ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2009/10/10〜11) @

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(Update:2009/10/15)

 

【大雪渓】

 

ようやく初冠雪を拝むことのできた三連休の週末を迎えました。

8日(木)に台風18号が日本列島を縦断し、通過後に冷たい北風を巻き込んだことから、初雪に見舞われ、その後も冷たい気候が続いています。そのため、10日(土)も終日にわたって、晩秋を思わせるような寒さに凍える一日となりました。気温は0℃から高くても4℃程度で、午後からは時折まとまった降り方を見せる雪となり、肩の小屋に訪れた登山の方々は、真正面にそびえる朝日岳がうっすらと雪化粧している様子に、一様にカメラを向ける様子が見られました。

一夜明けた11日(日)は、冷え込んだ快晴の朝を迎え、昨晩は山頂付近で降雪に見舞われたことから、岐阜県側の乗鞍スカイラインは、積雪凍結のため通行止めとなりました。また、長野県側の県道乗鞍岳線でも、位ヶ原山荘より上部で積雪凍結のため、シャトルバスは位ヶ原山荘前での折り返し運転となりました。

大雪渓・位ヶ原など上部エリアの紅葉は完全に終了しました。しかし、山麓の乗鞍高原では、まだ、見頃と言える状態までしっかりと色づいていないため、今週は紅葉の端境期となっています。なお、紅葉情報は 5ページ目の 【紅葉情報】 でお伝えいたします。

それでは、今週も綺麗な秋空のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月10日(土)、観光センター】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部】
Page-3 : 【雪渓上部 − モーグルコース】       【肩の小屋、今シーズンの営業終了】
Page-4 : 【10月11日(日)、シャトルバスは位ヶ原山荘折り返し運転】
Page-5 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】       【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】       【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 U】
Page-6 : 【紅葉情報 − 位ヶ原山荘】       【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】       【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】
Page-7 : 【紅葉情報 − 乗鞍高原】       <総括>今週の紅葉は       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

  

 

【10月10日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

早朝6時30分の観光センター前駐車場。気温は0℃。若干、雲が行き交うものの、きれいな青空の広がる寒い朝を迎えます。

 

山頂付近はうっすらと雪化粧

西の空にそびえるノリクラの山肌をよく見ると、ハイマツ帯がうっすらと白っぽくなっている様子が伺えます。速報でもお伝えしたように、8日(木)晩に初雪が降り、この数日冷え込んだ日が続いたため、初冠雪が二日経過してもはっきりと見られる状態が残っています。

このところ、暖かい日が続き、初雪・初冠雪といった雰囲気すら見せない状況でしたが、ようやく、そんな時期になってきたようです。ちなみに、昨年の初雪は9月27日(土)、初冠雪は9月29日(月)でした。

 

こちらはシャトルバス乗車券発売所。

 

今日から三連休 − 整理券の配布を実施

今日から三連休を迎えることもあって、乗車券の販売と同時に整理券を手渡します。

 

売店も早めの営業開始

そして、いつもは7時から営業を始める観光センター売店も、少し早めの営業準備に入ります。

 

整理券番号と同じパイロンに並びます

シャトルバス専用停留所に設置された赤いパイロンには、整理券番号が貼られています。乗車券販売時に配布された整理券番号のパイロンの前に並んでシャトルバスを待ちます。パイロンに表示された整理券番号に対する発行される整理券は40枚。つまり、整理券番号は、運行されるバス台数に呼応していて、1台に40名の計算でバスの配車を行っています。

 

定刻の約10分前にシャトルバスが到着します。

往復乗車券の往路券と、整理券を係員に手渡します。

 

始発のシャトルバス7時便は3台。それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

係員が各バス停を巡回

昨年は、10月の三連休にシーズン最高の一日乗車人数を記録したこともあって、シャトルバスの到着前に係の方が巡回して、乗車予定人数を把握しながら、バスの台数を調整します。

 

カラマツ林も少しずつ紅葉

休暇村から先の県道乗鞍岳線は、まっすぐと天に伸びるカラマツの林が続きます。少しばかり黄色く色づき始めたものがありますが、カラマツの紅葉は、ミズナラ・シラカバなどの広葉樹の紅葉が終わり、紅葉シーズンの締めくくりの大役を果たすのです。

 

三本滝レストハウス前

マイカー規制の始まる三本滝のバス停にも係員が巡回し、乗車券の販売を事前に行います。この先からマイカー規制となるため、ここから先のバス停より乗車される方は、ほとんどありません。しかし、午後の下り便は、上部エリアを散策しながら、途中のバス停から乗車する方が多いため、逆に、三本滝より上部の各バス停が係員の巡回の対象となるわけです。

 

例年なら三連休でも楽しめる紅葉もほぼ終了

今年の紅葉は9月下旬がピークで、近年まれに見る非常に鮮やかな彩でした。この状況を「太く短い紅葉シーズン」と形容してよいでしょう。そのため、本来なら、紅葉散策が楽しめる沿道もご覧のようにダケカンバの幹がはっきりと浮かび上がり、紅葉が終わったどころか、落葉も完全に終わっています。

 

位ヶ原山荘付近

そして、森林限界を超える位ヶ原山荘付近に達すると...

路肩には霜や凍結 位ヶ原も紅葉はもうありません

路肩には、霜や凍結の様子が見られ、ようやくこの時期らしい光景となってきました。

 

そして、青空いっぱいの大雪渓に到着です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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