ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2009/08/22〜23) G

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(Update:2008/08/27)

  

【位ヶ原の風景を楽しみながら...】

森林限界を超え、ロケーションが開ける −「いつ来てもノリクラはいいですねぇ〜」

位ヶ原山荘を出発し、森林限界を超えると、視界の開けるロケーションに包まれます。「いつ来てもノリクラはいいですねぇ〜」と、おっしゃりながら、自転車を路肩に寄せて、その光景を見入っています。

 

何処でも行けるところが自転車の醍醐味

途中の路上からの眺めを、気の向く場所に立ち止まって、楽しむことができるのは、徒歩や自転車でないと、かなかできないものです。

11号カーブ

位ヶ原山荘から1.5kmほど進んだ11号カーブ。

 

ウラジロナナカマドの実が赤くなりはじめる

この付近は、ウラジロナナカマドやダケカンバが点在し、そのウラジロナナカマドの実が、ご覧のように、少しずつ赤く変化を始めています。

遠景の山並みが水墨画のように折り重なる

そして、遠景の風景は、ご覧のように、山並みが水墨画のように淡く折り重なる光景が広がっています。なかなか、空気の澄んだときでないと、なかなかお目にかかることのできない光景で、秋を代表する景色といっても良いほど。

いつも以上に遠景の景色が近く感じられるのも、くっきりとした光景であるところが、影響しています。

 

位ヶ原お花畑 − 午後から透明な青空が広がる

澄んだ空気に包まれて、遠景の織り成す光景を味わうだけでも十分なのに、午後には、一気に青空が広がり、その青空も透明感あふれる真っ青な色彩に包まれます。

こちらは、位ヶ原のお花畑、多くの高山植物が咲き誇っています。

 

モミジカラマツ、ハクサンボウフウ オンタデ

先週はチングルマが咲き誇る状況から、今週はモミジカラマツやハクサンボウフウ、そして、オンタデにバトンタッチしています。同じお花畑でも、一週間単位で、その表情を変化させているところを、見逃してはいけません。

 

青空とひんやりとした空気 − これ以上にないヒルクライム日和

完全に青空に包まれ、日差しがあっても、ひんやりとした空気が漂う中のヒルクライムは、これ以上にない好条件でのサイクリングです。まさにヒルクライム日和といったところでしょう。

 

この光景に後ろ髪引かれる想いを残して...

ヒルクライムから下山してきても、その光景には、後ろ髪を引かれる想いが残ります。こんな景色にめぐり合えるから、ノリクラを忘れることができなくなってしまうのです。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.15(2008/08/23〜24)

この週末は、久々の雨に見舞われた二日間となりました。23日(土)は完全に終日雨。降り方としては大した雨量ではありませんでしたが、久々の悪天候でかなり体に堪えた一日で、大雪渓に訪れるスキーヤーは少なく、いつもは笑い声の絶えない雪渓上部左側のモーグルバーンにはモーグラーの姿は全くなく、深くえぐれるコブも雪解けで浅くなっていました。それでも、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍を迎える最後の週末とあって、出場される選手の方々は、びしょ濡れなりながら、最終トレーニングに励む姿が、大雪渓前を通過して行きます。
翌日の24日(日)も朝から小雨。それでも、次第に回復し、雨はすぐに収まり、午後からは日差しが戻ってきれいな青空が広がりはじめました。ただ、山麓の乗鞍高原には低い雲ですっぽりと覆われていいて、大雪渓方面の天候の回復をうかがい知ることのできない状況から、訪れる方の少ない静かな状況でした。

 

<編集後記>

秋の訪れを一気に感じさせる二日間となりました。やはり、これだけ劇的に変化があると、普段はあまり季節の移り変わりを気にされない方々も、一様にその変化を肌で感じ取られている様子を伺うことができます。

WebSiteでは、できるだけ、季節感をお伝えできるように、画像や文章で、できるだけの表現をしようと、心がけています。なかなか、難しいことであると実感しています。ただ、毎年、同じフィールドで、同じような天候条件にめぐり合っても、そこには、また、新たな見方や画像の切り取り方を発見したりするものです。もっと良い表現方法がないかと、考える日々が続いています。

次の週末は、ノリクラで最大級のイベントである 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 が開催されます。この日のために、トレーニングを重ねてきた方もいらっしゃるかと思います。やや、天候が心配されますが、雨に見舞われないことだけを願いたいものです。

 

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