ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2010/05/29〜30) D

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(Update:2010/06/03)

 

【鶴ヶ池雪渓 − ジュニアレーシング】

鶴ヶ池雪渓 − 畳平から約200メートル

この時期のノリクラでの滑走は長野県側の大雪渓・山頂方面がメインですが、岐阜県側でスキー滑走が指定されている鶴ヶ池雪渓もポピュラーな存在です。

畳平から約200メートルというアクセスの利便性が特徴で、天候の急変などへの対応が容易であることから、ノリクラでの春スキーが初めてという方にもお勧めできるエリアです。

 

手前は緩斜面、奥は中〜急斜面

鶴ヶ池雪渓は魔王岳の北斜面に位置し、手前は緩斜面、奥は中〜急斜面のレイアウトとなっています。

 

晴れていれば大黒岳、大丹生岳、桔梗ヶ原などが一望

鶴ヶ池雪渓周辺は大黒岳や大丹生岳、そして桔梗ヶ原などを一望できるエリアで、晴れていればここからの眺めだけでも満足してしまうロケーションが広がります。

そして、毎年、秋まで足しげく大雪渓に通うジュニアレーシングのメンバーも、今年のノリクラシーズンが始まりました。

 

今シーズンの近況を語ってくれます

「昨年のノリクラ通いが実を結び、今シーズンは全国大会に出場することができました。」と、近況を語ってくれたジュニア。今年も年少のメンバーの取りまとめ役として、チームのムード作りに気を配ります。

 

昼食も終わって、午後の練習が始まります。

 

午後からの練習メニューは片足だけでの滑走...

 

片足でも器用にターン...

皆さん、器用にバランスをとりながら、左右にターンをつなげて行きます。

 

おぉ〜とっと...

それでも緩みすぎた雪質に足をとられて...この後の結末はご想像に任せます。

 

疲労の色が見え隠れ − でも最後まで練習を続けます

標高2700メートルの高所にまだ体のコンディションが対応できない中、午後には少しずつ疲労の色が見え始めます。それでも全員がそろって一緒に雪渓を登り、それぞれのモチベーションを途切れさせないよう、一日の練習を最後まで続けて行きます。

 

今年もノリクラ通いが始まりました

今シーズンのノリクラ通いは始まったばかり...ノリクラシーズンが終わる秋まで怪我のなおようトレーニングを続けたいものです。そして、ノリクラでの成果が次のスキーシーズンで発揮できるように見守って行きたいと思います。

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.2(2009/05/23〜24)

梅雨入り前であるにもかかわらず、取材した二日間はとも雨に見舞われ、生憎の天候となりました。

初日の5月30日(土)は日付が変わる頃は満天の星空が広がっていましたが、夜が明けた朝は今にも泣き出しそうなどんよりとした曇り空。シャトルバス始発便に乗車するスキーヤー・ボーダーもまばらです。この天候は11時の時報とともに肩の小屋付近では大粒の雨。それも数分でおさまるものの、その後は周期的に雨と霧を繰り返します。
そして、夕方には綺麗な青空がのぞいて夕日が差し込むものの、翌日の5月31日(日)は再び雨に見舞われます。

5月31日(日)の雨の降り方はさほどではないものの、お昼を過ぎても降ったり止んだりとはっきりしない天候が続き、15時ごろになってそんな天候を払拭するかのようにかもしかゲレンデには虹のアーチがかかり、すっきりしない二日間の状況を忘れさせてくれるエンディングでした。

位ヶ原から乗鞍高原に下山するツアーコースは、半分以上で雪解けが完了して夏の様相となってきました。もちろん下山はもうできない状況です。

 

<編集後記>

特に統計を取っているわけではありませんので、正確な所はわかりませんが、今シーズンは乗鞍スカイラインシャトルバスでお越しになるスキーヤー・ボーダーの方が例年よりもやや増加しているように感じます。畳平でバスターミナルの係を担当されているバス会社の方の話では、初めてお越しになる方が多くなっているともお聞きしました。

バックカントリーとかアウトドアというキーワードが一つのブームになっていることも、訪れる方が増えている要因とも考えられ、そのときに最初に取り上げられるのは、ゲレンデスキーと山スキーとの相違についてという点があるかと思います。

今回、スキー板をシャトルバスのトランクに搬入する際に、「絶対に傷付けられては困る!」と申し出された乗客の話をバス会社の方よりお聞きしました。これがゲレンデスキーと山スキーの相違に関連があるかというと、100%ないともいえないと考えられるのです。

大勢の乗客が乗車するということを考慮すれば、自己防衛のため(もしくは乗客の安全のため)収納ケースに入れるなどの対策を講じる必要があるかと思います。山スキーなどバックカントリーでは、どのような状況でも対応できるように、あらかじめ用意周到な準備を整えてフィールドに出かけるのが一般的で、ゲレンデのように色々な設備が整えられた環境はフィールドでは皆無であるため、それを考慮しなければ時として身の危険があるからです。

足しげくノリクラに通う常連の方々も、誰しも初めてノリクラでビューを果たした初日があります。小さな失敗を繰り返し、また、修正を加えながら年月を重ねていっていると思います。そのため、自然の中では自己防衛的な考え方が必要でしょう。しかし、あまりにも用意周到すぎれば、それまた、自然との偶然の出会いをスポイルしてしまうことも考えられ、うまく楽しむには両者のバランスのとり方が肝要かと考えられます。

 

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