ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2010/05/14〜15) @
【大雪渓】
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2010シーズン ノリクラ雪渓カレンダー正式版の連載を開始します。乗鞍大雪渓WebSite は、2000年5月に開設して今年で10年目を迎えました。また、新たな一年を一歩一歩刻んで行く予定です。
通常、週末に合わせて取材を行っておりますが、今回のみ前倒しして、5月14日(金)・15日(土)の二日間の様子をお伝えします。3月末よりお届けしたプレリリース版は土曜日一日のみの取材でしたが、正式版についてはできる限り土曜・日曜の二日間の様子をお伝えしたいと考えております。ただ、状況によっては一日のみとなりますがご了承ください。
さて、5月14日(金)は長野県側のツアーコースより位ヶ原・大雪渓へアクセスしました。平日ということもあって人出が少なく、静かなノリクラとなりました。また、ひんやりとした空気に包まれ、綺麗な青空にダケカンバの枝先に光る霧氷がこの世界を独り占めしているような雰囲気にすらさせてくれます。
そして、5月15日(土)は岐阜県側の乗鞍スカイライン開通日。朝から雲ひとつない快晴に恵まれ、シャトルバス乗り換え駐車場のほおのき平駐車場では、乗鞍シャトルバス出発式が行われ、テープカットが行われた後、畳平にて安全祈願神事、そして、乗鞍岳山開き祭が行われ、今シーズンの開幕を迎えました。午後になっても透明感溢れる天候が続き、晴天の下での安全祈願神事ができたことは10年ぶりというほどの好天でした。
それではツアーコースと乗鞍スカイライン開通初日の様子をお届けします。
【5月14日(金)、三本滝レストハウス】
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三本滝レストハウス前駐車場 |
こちらは三本滝レストハウス前駐車場。今日は平日ということもあって訪れる方も少なく、8時をまわっても静かな状況です。
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出発の準備 |
それでも8時20分の春山バス始発便の時刻が近づくにつれて、駐車場のあちこちで出発の準備に取り掛かる様子が見られるようになります。
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バス停へ |
本来、シールは使用する直前にスキー板に貼り付けるほうが良いと考えられますが、バスに乗車する前にすでに貼り付ける方も多いようです。もっとも、出発時に貼り付ければ、忘れ物を防止する対策にもなるでしょう。
ツアーコースを登行しなければならないウィンターシーズンであれば、シールを忘れるということはありえませんが、春山バスを利用すると、シールが必要になるのはバスを下車した時点であり、そのときに忘れ物に気が付いても「時すでに遅し...」ということになります。
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三本滝バス停 |
8時20分の春山バス始発便の時刻が近づくとバス停には10名ほどの方が集まってきます。
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そして、春山バス始発便が到着...
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運賃は片道1200円 |
以前は会員制のスキーバスという位置づけでしたが、3年前から1日3便に増便され、スキーヤー・ボーダーの方だけでなく、一般の観光の方も自由に乗車できる春山バスとなっていて、ゴールデンウィークなどは、雪山の写真を撮りたいといった一般の方々の利用が増えて来ています。
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春山バスは冬季閉鎖中の道路を特別に運行 |
三本滝ゲートから先は冬季閉鎖期間中で、春山バスは特別な許可のもとで通行が認められています。道路の両脇には雪の壁が残っていて、雪解け水などで夜間は凍結することもあり、この数日降雪の天候に見舞われたこともあって、春山バスの始発便は三日ぶりの運行となりました。
県道乗鞍岳線の全線開通は7月1日ですが、それまでの間は春山バスの運行などが下記のように予定されております。
<県道乗鞍岳線 − 冬季閉鎖解除 バス運行スケジュール> |
@ 4月22日(木) | 休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖解除。 |
A 5月1日(土)予定 | 乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行開始予定。 |
B 6月予定 | 春山バス運行が大雪渓(肩の小屋口バス停)まで延長予定。 |
C 7月1日(木) | 三本滝ゲート〜畳平間の冬季閉鎖解除で全線開通、シャトルバス運行開始。 |
なお、春山バスの運行については、お知らせ − 2010シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2010/04/05) をご覧ください。また、シャトルバスについては、2010シーズン 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 をご覧ください。
【かもしかゲレンデからツアーコースへ】
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かもしかゲレンデ |
さて、春山バス始発便を見送った後、かもしかゲレンデからツアーコースを目指して出発します。
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雪解けが進んだところから春の息吹 − ふきのとう |
ご覧のようにかなり雪解けが進み、シールで登ったほうが良いか、全行程をツボ足で行ったほうが良いか迷うほど...そして、雪解けの進んだ所からふきのとうが春の顔を覗かせています。
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切り通し箇所 − ゲレンデ上部もほとんど積雪がなくなる |
こちらはかもしかゲレンデを横切る県道乗鞍岳線とゲレンデ上部エリア。ゲレンデ部分の積雪はほとんどない状態となっています。この先は県道乗鞍岳線を進み、すぐのところにあるヘアピンカーブの先から再びかもしかゲレンデ上部へと向います。
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ゲレンデ上部入口 − 積雪1メートル |
こちらがヘアピンカーブの先のゲレンデ上部の入口部分。積雪は1メートルほど、昨年はほとんど積雪がなくなっていましたので、今年はやや多いといえます。
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ゲレンデ上部 − ブッシュを歩いてツアーコースへ |
しかし、積雪の残っているのは入口部分だけで、その先のツアーコースへ向う箇所はほとんど積雪はありません。ブッシュを歩いてツアーコース入口へと進みます。(→ Next)
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