ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版Vol.1(2010/03/27) @

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(Update:2010/04/01)

 

【大雪渓】

そろそろ春の足音が聞こえ始めたかのように感じますが、寒暖の差が激しい時期を迎え、雨が降ったかと思いきや、今回のように綺麗なパウダーを味わうことができる一日もあって、まだまだ、冬と春を行ったり来たりしているような状況が続きます。そんな状況ではありますが、今年もプレリリース版を公開する時期となってきました。

昨年10月末に2009シーズン ノリクラ雪渓カレンダーを終了した後、12月から週末ごとに速報をお届けしてまいりました。年末までは雪不足が続き、ツアーコースのアクセスは薮漕ぎとの戦いとなりましたが、年末から年始にかけて激しい吹雪に見舞われて、ツアーコースは例年並の状況になり、今シーズン最初のパウダーを楽しむことができました。ただ、あまりに降りすぎて、ラッセルに苦労したこともありました。
また、2月には雪崩による死亡事故も発生したことは記憶に新しく、これを契機に過去の雪崩発生場所を明示するために、ノリクラガイドマップの掲載を開始いたしました。今後は、雪崩発生場所だけでなく、各種情報も随時追加掲載する予定ですので、どうかご覧下さい。

さて、今シーズン最初のプレリリース版ですが、早朝は雲ひとつない青空が広がって、綺麗な光景をお届けすることができると思ったものの、ツアーコースを出発する頃には、徐々に曇り始めて、初回のプレリリース版を綺麗に飾ることができませんでした。しかし、今日のツアーコースはこの時期としては貴重な新雪に覆われ、今シーズン一番の賑わいと言っても良いほどで、久しぶりに再会できた読者の方々にお声をかけていただくこともあって、いよいよ今シーズンも始まったと実感できたひとときを感じました。

それでは、3月27日(土)の様子をお届けします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【3月27日(土)、観光センター】       【スキー場からツアーコースへ】
Page-2 : 【ツアーコース入口】       【ツアーコース T】
Page-3 : 【ツアーコース U】
Page-4 : 【ツアーコース V − 位ヶ原へ】
Page-5 : 【位ヶ原】      【雪渓下部】       <編集後記>

  

 

【3月27日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

3月27日(土)、朝7時の観光センター前駐車場。昨晩の小雪はすっかりやんで、雲ひとつない快晴の朝を迎えています。

 

キーンと冷え込んだ朝

この時期としては冷え込んだ朝となり、気温はマイナス10℃。力強い朝日に照らされても、指先はジンジンと悴んでくる状態。真冬の朝といっても良いでしょう。

 

青と白のくっきりとしたコントラストは真冬並み

快晴の青空にくっきりとノリクラの山並みが浮かぶ様子は真冬のノリクラに訪れた方しか味わえない光景。今年は先々週から先週にかけて黄砂が全国的に降りましたが、真っ白な山肌もこの黄砂によってくすんでしまい、春先以降は空も霞がかかることが多くなり、青と白の綺麗なコントラストは真冬しか見られないのです。

今日は山頂付近にかかる雲が激しく北から南へ流れますが、真冬の時期は、山頂付近も軽い雪に覆われていることから、激しく雪煙が立ち上がる様子を伺うことができます。その様子から山麓からは想像できない極寒の世界が広がっていることが想像できます。

 

除雪の雪が小さくなり、春は近づく

除雪で寄せられた雪の山がまだありますが、積雪期は人の背丈以上となって、観光センター前駐車場は完全に雪の壁に囲まれて周囲がわからないほどとなります。この壁が小さくなると少しずつ春へと近づく様子を感じるものです。

 

【スキー場からツアーコースへ】

乗鞍高原温泉スキー場 第3駐車場

こちらは観光センターから約1kmほどの所にある、乗鞍高原温泉スキー場 第3駐車場。シャトルバスの乗り換え駐車場である「すずらん橋駐車場」と同一の駐車場です。

グリーンシーズンの場合、観光センターが山頂方面へ向かうためのベーススポットという機能を果たしています。しかし、ウインターシーズンは、観光センターの売店などは閉鎖され、乗鞍高原温泉スキー場がツアーコースへ向かうベーススポットとなります。

 

スキー場に訪れる方々の車が続々と...

今日も第3駐車場には続々とスキーヤー・ボーダーの方がお越しになっています。乗鞍高原温泉スキー場には第3駐車場以外に数百メートル先の休暇村からもツアーコースへ向かうことができます。登山の方などスキー・ボード以外の用具でお越しになる場合は、むしろ休暇村からのほうが良いでしょう。(理由は後述します)

 

チケット売り場 − ツアーコースまで1回券×3枚

第3駐車場から道路をまたいでゲレンデサイドにチケット売場があります。ツアーコースまでは3本のリフトを乗り継ぐため、1回券を3枚購入します。(記事掲載時の価格は1枚400円)

 

チケット売り場からリフトまでゲレンデを一旦滑走

ツアーコースまでの3本のリフトは、乗鞍第3ペアリフト → 国設第1クワッドリフト → 国設第3ペアリフトです。最初に乗車する乗鞍第3ペアリフトはチケットセンターから数百メートルほど下方にあり、ゲレンデを滑走する必要があります。スキーヤー・ボーダーの方なら問題ありませんが、滑走する手段を持っていない登山の方などの場合は、一旦、ゲレンデを歩いて降りてゆく必要があります。

「登山の方などスキー・ボード以外の用具でお越しになる場合は、むしろ休暇村からのほうが良いでしょう。(理由は後述します)」と、申し上げた理由はここにあり、休暇村からの場合は、最初に乗車するリフトと駐車場がほぼ同じ位置にあるため、滑走する(ゲレンデを歩いて降りる)必要がないためです。休暇村からアクセスした場合も1回券が3枚必要です。

 

国設第1クワッドリフト − リフト上はビューポイントの一つ

こちらは2番目に乗車する国設第1クワッドリフト。晴れた日はリフトからノリクラの山並みを一望でき、乗鞍高原温泉スキー場のビューポイントの一つといえます。

 

国設第1クワッドリフトから国設第3ペアリフトへ

国設第1クワッドリフトを降りると最終の国設第3ペアリフトを目指します。

 

国設第3ペアリフト

登山の方は休暇村からのアクセスがよいと考えられますが、休暇村リフトから国設第3ペアリフトまで、やや登り気味のコースレイアウトとなっているため、スキーヤー・ボーダーの方は、ここでご案内しているとおり、乗鞍第3ペアリフト → 国設第1クワッドリフトを経由したほうが良いでしょう。

 

カラマツ林を抜けると目の前にツアーコース

リフト線の左右はカラマツ林に囲まれています。この時期のカラマツに目を移しても殺風景な様子しか感じられませんが、10月後半にもなれば、今日のような青空に照らされるとゴールデンオレンジの綺麗な紅葉が広がります。四季を通じてそんなノリクラを感じ取ることができれば、よりノリクラを楽しむことができるかもしれません。

そして、国設第3ペアリフトの降り場に近づくと、ツアーコースの入口はもう目の前です。 Next

 

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