ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2009/07/18〜19) A

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(Update:2008/07/23)

 

【三本滝ゲート】

三本滝レストハウス 三本滝ゲート − 乗鞍スカイライン通行止めの表示

こちらは三本滝レストハウス前。三本滝ゲートには乗鞍スカイライン通行止めの看板が掲げられているものの、ご覧のようにゲートは開けられ、通行可能です。そして、タクシーや観光バスなど通行しようとする車両に対し、岐阜県側への通り抜けができないことを、警備員から告げられていました。

バスなど大型車両は、大雪渓駐車場を過ぎると、転回する場所がないため、今回のように畳平への乗り入れができない場合は、大雪渓駐車場より先に侵入しないよう、注意が必要です。

 

かもしかゲレンデ ニッコウキスゲ(花)

こちらはかもしかゲレンデに咲くニッコウキスゲ。日光の戦場ヶ原など、草地や湿地に群生する高山植物。ハクサンイチゲやキタダケソウなど、名称に基本標本産地(この場合は白山・北岳)が入る場合がありますが、ニッコウキスゲの基本標本産地は浅間山で日光ではありません。

ニッコウキスゲの別名はゼンテイカ(禅庭花)。日光の戦場ヶ原を中禅寺の庭と見立て命名された話は有名です。

 

コバイケイソウ(実)

先週、高山植物のコーナーでお伝えしたコバイケイソウも、標高1800メートルのかもしかゲレンデでは、ご覧のように花はすっかり終わって、実ができています。標高2600メートルの大雪渓付近では、まだ、新芽が出始めたばかりですので、上部と山麓では、状況が大きく異なっていることが分かります。

大雪渓付近のコバイケイソウが花をつけるのは、8月上旬ごろ。そして、実をつけるのは、8月下旬から9月上旬です。

 

滝のような雨水の流れ

三本滝ゲートから先の県道乗鞍岳線は、周辺から滝のように、激しく雨水が流れ出しています。もっと激しくなると路面にもあふれ出して、土砂に覆われることもありますが、今回はそれほどまでひどい状況ではありません。

 

午後は雨が止んで、山麓の雲が抜け始める

午後になって、雨はほとんど止んで、山麓の雲が少しずつ抜けて行き、天候は回復の兆しを見せ始めます。

 

【シャトルバス運休ならヒルクライムで】

位ヶ原山荘

マイカー規制の始まる三本滝ゲートから、8kmほど登ったところにある位ヶ原山荘。

 

シャトルバスが運休ならば、スキーを担いで自力で大雪渓へ!

シャトルバスが運行しないのなら自力で...と、スキー板・ブーツ・ストックのスキー3点セットをザックにくくりつけ、折りたたみ自転車で大雪渓を目指します。

こんな日は、山麓でのんびりしていようと思うものですが、この時期に夏スキーができるエリアは限られていて、ここにお越しになる方の中には、一本でもいいから滑りたい!と、思う方も多いようです。

 

森林限界から再び濃霧

山麓では雲が抜け始めてきたものの、森林限界を超える位ヶ原山荘より上部は、ご覧のように濃霧が立ち込めています。

 

ツアーコース 位ヶ原急斜面 11号カーブ付近

こちらは位ヶ原山荘からおよそ1.5km先の11号カーブ付近。左の画像は11号カーブから望むツアーコースです。先週はもう少し残雪が多く残っていましたが、ご覧のように、ほぼ、雪解けが完了しています。

この付近はオオシラビソなどの針葉樹と、ダケカンバ・ウラジロナナカマドなどの広葉樹が混在しています。広葉樹が芽吹きを始めた頃は、若い緑と針葉樹の深い緑のコントラストが美しい状態でしたが、同じ色合いに近づいてきています。

そのウラジロナナカマドを良く観察すると...

 

ウラジロナナカマド(花)

白い花をたくさんつけている様子が見られます。

 

今週のツアーコース入口付近(11号カーブ)

紅葉のツアーコース入口付近(11号カーブ)
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2007/09/22〜23) G

 たくさんの花を咲かせているウラジロナナカマドも、9月中〜下旬ともなれば、ご覧のように見事な紅葉を見せてくれます。

 

こんなに寒いとは思いませんでした...

11号カーブ付近はロケーションが開けていて、山麓の乗鞍高原には、少しばかり日の光が当たり始める様子も見られます。今回初めてノリクラにお越しになった、こちらのヒルクライマーの方、「こんなに寒いとは思いませんでした。」と、この状況に少し驚いている様子でした。

この日の15時時点の大雪渓付近の気温は14℃。風を受ける自転車にとっては、冬の装備が必要な状況です。どんなに暑い日でも、合羽かウインドブレーカーは、必ず持参されたほうが良いでしょう。

 

数分おきにヒルクライマーの方がやってきます

午後になって、雨がほとんど止んだこともあって、数分おきにヒルクライマーの方々が登ってこられます。

 

自動車が少なく、ヒルクライム日和! 大雪渓入口

行き交う自動車も少なく、こんな天候ではありますが、ヒルクライム日和といっても良いかもしれません。

 

大雪渓駐車場 − 避難小屋

そして、大雪渓駐車場に新設された避難小屋では...

 

ここにもヒルクライマーの方が − 悪天候の時の避難小屋は本当にありがたいものです

ここでもヒルクライマーの方々が...全日本マウンテンサイクリングin乗鞍まで、あと、一ヶ月ほどとなり、こんな天候でも、トレーニングに励む方々にとって、この避難小屋は本当にありがたいものです。 Next

 

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