ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2009/07/11) E

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(Update:2008/07/16)

 

【雪渓上部U − 基礎スキーキャンプ】

今週も雪渓上部の広々としたバーンを使って基礎スキーのキャンプが行われています。

 

テーマを決めて、それに沿った演技ができるかということも、スキー技術のバリエーションの一つ...

 

初めてノリクラに... 片手にストック、もう片手で板を抱きかかえて...

今回初めてお越しになったこちらの方...片手にストックを束ね、もう片方の腕でスキーを抱きかかえるように持ち、登って行きますが...

 

ストックを手首に、板を両手に持てば、楽ですよ!

この持ち方では腕にかなり負担がかかります。ストックをそれぞれの手首にかけて、板は両手に持ち、杖代わりにして登って行くと楽でしょう。板を肩に担いでも良いですが、融けた雪でウェアがかなり汚れます。

こんなちょっとした仕草の違いが、一日の疲労度合いに大きく影響するものです。

 

降雨にもかかわらず、良好なバーンコンディション

通常、この時期は降雨が雪渓表面を流れてできた縦溝や、雨水がしみこんで再氷結してできた、たけのこのような氷の塊ができて、バーン表面はかなりガタガタの状態になります。この数日間、雨が降り続いたものの、今年はそのような現象はかなり少なく、7月とは思えないバーンコンディションが続いています。

 

スタート地点まで登り切ったら、滑る前にフォームのチェック。

 

スチールカメラの連続撮影を行います。

 

一本一本を大切に滑ります

ノリクラでは登った回数しか滑ることができません。そのため、一本一本を大切に滑る必要があり、その分、ターン一つをとっても、真剣に操作する気持ちが必要です。

 

少しでも長く雪面を捉え、少しでも長く雪上に立ちたい人が、ノリクラに集まります

少しでも長く雪面を捉えるというスキー技術と同様に、ノリクラでは少しでも長いシーズンにわたって雪面を捉え続ける人たちが集まっています。

 

カラスの仕業

さて、話題が変わりますが、こちらは雪渓の岩場に置いてあるスキーヤーの荷物。荷物以外にも、雪の中に飲み物やゼリー飲料が埋めてあります。

 

無防備の荷物は、カラスにとって格好の標的 取った食べ物を喉元に貯めて、安全な場所へ移動

荷物やレジ袋があると、必ず、近寄ってくるのがカラス...右の画像で喉もとが膨らんでいるのがお分かりでしょうか?カラスは餌を捕獲した後、安全な場所に移動してから、喉もとに溜め込んだ餌を吐き出して食べるのです。

 

ゼリー飲料もチョコレートもやられました
=食料はザックから絶対に出さないようお願いします=

ご覧のようにつつかれて、中身を食べられてしまいました。左のゼリー飲料などは密封されていて、食品のにおいは全くないはずですが、それが食べ物であるということをカラスは知っています。また、右のチョコレートの箱に開けられた穴は、親指が入るかどうかの小さなもの。しかし、その小さな穴から、チョコレートをつまみ出し、箱は完全に空にになっています。

ザックのあるところに食べ物があることを、カラスは知っています。また、日差しでザックの中が暑くなることを避けて、ザックの下に食料を隠す方もいらっしゃいますが、生地の薄いザックなどは中を開けてしまうほどの強い力があり、ザックの下に隠していても、引きずり出してしまいます。

食料は絶対にザックから出さないようにし、ザックの口はしっかりと締めてください。

 

夕方になり、今日のレッスンもこれで終わり...もう、疲れて足が動きません。

 

それででも、最後の記念撮影はバッチリ決めてくださいました。

 

一日が終わって、安堵感の表情がホッとこぼれます。

 

今年もありがとうございました − 来年も この時期に この場所で!!

こちらの基礎スキーキャンプは、今シーズンのノリクラでのスケジュールは今回が最後。また、来年も この時期に、この場所で、お会いできることを楽しみにしています。 Next

 

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