ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2009/07/18〜19) B

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(Update:2008/07/23)

 

【7月19日(日)、今日もシャトルバスは運休】

観光センター前駐車場 − 雨、激しく雲が流れ、強風が吹きぬける

翌日の7月19日(日)、天候の回復を期待するものの、早朝4時位から激しい雨に見舞われます。上空の雲は、不気味なほど激しく流れ、観光センター付近も強風が吹きぬけています。

 

乗鞍スカイライン通行止めで、シャトルバスは今日も運休

この天候のため、乗鞍スカイラインは、今日も通行止めで、シャトルバスは昨日に引き続き、運休の措置が取られました。

 

時折見せる晴れ間も不安定な天候のヒトコマ 最終的に今日も終日運休

しばらくすると、激しく流れる雲間から青空と太陽に日差しが見え始めますが、それもめまぐるしく変化する、不安定な天候のヒトコマに過ぎず、シャトルバスの乗車券販売所では、昨日と同様、詰め掛けた方々へ、状況説明に追われる様子が続き、結局、今日もシャトルバスは終日にわたって運休の措置が取られました。

 

【雪渓下部 T】

大雪渓入口付近 − 濃霧で視界は50メートル以下

それでは、ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。大雪渓入口付近はご覧のようにひどい濃霧で、視界は50メートルに満たない状況。

 

雨脚はさほどではなく、辛いという状況ではありません

濃霧と強風にさらされるものの、雨脚はそれほど強くなく、合羽などしっかりとした装備で、外に出てしまえば、それほどひどい状況ではありません。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2009/07/11) A
今週の大雪渓入口 − 雪渓下端部分の雪解けが目立つ

ここからはいつものように雪渓の積雪状況をお伝えします。今回は濃霧につき、不鮮明な画像しか撮影できず、いつものように詳細にはお伝えすることができませんので、あらかじめご了承ください。

左の画像のように、それまでの雪渓下端部分の雪解けは、さほど目立つものでありませんでしたが、右の画像の通り、今週は看板の後ろ側付近を中心に、雪解けが進んでいる様子が見られます。

 

昨年の大雪渓入口 − 今週とほぼ同じ推移です
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2008/07/19〜20) A

先週から今週にかけて急激に雪解けが進んだように見えますが、こちらの昨年の画像と比較してお分かりの通り、ほぼ昨年並みの推移であることがわかります。

 

昨年の雪渓下端部分
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2008/07/19〜20) A
今週の雪渓下端部分 − ほぼ昨年並み

帯状に雪解けが進んだ部分を詳細に撮影したもの。今週の画像だけでは撮影箇所がわかりづらいため、昨年の画像と合わせて掲載いたします。ご覧のように、ほぼ昨年並みで、この帯状の岩場が出始めると、雪渓下部の滑走距離やエリアの面積も、狭まってきます。ただ、滑走エリアに岩の頭が出てくるのはもう少し先のことで、距離が短くなっても滑走は可能です。

 

登山道入口 幅は8メートル − 昨年より一週間早い雪解け

こちらは大雪渓入口から50メートルほど北にある肩の小屋へ向かう登山道。ここから始まる登山道は、大雪渓の北側を肩の小屋に向かって登り、肩の小屋で畳平からのルートと合流します。雪渓下端と車道との間は、先週の4メートルから8メートルに広がります。推移としては、先週と同様、昨年より一週間早く、雪解けのペースは変わりません。

 

先週の登山道入口付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2009/07/11) A

今週の登山道入口付近
昨年よりやや早い雪解け

先週からの雪解けは高さで1メートル〜1.5メートルほど。前述の登山道入口付近の雪渓下端部分の状況は昨年より一週間早いものの、こちらの状況は、昨年よりもやや早い程度の雪解け状況です。それでも先週よりも雪解けのペースがやや早くなっています。

 

登山道沿いのシナノキンバイ − 開花直前のつぼみが膨らみます

そして、先週の高山植物のコーナー でお伝えした登山道沿いのシナノキンバイは、ごらんのように、開花直前のつぼみがたくさん確認できます。来週には綺麗な大輪を見つけることができるでしょう。

 

登山道は途中から雪渓の上を歩く − 誘導ロープに従って

登山道を進むと、ご覧のように途中から、登山道はまだ積雪に覆われる状態ですが、誘導ロープに従って進んで行きます。今日のような濃霧のときはルートを見失わないよう注意が必要です。

 

登山道、モーグルコースの岩の下端部分 − ほぼ昨年並み

ロープにしたがって進むと、モーグルコースの岩の下端部分に達します。右の画像の箇所から先は肩の小屋へと続きます。この箇所の積雪はほぼ昨年並み。ここからは、部分的に積雪箇所はあるものの、登山道の積雪はほとんどありません。

 

昨年のモーグルコースの岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2008/08/02〜03) B

今週のモーグルコースの岩
昨年よりやや早い雪解け

雪渓下部は肩の小屋方面に向かってしばらく中斜面が続き、その後はなだらかな斜面に変化して肩の小屋までつながります。この中斜面から緩斜面へ変化するあたりに、モーグルコースの岩があります。(夏スキーのシーズン、この中斜面ではいくつものモーグルのラインができることから、便宜上、呼称させていただいております)

雪解けは高さで1メートルほどで、先週と同様、昨年よりもやや早い雪解けです。

 

昨年同期より一週間早い時期の石碑の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) B

今週の石碑の岩
昨年より一週間以上早い雪解け

こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。先週までは昨年より一週間早い雪解けでしたが、さらに雪解けがペースが速くなり、昨年よりも一週間以上早い雪解けを見せています。

 

昨年同期より一週間早い時期の
石碑の岩 東側(スキーヤー専用道付近)
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) B

石碑の岩 東側(スキーヤー専用道付近)
昨年より一週間以上早い雪解け

石碑の岩の東側で、雪渓上部左側から雪渓下部へ滑り降りる部分。まだ、問題なく滑走することができますが、スキーヤー専用道が姿をあらわし始めています。昨年より一週間早い状況です。

 

チングルマ − 小さなつぼみが見られます

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週、予測したとおり、小さなつぼみが見られるようになって来ました。開花は、もう、まもなくでしょう。 Next

 

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