ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2009/06/06〜07) E

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(Update:2008/06/11)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線。

 

先週の蚕玉岳
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2009/05/30〜31) C

今週の蚕玉岳
20〜30センチ程の雪解け

蚕玉岳山頂を先週の画像と比較してお伝えします。雪解けした面積は広がっていますが、先週の段階ですでに積雪が薄い状態でしたので、雪解けの高さとしては20〜30センチ程度と見られます。ほぼ昨年並みの状況です。

 

ここから歩いて剣ヶ峰山頂へ

シールで蚕玉岳までやってきてここから歩いて剣ヶ峰山頂に向かいます。ノリクラは二回目で今年は初めてとおっしゃる方は、バスの時刻表から雪の状況など細かくWebSiteでチェックしてお越しになり、「WebSiteですべてが網羅でき、あれですべて分かりました。」と、おっしゃってくださいました。また、ノリクラには22年ぶりにお越しになったという方は、久しぶりのノリクラに「やはり当時とは体力が...」と、少しバテ気味。少しばかりの間でしたが、お話に花が咲き、息を整えて剣ヶ峰に向かって行きました。

ノリクラは一般の観光で訪れる方から、スキー・登山、そして、自転車と色々な方が訪れ、それぞれ違った視線を持つ方との会話は楽しいものです。

 

稜線直下のクレパス

先週の段階で、稜線直下の左の画像でご覧のようなクレパス(クラック)が走り始めました。しかし、拡大傾向にはなく、断面が丸みを帯びて縮小傾向にありますが、まだまだ、注意しなければなりません。

先週もお伝えしたように、これからの大雪渓エリアは、@蚕玉岳〜朝日岳の稜線から滑り降りて大雪渓上部に差し掛かった付近、A雪渓下部のモーグルコースの岩付近、そして、B肩の小屋の東斜面で クレパスが頻発します。

特に大きなものは、@の大雪渓上部付近のもので、例年、開口幅2〜3メートル、深さ3メートル以上となり、稜線から大雪渓方面への滑走エリア上にあり、その付近は少し斜度変化があって上部から見えにくい状況も考えられますので、十分注意が必要です。

なお、@の大雪渓上部付近のクレパスの画像 は、2006年の同時期に撮影しておりますのでそちらをご覧ください。(→大雪渓上部付近のクレパスの画像 - 2006 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2006/05/28) C

 

昨年の位ヶ原
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2008/06/07〜08) D

今週の位ヶ原
ほぼ昨年並み

こちらは位ヶ原の唐草模様を昨年の様子と比較したもの。その模様の状態から先週と同様ほぼ昨年並みの積雪です。

 

今週の稜線直下の岩
ほとんど雪解けが進まず、昨年より一週間遅い雪解け

昨年の稜線直下の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2008/06/07〜08) D

先週の稜線直下の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2009/05/30〜31) C

こちらは剣ヶ峰から続く稜線直下部分。先週と同様に雪解けがあまり進んでいません。このエリアは先週もお伝えしたように、雪解けが他のエリアよりも少ない状況が続き、先週の段階では昨年並みでしたが、今週は昨年より一週間遅い雪解けとなっています。

 

急斜面から緩斜面に差し掛かる部分

表面はかなりグサグサ状態

稜線から車道までの沢沿いを滑り降りますが、その3分の1程度のところに達すると斜面が緩くなってきます。左の画像がその部分で、今後、雪解けが進むと最初にこの箇所から岩の頭が出始めて、滑走エリアが上下に分断されて行きますが、まだ、岩の頭はなく、広大なバーンが広がります。

2008年、2007年は積雪の多いシーズンで、今年と同じような状況ですが、年によっては6月上旬で岩の頭が見え始めたり、積雪の少ない年ではすでに分断されて滑走不能になったときもあります。

今回のバーンコンディションは表面がかなり緩んでグサグサとなり、緩みきった春のゲレンデのコンディションに似た状態です。

 

沢の両脇のハイマツ帯 今回は細かな凹凸が小さい

さらに下部へ滑走して両脇のハイマツ帯の間を滑り続けます。この付近までやってくると、スキーの足裏から雪面の細かな凹凸の感触が伝わるようになります。この状態は先週あたりから感じられるようになって来ました。ただ、今回は雪面がかなり緩んで凹凸が溶けているため、全く気にならない状況でした。ただ、冷えて雪面が硬くなると再び凹凸が目立つようになりますので滑りにくい状態になることと思います。

 

全景

稜線からの全景を撮影したものですが、全体的に昨年並みかやや多いの積雪と言えます。

 

県道乗鞍岳線 − 切り通しはバスの高さ以上

稜線から1kmほど滑走すると、県道乗鞍岳線の切り通し箇所到達して滑走はここで終了となります。ご覧のように高さはバスの屋根よりも高いところもあり、切り通しの幅員はバス一台分の幅しかありません。また、雪の壁が緩んで道路上に崩れることもあって、春スキーバスが大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで延長運行が開始されましたが、今後の状況では運休となったり、位ヶ原山荘止まりとなることもありますので注意が必要です。

 

昨年の切り通しの壁
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2009/05/30〜31) C
今年の切り通しの壁
高いところで4メートル、ほぼ昨年並み

 切り通しの壁は高いところで4メートルほど。ほぼ昨年並みです。 Next

 

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