ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2009/08/28〜30) D

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(Update:2008/09/03)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】 

雪渓上部左側 − 上は昨年並み、下は五週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上部は、先週と同様、昨年並み、下部は先週の四週間早い状況から、さらに雪解けが進んで、昨年よりも五週間早い状況で、特に下部の雪解けが顕著です。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

昨年同時期より五週間遅い雪渓上部左側下端
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2008/10/04〜05) C

今週の雪渓上部左側下端
昨年より五週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側下端部分。昨年同時期より五週間遅い時期の画像と比較してみると、ほぼ、同じような雪解け状況で、このことから、昨年よりも五週間早い雪解けです。大雪渓エリアの中で、昨年との差異がこれほどあるエリアは、他にはありません。昨年は、この付近は前年よりも二〜四週間雪解けが遅く、特に2006年から2008年の三年間は、それ以前よりも雪解けが多かったことを考えれば、今年の雪解けが極端に早い状況ではありません。

 

上端付近 北側のライン上に岩の頭が現れる

こちらは雪渓上端付近。左の画像の右下付近に写る大岩は、先週の段階ではまったく姿がありませんでした。その大岩のすぐ左側は、二本あるモーグルラインの北側のラインで、右の画像のように、完全にラインをふさぐような状態になっています。

 

南側のライン − 先週と同様、23コブ×96メートル

南側のラインは、雪解けでコブは浅くなるものの、先週と同様、23コブ×96メートルの長さを保っています。

 

上端部分

こちらは雪渓上部左側の上端部分。先週から1メートル程の雪解けで、雪解け状況は昨年並み。

 

上端から − 下端部分まで110メートル
昨年より三週間早い状況

この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の125メートルから110メートルで、先週の三週間早い状況から、今週は、昨年より二週間早い雪解け状況となっています。

 

先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.15(2009/08/22〜23) E

今週の上端部分
上端の位置は先週とほとんど変わらない

先週の画像と比べても、上端の位置そのものはほとんど変化はありません。ただ、この二つの画像を見比べると、一つだけ違いがあることに気づきます。

 

雪渓上に大岩 − 今後、雪解けとともに落石の危険性あり

雪渓上に落石があります。この岩は、春先からこの付近にありましたが、この一週間で、雪渓の上をずり落ちています。現段階では、強く押してもびくともしない状況ですが、今後、雪解けが進んで、不安定な状態になると、一気に滑り落ちることが予測され、過去にも同じような現象がありましたので、雪渓下端付近で休憩などされる場合は、十分な注意が必要です。(参考 − 雪渓上部左側での大岩の落石 → ノリクラ 雪渓カレンダー 2004シーズン Vol.18(2004/09/11) B

8月29日(土) − 雨と濃霧でほとんど視界が効かない

こちらは、8月29日(土)のモーグルバーンの様子。雨と濃霧に見舞われ、ほとんど視界の効かない状況。

 

そんな中を黙々と滑るモーグラーがいます。

 

一人だと黙々と滑り続けてしまい、もう、クタクタ...

いつもはスタート待ちがあって、休憩する時間があるものの、一人だと、滑り終わるとすぐに登り、スタート地点にたどりづけば、すぐに滑り出す状況を繰り返してしまうため、午前中の二時間程度で、もうクタクタ...

一人で集中して滑っていると、結構、時間の立つのを忘れてしまうものです。

 

天候が回復し始め、ほかのスキーヤーの方々も...

お昼近くになって、急激に天候が回復し始め、いつもの常連の方々が、お越しになり始めます。

 

準備はいつものように缶ビールを冷やすところから...

スキーを始める前の準備は、必ず、雪解け水に缶ビールを沈めるところから始まります。このために、長年、ここに通っているといってもよいのかもしれませんね。

 

そして、いつもの雪渓の賑わいが少しずつ戻ってきました。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.16(2008/08/29〜31)

第23回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催され、ノリクラにとって、一番賑わう週末を迎えました。この週末の天候は、今回とよく似た推移を見せ、30日(土)は、ほぼ、終日にわたって雨に見舞われ、大雪渓を訪れる方の少ない寂しい状況。午後から観光センター前駐車場で行われた、大会受付も、雨のため、自転車でお越しになる方は少なく、一様に傘を片手に受付の手続きを済ませる方ばかり。夕方になって、雨が止んで、日差しが差し込むようになり、明日の天候が期待される中、一日が終わりました。

そして、レース当日は、これまた、今回と同じような天候を推移し、夜明け前に少し雨が降り、きれいな朝焼けの中、今日一日が始まります。ただ、この天候も時間とともに雲に覆われ、大会が中盤を迎える頃には、山麓から雲が流れ込む状況となります。少しばかりひんやりとした空気が流れるようになり、選手にとっては、好条件の中でレースを行うことができた点も、今回と似た気候でした。そして、総合一位の選手は、今年二連覇を果たした森本 誠選手で、二位は今年チャンピオンクラス二位の藤田 晃三選手であったところも、今年と変わらぬ状況であったことも付け加えます。

 

<編集後記>

毎年、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終了すると、ノリクラにとって、ひとつの節目を乗り越えた感覚にさせられます。8月後半ともなれば、季節はすでに秋に入っていますが、これを機に、夏のウェイトよりも秋のウェイトが、さらに大きくなってゆきます。現に、県道乗鞍岳線沿道の木々は、緑の色合いが薄くなり、オオカメノキ(ムシカリ)や、クロウスゴなど、一部の週類では、全体的に紅葉が始まっている様子が見られるほどで、特に夏が短かった今年は、その移ろいが急激に感じられます。

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終了しても、まだまだ、ヒルクライムのシーズンは続きます。透明感あふれる秋の空を、のんびり楽しくべダルをまわすシーズンともいえます。同じ風景でも、夏とはまた違った見え方が、秋にはあります。

今回開催された、第24回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の様子は、9月中旬頃、掲載予定です。トップページのお知らせのコーナーにて、ご案内いたしますので、どうぞ、お楽しみください。

 

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