ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2009/08/12〜15) H

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2008/08/20)

 

【ご来光バス T】

星の瞬く、観光センター前駐車場

8月12日(水)、時刻は午前3時を少し回った所。観光センター前駐車場は星の瞬く夜空が広がっています。

 

ご来光バス − 券売所には列が...

3時10分、こちらは観光センターのシャトルバス乗車券販売所。ご覧の通り、3時40分発のご来光バスに乗車するためのチケットを買い求める方々の列ができています。

ご来光バスも、シャトルバスと同様、大人往復2400円です。

 

3時15分 − すでに長蛇の列

3時15分、バスの発車時刻まで25分ありますが、ご覧のように、停留所には長い列ができ、三脚を構えたカメラマンの姿が多く見られます。この時点の乗鞍高原の気温は14℃。半袖の姿はほとんどありませんが、薄着の格好の方もいらっします。もちろん、ノリクラの状況をご存知のカメラマンなどは、早々から防寒着を着込んでいます。

 

3時20分 − ご来光バス到着

3時20分、定刻よりも早くご来光バスが到着し、改札が行われます。

 

今回は4台運行

お盆の時期は、比較的、天候も安定してくることも合って、人出が多く、今回は4台体制で運行されます。

 

3時40分 − 定刻・発車

闇夜から徐々に赤く焼けてくる変化を楽しみたい方も多いため、補助席は使用しないように、バスの台数も調整されています。3時40分、定刻を迎えて出発です。

 

三本滝ゲート − 夜間閉鎖中のゲートを開ける

シャトルバスと同様、ご来光バスも途中のバス停での乗車が可能です。ただ、三本滝ゲートより上部は、朝の6時までは夜間閉鎖となっていて、係の方が、特別にゲートを開けて、上部エリアへ向かいます。

 

徐々に朝焼けが始まる 停車場所や帰り便の案内

一般の方の中には、水平線から太陽が出る瞬間に遭遇できれば良いものと、お考えの方も多いかと思いますが、「日の出前の朝焼けの撮影がしたい!」というカメラマンは多く、ご来光バスも、それに間に合うように、空が明るくなる前に、ご来光のスポットへ急ぎます。

 

県境へ − 今日の日の出予定時刻は5時3分

4時24分、県境付近まで到達します。日によって、日の出の時刻は異なり、本日(8月12日)の日の出は、5時3分ですが、ご来光バスが運行開始となる7月1日は、夏至(今年は6月21日)に近いことから、日の出の時刻は4時34分で、間に合わない場合は、県境まで行かずに、途中の路上で、ご来光を拝むことになります。

 

4時26分 − 県境に停車・下車

4時26分、周辺が少しずつ明るくなり始めた県境でご来光バスは停車し、ここで下車します。

 

【ご来光バス U】

大黒岳へ − 山頂まで5〜10分程度

シャトルバスを下車した、県境付近の県道乗鞍岳線からの眺めも、非常によいロケーションですが、日の出まで、30分程度時間がありますので、バスを降りた地点にある登山口から、大黒岳を目指します。

 

4時36分 − 空はかなり明るさを増す 4時40分 − 山頂の避難小屋、すでに多くの方が

大黒岳は、ご来光のビュースポットとしても良く知られたところで、山頂付近には避難小屋もあることから、風雨をしのぐことができます。現在の気温は10℃。西からの強風が吹き抜け、寒さの中で日の出を待ちます。

 

4時44分  − 雲海が紫に染まる カメラの準備に余念がありません

東の空が徐々に明るくなってきて、重厚な雲海のベールが波立っている様子が、紫色に染まります。

 

4時48分 − 気温10℃、冷たい強風の中を待つ 4時58分 − 上層の雲が黄金色に染まる

日の出の数分前。上層の雲が朝日に照らされ、綺麗な朝焼けの雲が、燃えているかのような輝きを見せます。そんな光景に寒さを忘れて、日の出の瞬間を待ちます。

 

5時4分 日の出 − 一点に集中する瞬間

雲海の中から、一筋の閃光が走り、今日の日の出を迎えます。そして、それまで、暗青色のグラデーションを見せていた空は、日の出の瞬間とともに、紺碧の青空へと変化して行きます。

 

一つとして同じシーンがないところが日の出の魅力

この瞬間は、何度、体験してもやはり美しいもの、そして、どの瞬間でシャッターを切っても、一つとして同じシーンではない写真の面白さに、多くのカメラマンが引き寄せられるのです。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.13(2008/08/15〜17)

お盆期間の後半の週末、週間予報ではあまりよい予報が出ていなかったこともあって、人出のピークがやや過ぎた、のんびりとした静かなノリクラが戻ってきた雰囲気があります。
天候は、15日(金)は、曇り空から始まり、午後になって天候が回復して行きます。そして、16日(土)は、朝から雲ひとつない快晴。あまりにも良く晴れ上がったせいで、夕方には夕立に見舞われる、夏特有の天候を見せます。そんな夏の天候も、16日には、ややひんやりとした秋のような雰囲気の空気に包まれ、ノリクラの短い夏から、少しずつ秋へとシフトした感じすらうかがえます。

 

<編集後記>

お盆期間後半に入り、ようやく、夏らしい天候に恵まれるようになって来ました。今年は、梅雨明け宣言が発表されてから、毎週のように雨に見舞われ続けたため、この青空は、本当に感動を覚えるものです。しかし、朝夕の空気は、完全に秋を思わせるようになってきて、今年のノリクラの夏は、14日(金)と15日(土)の二日間だけだったと、言っても良いほどです。

このお盆期間の人出は、おそらく、14日(金)が最高だったように思います。昨年は11日(月)が最高だったように記憶しておりますので、お盆期間の人出は、必ずしも週末ではないことがわかります。どちらの日も、朝から、雲ひとつない快晴であったことに共通点があります。年間を通してのピークは、昨年などでは、お盆でなく、紅葉シーズンとなっており、もしかすると、今年もそのような傾向を示すのかもしれません。

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

Top IndexTop-page || <<Back | >>Next-Page (Vol.15)