ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2009/09/19〜20) B

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(Update:2008/09/24)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

雪渓上部の様子をお伝えします。先週と同様、雪解けのスピードが遅い状況が続き、雪渓上部右側には、まだ、積雪が見られます。また、雪渓上部左側は、全体的に昨年よりも三週間ほど早い雪解け状況は、先週と変わりありません。

 

今週の雪渓上部右側
昨年より少なめだった積雪状況が逆転

先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2009/09/12〜13) C

昨年の雪渓上部右側
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) C

こちらは雪渓上部右側の様子。先週の画像と昨年の画像と比較してお伝えします。これまで、昨年よりも少ない積雪状況を推移してきましたが、最後になって状況が逆転しました。ただ、昨年は、この画像の下方に積雪が残っていて、それを考慮すれば、昨年と同じという考え方もできます。

 

長さ15メートル×幅5メートル 別の箇所にも一部残る

左の画像が、前述の雪渓上部右側の画像に、はっきりと写る雪渓部分で、大きさは、長さ15メートル×幅5メートル。さらにその右側には、残骸といっても良い程度の、積雪が残っています。

 

上端からリフト土台までの距離は115メートル。よほどの冷え込みが続かない限り、次の週末には完全に雪解けすることと思います。

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上は昨年並み、下は四〜五週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。前のコーナーの雪渓上部右側は、雪解けのペースが遅く、まだ積雪が残り、昨年とは状況が逆転しましたが、雪渓上部左側に関しては、上端は昨年並みの状況で、下部は先週とほぼ同様の、四〜五週間早い状況で、特に下部の雪解けが顕著です。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

昨年同時期より四週間遅い雪渓上部左側下端
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2008/10/18〜19) D

今週の雪渓上部左側下端
昨年より四週間以上早い雪解け

こちらは雪渓上部左側下端部分。昨年同時期より四週間遅い時期の画像と比較しても、昨年よりも少ないことが分かります。本来なら、さらに一週間後の10月末の状況と比較したいところですが、昨年は、この後、降雪があり、そのまま根雪となってしまいましたので、比較することができません。

少なくとも、すでに現段階で、昨年の最小雪渓面積よりも、小さくなっていることだけは分かります。ただ、昨年は前年よりも六週間も雪解けが遅かったシーズンでしたので、今年が極端に雪解けが早いわけではありません。

モーグルコース

それではモーグルコースの様子をお伝えします。

 

モーグルバーン以外はひどいうねり

モーグルバーン以外の部分では、先週あたりから、雪渓表面のうねりが大きくなってきました。ひどいところでは、またいでいかなければならないほどです。

 

コース整備

今回は強い日差しに助けられて、グサグサになるほどまで表面が緩みました。ただ、この時期は、つるはしでアイスバーン部分を削る必要がある場合もあります。

 

昨年の上端付近(モーグルコーススタート地点)
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) C

今週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
昨年より少なめだった積雪状況が逆転

先週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2009/09/12〜13) C

今週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
先週より30〜50センチの雪解け

モーグルコーススタート位置は、先週と変わらず、また、コブも先週の形状がそのまま残っています。上段は昨年と今週とを比較したもの、下段は先週と今週を比較したもので、積雪の高さは、先週から30〜50センチ雪解けし、昨年よりも、やや多い状態となっています。これまで、昨年より少なめで推移してきた積雪量が、初めて逆転しました。

 

長さは13コブ×61メートル

コブラインの長さは、13コブ×61メートルです。

 

昨年の上端
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2008/09/20〜21) C

今週の上端
昨年よりやや多い

モーグルコースのスタート地点から、さらに10メートルほど上にある上端部分。モーグルコースのスタート地点と同様に、これまで、昨年より少ないか同等だった積雪量が逆転して、昨年よりも多い状態になっています。

 

昨年の上端
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.19(2008/09/20〜21) C

今週の上端

 上端の位置も、若干ではあるものの、昨年よりも1メートルほど上方にあり、積雪もやや多めです。

 

上端から − 下端部分まで91メートル
昨年より三週間早い状況

この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の96メートルから91メートルで、上端部分の雪解けが遅くなっているものの、距離の推移は、先週と同様、昨年よりも三週間早い雪解けです。

 

雲の絵筆が映える青空 − 雲海に向かって滑り続けます

今日は青空のキャンパスに雲が絵筆をふるった秋の空の下、重厚な雲海を眺めながらのモーグルを楽しむことができる一日となりました。

強い日差しが程よく感じ − 昼寝もビールも最高!

気温は14℃。強い日差しがひんやりとした空気感をかき消し、昼寝もビールもおいしい、至福の時を過ごします。

20日(日)、日が翳っても滑り続けます

翌日、20(日)は、完全に日が翳ったあとも、滑り続ける常連の姿がモーグルバーンにあります。

 

フリー滑走の方も、まだまだ滑走を続けます

雪渓上部左側は、中央部分の斜度変化がひどく、滑走には適さないため、フリー滑走の方は、一番南側で滑走されますが、どこもうねりがひどく、きれいに整備する必要があります。

 

来週は紅葉見物かな...

長年、ノリクラにお越しになっているこちらの方、今日のような絶好の一日にめぐり合えて、来週は、紅葉見物のつもりで、もう一度やって来たいとおっしゃっています。

 

終日快晴 − 斜光がダイレクトに突き刺さる

ノリクラの稜線に沈む太陽は、真昼と同じ力強さを保っています。今日は本当に雲というものをまったく確認することのできない、透明感いっぱいの一日でした。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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