ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版Vol.3(2010/04/10) D

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(Update:2010/04/15)

 

【雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2009ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版Vol.3(2009/04/11〜12) C

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.2(2010/04/03) D

今週の大雪渓入口
先週より10センチ多く昨年より30センチ多い

こちらは大雪渓入口付近。左上の画像は昨年同時期の様子、右上の画像は先週の様子です。ツアーコースでは減少傾向を見せている積雪量は、大雪渓付近ではまだ増加しており、昨年と比べても30センチほど多い状況です。

 

冷え込みでフィルムクラスト

少しずつ冷え込んできて、バーン表面はフィルムクラスト状態にパックされ始めます。ただ、今日はグサグサになるまで下地が緩むことはありませんでしたので、完全にガチガチになるほどひどい状況ではありませんが、これからの時期は夕方になると滑走が困難なほどのハードなバーンコンディションとなりますので、下地まで緩みきったときは、できるだけ日の高いうちにツアーコースを下山したほうが苦労せずに済むでしょう。

 

トイレ付近

大雪渓入口から北側へ50メートルのところにトイレ小屋と避難小屋があります。先週はトイレ小屋の屋根に掛かるか掛からない程度まで吹き溜まりが大きくなっていましたが、右の画像のとおり、吹き溜まりがさらに大きくなっています。

この様子を見ても、まだまだ積雪が増えて行くことが十分に考えられるわけです。

 

雲の動きが早くなる前に下山を − ホワイトアウトになる前に...

山頂付近の雲はさらに太陽を多い尽くすように流れ行き、まだ穏やかな天候ではあるものの、あまり長居できる状況ではなくなってきます。雲の動きが早くなって来る前にここを脱出しないと先週のように完全なホワイトアウト状態となります。そうなると身動きがとれなくなり、ツアーコースへ帰ることができなくなります。

「天候は急変するもの」と、いつも念頭におきながら行動しなければいけません。

 

<編集後記>

暖かな日差しを受けて、徐々に春に移行してきた感じがしてきましたが、今回のように終日に渡って穏やかな気候の一日はこれまでになく、ようやく春本番の雰囲気を感じさせてくれるようになって来ました。

真冬の「寒い・冷たい」という感覚は本当に辛いもので、寒さで周期的に指先に激痛が走る感覚は耐え難いものがあります。さらに、全身が冷え込んでくると泣きたくなるようなこともあり、一度でもそのような体験をしてしまうと、寒さに対してかなり過敏な体質になってしまいます。

暖かいということがどれだけ幸せなことか...真冬のパウダーの楽しさは何者にも変えがたく、また、融け行くバーンを名残惜しみながら春スキーを楽しむ感覚は、スキーヤー・ボーダーであれば実感したことがあるかと思いますが、やはり暖かな季節が訪れたことのほうがうれしいと感じてしまいます。

次週も休暇村ゲレンデからのアクセスで、全山を自力で歩く必要があります。それでも「寒い・冷たい」という辛さから開放されたこの時期なら、さほど苦になるほどでもないかもしれません。

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

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