ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2009/06/06〜07) A

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(Update:2008/06/11)

 

【畳平】

畳平バスターミナル

真っ青な空が広がる畳平に到着です。

 

予想外の晴天に山頂へ急ぎます

シャトルバスが到着した8時頃の気温は6℃と低めですが、太陽の強い日差しに寒さは全くなく薄着で十分なほど。今日は雨具をちゃんと用意してきましたが、予想外の晴天に山頂を目指す準備を急ぎます。

 

青空に雲

天候の急変時は風が強くなったり、方向が変わったりすることがよくありますが、今日はほとんど風がありません。それでも上空には急に雲が出始めてきて、少しずつ天候の変化が見られるようになってきました。今日はこれから雲に支配される一日となります。

 

それでもまだまだ青い空が広がります。大雪渓に向けて出発です。

 

【畳平周辺】

昨年の不動岳とお花畑・鶴ヶ池
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2008/06/07〜08) A

今週の不動岳とお花畑 − 昨年より一週間遅い雪解け

今週の鶴ヶ池 − 昨年より一週間遅い雪解け

それでは畳平周辺の様子をお伝えします。先週と比べてさらに雪解けが遅くなり、先週の段階では昨年よりやや遅い程度でしたが、今週はさらにその差が広がって一週間程度遅い状況になっています。昨年・一昨年も多い状況でしたがそれを上回っていて、例年であればすでに鶴ヶ池を囲むドーナツ状の積雪の輪が途切れ始める状態から考えるとかなり多いといえます。

 

不消ヶ池

不消ヶ池は上部の魔利支天岳の山肌付近で岩肌の面積が増えるものの、池そのものはそれほど大きな変化はありません。

 

昨年のお花畑
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2008/06/07〜08) A
年のお花畑
恵比寿岳側の斜面の雪解けが早い

お花畑を昨年と比較しながらお伝えします。積雪状態は先週とほとんど変わらず、昨年と見比べても同じような状況といえます。ただ、細かく見比べると、画像の左半分の不動岳の積雪状態は昨年と同じような感じであるものの、右半分の恵比寿岳の山肌は雪解けが早く進んでいることから、雪の付き方が昨年と異なっているのかもしれません。

 

肩の小屋への専用道 − この分岐点まではほとんど問題なく歩けます

肩の小屋への専用道はこの先の分岐点までの区間はかなり雪解けが進み、路面が出ているエリアの方が多くなって、ほとんど問題なく歩いて行くことができます。

 

恵比寿岳(左)、富士見岳(中央)

こちらはコロナ観測所と肩の小屋との分岐点付近から振り返り、畳平からやってきた路面を見たところ。台形の山は富士見岳、その左隣は恵比寿岳です。先週は道路の幅の半分以上が積雪で覆われていましたが、ご覧のようにほとんどありません。

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所

こちらが分岐点。ちょうど正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。今週の雪解けは30センチ程度で、昨年よりも多い積雪状況です。

 

昨年の大雪渓・位ヶ原
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2008/06/07〜08) A

今週の大雪渓 − ほぼ昨年並み 今週の位ヶ原 − 昨年よりやや早い雪解け

大雪渓・位ヶ原を一望した画像を昨年のものと比較してお伝えします。左の画像の大雪渓エリアは部分的にはやや雪解けが早いところもありますが、全体的にはほぼ昨年並みといえると思います。右の画像の位ヶ原では雪解けの状況が昨年とは異なっている箇所があるものの、全体的に昨年よりやや早い状況を見せています。

 

眼下の雲海と上層の綺麗な雲に囲まれて、空に浮かんだような不思議な感覚

上空には綺麗な雲がたなびき、山麓からは絶えず雲が湧き上がり、上下の二つの雲の層にはさまれる不思議な感覚は平地ではなかなか味わえないもの。まるで空に浮かんでいるかのような錯覚さえ感じさせてくれます。

真っ青な快晴はもちろんですが、ご覧のような雲の絶妙な演出に、何度訪れても飽きさせない魅力がここにあります。

 

急斜面のトラバース

二つのトラバース箇所は分断

分岐点から先の肩の小屋の専用道はご覧のように急斜面のトラバースとなります。トラバースは二箇所あり、先週まではつながっていましたが、右の画像のように雪解けが進んで、途切れていますので、シールで向かう場合は一旦スキー板を外す必要があります。

 

二番目のトラバース箇所

雪渓下部へ続く急斜面

二番目のトラバース箇所からは、雪渓下部へストレートに滑り降りることができる急斜面が広がっています。すこしばかり、クレパスが走り始めています。例年、この箇所にはクレパスがあまりなく、今後の状況を推移する必要があります。 Next

 

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