ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2009/06/06〜07) F

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(Update:2008/06/11)

 

【6月7日(日)、快晴 − ほおのき平、ヒルクライム、鶴ヶ池雪渓】

ほおのき平駐車場 − 快晴の朝

翌日のほおのき平駐車場。昨日と同様、よく晴れた朝を迎えています。

 

今日はターミナルから乗客の列が伸びます

こちらはシャトルバス始発便を待つターミナル前。昨日は訪れる方の少ない状況でしたが、今日はスキーヤー・ボーダーの方々多く、ターミナルから列が伸びるほど。

 

今日は40名ほどの方が乗車して、畳平へ出発です。

 

平湯峠 − 畳平へヒルクライム

そして、こちらは平湯峠。この先に乗鞍スカイラインの平湯峠ゲートがあり、その先がマイカー規制となります。少しひんやりとした空気が流れるものの、強い日差しに寒くもなく暑くもないヒルクライム日和。今日も乗鞍スカイラインの急坂に挑戦するヒルクライマーが出発します。

乗鞍スカイラインでは、7月12日(日)に自転車のヒルクライムレース 「第6回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」が開催されます。例年6月上旬に、この平湯峠をスタートとして開催されましたが、今年は平湯峠から4.4kmほど下って国道158号線沿いの殿下平総合交流ターミナル(旧 ペンタピアスキー場)からのスタートとなります。詳細は お知らせ−第6回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの受付が・始まりました。(2009/05/16) をご覧ください。

 

乗鞍スカイライン上部は天空の世界

強い日差しに照らされても汗がほとばしるほどの状況ではなく、程よくクールダウンさせてくれる状況に、猫の小屋跡地を過ぎた当たりから広がる森林限界の先は完全に空の青と山肌に残る白の世界ばかり。

 

真っ青なスクリーンにノリクラの数々の頂が連なる

そして、四ッ岳カーブを過ぎて桔梗ヶ原に進むと、それまでの急坂から開放され、完全にポタリング気分でペダルをまわします。全面真っ青なスクリーンには、剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳を奥に控え、その手前には富士見岳・魔王岳・恵比寿岳がそびえ、さらに大黒岳の山肌が桔梗ヶ原に連なる絶景が広がります。そんな鳥瞰図のような光景が目の前にすれば、それまでの辛い思いは一気に吹き飛んでしまうものです。
そんな感覚を味わうために、日本一高いヒルクライムに訪れる方も多いのかもしれません。

鶴ヶ池雪渓前

こちらは鶴ヶ池雪渓前。畳平から乗鞍スカイラインを数百メートル戻ったところに位置します。

 

鶴ヶ池雪渓は岐阜県側唯一の滑走指定地

鶴ヶ池雪渓は岐阜県側で唯一スキー滑走指定地とされ、長野県側の大雪渓と比べて畳平に近くて利便性がよいため、何度も繰り返してトレーニングするアルペンレーザーやモーグラーの方々が訪れます。

 

そして、ご覧のように今日も多くのモーグラーの方々がお越しになっています。

 

湧き上がる雲はまるで真夏の雰囲気です。

 

夏のノリクラの常連の方々が集まり始め、新たなシーズンが始まろうとしています。

 

雪面もご覧のように完全に緩みきって、梅雨明け後の真夏の状態です。

 

ノリクラシーズン初日のモーグラーの方が大半で、登りきったところで倒れこむ方も...

 

こんな風に雪渓の上で横になるのも気持ちが良い季節です。

 

スタート地点 − ラインの長さは100メートル×22コブ

鶴ヶ池雪渓は今後の雪解けで滑走エリアなどでハイマツが現れはじめると滑走禁止の措置が取られます。例年、6月下旬までは滑走可能です。

 

雄大な乗鞍スカイラインの風景に飛び込むように攻める

大丹生岳から大黒岳の麓を走る乗鞍スカイラインが広がる広大な風景は、ここを訪れた誰しもが感動を覚えるもの。そんな風景に飛び込むように果敢に攻めて行きます。

 

真夏の太陽と湧き上がる雲に季節を一歩リードした一日

これからがシーズンのモーグラーの方々が訪れるようになり、まるで真夏のような太陽と雲が湧き上がる今日は、まさに季節を先取りした一日でした。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.4(2008/06/07〜08)

関東甲信・東海地方は6月2日(月)に梅雨入りが発表されたものの、6月7日(土)は朝からきれいな青空が広がり、これぞ本当の五月晴れといっても良いかと思うほどでした。そして、長野県側の春スキーバスも大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで延長運行が開始され、位ヶ原を縫うように走るバスのエンジンが唸りを上げて登ってくる様子を久しぶりに見ることができます。翌日の6月8日(日)は朝はどんよりとした天候でしたが次第に回復して昼前には青空が広がってまずまずの状況で、梅雨入りしたこの時期としては幸運といえる二日間となりました。

 

<編集後記>

先週まではツアーコースの状況の推移を見守りながら、冬から春へのノリクラの変化をたどってきました。ツアーコースもほぼ完全に森に戻り、そんな森の中を歩く楽しさもありました。そして、今週は春スキーバスが大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで延長運行され、実質的に7月のシャトルバスと変わらない利便性となって、今シーズン初めてノリクラにお越しになるというスキーヤー・ボーダーの方々も多く見かけ、ヒルクライムに程よい気候が広がり、さらに鶴ヶ池雪渓では夏の常連のモーグラーの方々が果敢にラインを攻める様子がありました。

そんな夏の光景が一つずつ増えてきて、雪解けや植物の芽吹きといった自然の変化だけでなく、訪れる方々の変化もノリクラの季節の移り変わりを演出しているものだと感じさせます。

訪れる方々がノリクラの風景となり、ノリクラに何かしらの関連と影響を与え、さらにノリクラから何かを受け取っているものだということを、取材を続けていて常に感じます。一人一人のノリクラへの想いがノリクラの良さを脈々と継承して行っているのかもしれません。

 

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