ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2009/09/19〜20) @

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(Update:2008/09/24)

 

【大雪渓】

お盆に匹敵する長期休暇となる、秋の五連休を迎えた週末。天気は二日間ともきれいな秋晴れとなり、すがすがしい空気の中を、進みつつある紅葉を楽しむことができました。

19日(土)は、どんよりとした低く雲の垂れ込める朝を迎えます。ただ、この天候も山麓の乗鞍高原だけで、大雪渓エリアは雲海の上の晴天に包まれます。いつもなら、時間とともに雲海が消え去って行くものの、今日は、ダイナミックに盛り上がる雲海が、ほぼ、終日にわたって鎮座し、ひんやりとした空気と強い日差しが調和して、すごしやすい一日となりました。

20日(日)は、朝から雲ひとつない快晴が終日続き、またとない絶好の一日でした。ただ、昨日、畳平でクマが出没し、人的被害があったことから、安全確認のため、乗鞍スカイライン・県道乗鞍岳線ともに10時30分まで通行止めの措置が取られ、大雪渓エリアには、実質的に半日しか滞在することができない状況でした。

紅葉は、上部の大雪渓・位ヶ原などでは、ほぼ、昨年並みの進み具合で、さらに中腹の冷泉小屋や三本滝付近などでは、昨年よりも一週間程度早い状況となり、見頃を迎えるのも近いのではないかと考えられます。紅葉情報は、6ページ目の【紅葉情報】 から、ご覧ください。

通行止めなどで、取材時間が制約されたことから、高山植物など一部のコーナーをお届けできませんが、ご了承ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【9月19日(土)、観光センター】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】      【雪渓下部】
Page-3 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U】
Page-4 : 【20日(日)、クマ出没による安全確認のため、通行止め・運休】       【通行止めの三本滝レストハウス前】
Page-5 : 【通行止めが解除されて】       【畳平は平穏を取り戻して】
Page-6 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】       【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】
Page-7 : 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 U】       【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】       【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】
Page-8 : 【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】        <総括>今週の紅葉は         【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

  

 

【9月19日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

五連休初日、早朝6時30分の観光センター前駐車場。

低く雲が垂れ込め、いつもの週末よりも車が少ない

どんよりとした雲が低く垂れ込め、ノリクラの稜線や位ヶ原付近はもとより、鳥居尾根すら雲の中に隠れています。五連休が今日から始まったものの、駐車場にやってきた車は、いつもの週末よりも少ない状況。

 

ご来光下り便が到着 − きれいな朝日を見ることができましたよ

こちらはご来光から帰ってきた下り便。車掌の方の話では、上部エリアでは、きれいな朝日を見ることができたとのこと。どうやら、乗鞍高原は雲海の下にすっぽりと覆われているようです。

 

シャトルバス乗車券発売所

シャトルバス乗車券発売所のホワイトボードには、畳平の気温は1℃と記され、上着をご用意くださいの文字も見られます。

 

気温10℃ − 長袖が必要です

6時時点の乗鞍高原の気温は10℃ですので、観光センター前駐車場を行き交う方も、長袖姿の方が大半です。シャトルバスで畳平方面に向かう方は、さらにアウターを着てシャトルバスの停留所に向かいます。

 

シャトルバス7時便

定刻5分前、7時便がシャトルバス停留所に到着し、いつものように改札が行われ、乗客がバスの車内へ進みます。大半の方が、ザックを背負った登山の方。紅葉を狙うために三脚を携えたカメラマンの姿は、まだ、少ないようです。

 

それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

少しずつ青空が

天候は少しずつ回復の傾向を見せ、ご覧のように雲間から、剣ヶ峰方面が見え隠れしています。

 

標高1800メートル 三本滝ゲート − 天候が回復したのではなく、シャトルバスが雲の上に

標高1500メートルの観光センターから7km進んだ三本滝ゲート付近に差し掛かると、上空は青空の勢力が強くなってきました。観光センターからの標高差は300メートル。時間の経過とともに天候が回復したというよりも、シャトルバスが山麓を覆う雲の上に到達したといったほうが、今回の天候を説明するのに適しているようです。

 

冷泉小屋 − 中腹でも紅葉が始まる

三本滝ゲートからさらに進むと、沿道の木々の紅葉が始まりだしている様子が見られます。大雪渓などの上部エリアの紅葉は、始まりだすと一気にピークに達してしまうため、きれいな色合いを楽しむタイミングを逃してしまうケースがありますが、冷泉小屋から摩利支天・三本滝など中腹エリアは、比較的、紅葉の期間が長いため、これからが楽しみの時期です。(昨年の冷泉小屋付近のピークは10月上旬)。今回の紅葉情報は、6ページ目の【紅葉情報】 から、ご覧ください。

 

そして、森林限界の位ヶ原山荘を過ぎると...

 

秋景色が車窓いっぱいに

真っ青な空に高い雲が浮んで、所々で色づき始めた秋景色が車窓いっぱいに広がります。山麓のどんよりとした天候からは、想像もできない別世界です。

 

そんな、青空いっぱいの大雪渓に到着します。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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