ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2009/09/26〜27) @

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(Update:2009/10/01)

 

【大雪渓】

おそらく、一年のうちで、ノリクラがもっとも輝く瞬間は、この週末だった言っても過言でないほど見事な紅葉を迎えました。ここ近年、見ることのできなかった一面に広がる錦絵は、この瞬間に訪れた方は、誰しも脳裏に焼きついてしまったことと思います。

今回は、見事な紅葉に加え、大雪渓エリアから三本滝ゲート上まで、ほぼ同時にピークを迎え、それ自体も非常に珍しいことです。五連休以降、あまり気温が下がらなかったことが、大雪渓・位ヶ原付近では、紅葉に適した冷え込み具合となり、真紅のウラジロナナカマドが一面に広がりました。ただ、この週末は天候のほうがはっきりとせず、訪れた多くのカメラマンは、時折、差し込む日差しを待ち構えるかのように、沿道に三脚を陣取って、ひたすら上空の雲の動きとにらめっこする様子が見られました。

例年なら、デジカメのモニターを眺めて、冴えない紅葉の色合いをいかに表現するか、しかめっ面しながら撮影する様子も、今回は、どこをとっても、見事な色合いに仕上がり、日が差す・差さないといった、細かなところに気を配ることができる贅沢な状態に、写真の整理に追われる日々が楽しみではないかと思います。

今週末にしようか次週末にしようか...紅葉散策に出かける予定を迷っていらっしゃる方が多いことを予測して、今回は、金曜日に臨時の速報を実施しました。そのため、この週末は、速報をご覧になってお越しになった方も多かったようです。なお、紅葉情報は 6ページ目の 【紅葉情報】 でお伝えいたします。

それでは、紅葉一色の週末のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【9月26日(土)、観光センター】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着、紅葉散策に沿道へ】
Page-3 : 【雪渓下部】       【グリーンサポートスタッフ −外来種 セイヨウタンポポの除去】       【雪渓上部 T】
Page-4 : 【雪渓上部 U − モーグルコース】
Page-5 : 【雪渓上部 V − ジュニアレーシング】
Page-6 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】       【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】
Page-7 : 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 U】         【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】 
Page-8 : 【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】       【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】
Page-8 : <総括>今週の紅葉は        【昨年の今ごろは?】        <編集後記>

  

 

【9月26日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

早朝6時30分の観光センター前駐車場。どんよりとした曇り空が広がる朝を迎えています。大抵、連休前後の週末は、比較的、人出が少ない状況ですが、今日はすでに110台もの車がお越しになっています。

 

シャトルバス乗車券発売所 − 畳平との気温差は10℃

6時の乗鞍高原の気温は14℃。山頂付近の畳平の気温差は10℃もあります。

 

乗鞍高原でも色づきが見られる

この冷え込みにより、大雪渓付近はもちろんのこと、山麓の乗鞍高原でも紅葉の色づき始めが見られるようになって来ました。

 

トイレ改修工事は完了 − 洋式化が進む

そして、8月下旬から改修工事が行われていた公衆トイレは、25日(金)より、利用可能となりました。洗面台や洋式化が行われ、より使いやすいものとなっています。

 

速報を見て...

さて、こちらは27日(日)朝の画像ですが、25日(金)26日(土)の速報を見て、早速、紅葉散策にやってきたお二人です。

 

ガイドマップ片手に散策ルートをチェック

いつもは雪渓で夏スキーを楽しむモーグラーの方ですが、今日はガイドマップを片手に、どのルートで紅葉を楽しもうか思案しながら、シャトルバスの乗り場へと向かいます。紅葉情報は6ページ目の 【紅葉情報】 でお伝えいたしますが、この週末は、近年まれに見る、色合い・ボリュームに恵まれたコンディションです。

どこを歩いても、ハズレのない一日を送ることができるでしょう。

 

いつもはさほど列ができない7時便には、時間とともに続々と人が集まってきます。

 

今日のご来光は雲間に一瞬だけ − ご来光バスは9月末で終了

さて、携帯の画面に映し出された画像は、今日のご来光。残念ながら、雲の中から垣間見る程度の朝日でしたが、ご来光バスは、今月末で今シーズンの運行が終了します。そんな事情から、26日(土)のご来光バスは3台、27日(日)は4台も運行されたほどでした。

 

そして、7時便が到着して...

 

いつものように改札・乗車が開始されます。7時便としては珍しく、2台運行です。

 

それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

三本滝までは変化のない車窓

どんよりとした天候の中を、シャトルバスが進みます。車窓はこれといった変化はあまり感じられない中、三本滝ゲートを通過すると...

 

紅葉の回廊へ突入

車窓は次第に赤や黄色の世界へと導かれます。紅葉の回廊の中へとシャトルバスが突入して行くのです。

 

そして、森林限界の位ヶ原山荘の先からは...

 

車窓には錦絵がスクロールします

紅葉の回廊の中から、抜け出して、今度は紅葉のパノラマが前後左右の車窓いっぱいに広がります。車内からは、そんな光景に感嘆する声があちこちで響き、背の高いシャトルバスだからこそ、その眺めは一層よく、徒歩で歩く目線とは別の楽しみ方ができます。

今回のように、三本滝ゲート付近の中腹から、上部の大雪渓・位ヶ原エリアまで、同時にピークを迎えることは、あまり過去に例がなく、錦絵がスクロールし続ける状態など、考えられないことです。

 

そんな紅葉真っ盛りの大雪渓に到着です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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