屋は、右の画像の通り撤去されています。また、土俵ヶ原の小屋も同様に撤去されました。

 

昨年同期より1週間遅い時期の烏帽子岳
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) C

今週の烏帽子岳
昨年より1週間早い雪解け

昨年同期より1週間遅い時期の四ッ岳カーブ
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) C

今週の四ッ岳カーブ
昨年より1週間早い雪解け

そして、上下それぞれの2組は昨年同時期より一週間遅い時期と今週の烏帽子岳(上)と四ッ岳カーブ(下)の画像です。先ほどの猫の小屋と同様、同じような積雪状態で、乗鞍スカイラインの上部付近も昨年より1週間ほど早い雪解けであることがわかります。

 

桔梗ヶ原 鶴ヶ池雪渓

四ッ岳カーブを過ぎて、雪解けとともに桔梗ヶ原の雪原に幾つもの模様が描かれ始めた桔梗ヶ原を過ぎると岐阜県側で唯一スキー滑走地として指定されている鶴ヶ池雪渓を横目で見ながら...

 

畳平に到着します。 Next

 

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