ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2010/05/14〜15) E
【畳平周辺】
不動岳とお花畑 | 鶴ヶ池 |
ここからは、畳平や山頂方面の積雪状況をお伝えします。
数日前の降雪で岩肌に着雪があって不動岳では昨年より多いように見えますがほぼ昨年並み。鶴ヶ池周辺もほぼ昨年並みです。ただ、池の中央で融雪が始まっている点は昨年よりも若干早い状況です。
肩の小屋への道路 − 雪に閉ざされアイゼンが必要 |
畳平から肩の小屋方面に向かう道路は雪に閉ざされていて、お昼近くになりますが雪の緩み方が少なくアイゼンが必要な状況です。特に朝一番はアイゼンでも歯が立たないコンディションで、途中で引き返してきた方もいらっしゃったほどです。
そのため、この時期は必ずアイゼンが携行してください。
お花畑 | 不消ヶ池 |
お花畑と不消ヶ池(きえずがいけ)も凍結しています。不消ヶ池は一部融雪が始まっているシーズンもありますので、今年は昨年と同様、積雪の多い年であることが分かります。
畳平から肩の小屋・コロナ観測所分岐点までの道中は大半が雪の中で、急斜面をトラバースする箇所はアイゼンがないと先に進むことができません。
【肩の小屋へ】
肩の小屋・コロナ観測所分岐点 |
こちらが肩の小屋・コロナ観測所分岐点。ちょうど正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。本来、道路がありますが、その様子は全く伺うことができません。年によってはすでに路面の一部が見えていることもありますので、例年と比べた場合、多いといえます。また、積雪の多かった昨年と比べても多い状況です。
大雪渓 | 位ヶ原 |
この分岐点まで差し掛かるとご覧のように剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の頂とそれに続く大雪渓、さらには位ヶ原の雪原の大パノラマが眼下に広がります。
この先は急斜面をトラバース |
先ほどの畳平から分岐点までの道中と同様、この先の肩の小屋方面も、魔利支天岳の急斜面をトラバースしなければなりません。
乗鞍スカイラインオープンに伴い、多くの登山者が来場して山頂を目指すことが予測され、山頂小屋の管理人・スタッフが分岐点から肩の小屋までのトラバース箇所をスコップでルート確保いたしました。
山頂小屋はまだ雪に閉ざされてオープンはもうすこし先のことですが、小屋周辺の除雪やメンテナンスにもこのルートが必要で、訪れる登山者の安全確保とあわせて行われました。
ただ、ルートが確保されても急斜面を横切って行くことには変わらず、凍結時はアイゼンが必要な状況が予測されます。
【肩の小屋】
そして、こちらは肩の小屋。
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今回の肩の小屋周辺(魔利支天岳) | 昨年の肩の小屋周辺(魔利支天岳) 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) B |
魔利支天岳の山肌を昨年と比較すると、今年は若干少ない部分もありますが、肩の小屋周辺は昨年よりも多い積雪が見られます。
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今回の肩の小屋 西側 |
昨年の肩の小屋西側 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) B |
肩の小屋はウインターシーズンは室堂ヶ原方面から絶えず西風が吹き付けています。肩の小屋の西側方面はまだ完全に雪に閉ざされ、積雪の多かった昨年と同じ傾向を示しています。
それでは、肩の小屋から稜線目指して出発です。(→ Next)
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