ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2010/06/05〜06) E

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(Update:2010/06/17)

 

【鶴ヶ池雪渓】

鶴ヶ池雪渓 − 畳平から約200メートル

前ページまでは長野県側の大雪渓・山頂方面をメインにお伝えしてきましたが、岐阜県側でスキー滑走が指定されている鶴ヶ池雪渓もポピュラーな存在です。

畳平から約200メートルというアクセスの利便性が特徴で、天候の急変などへの対応が容易であることから、ノリクラでの春スキーが初めてという方にもお勧めできるエリアです。

 

ハイマツ帯が多くなると滑走禁止となります − 昨年は6月29日(月)に滑走禁止

鶴ヶ池雪渓は雪解けが進み、滑走エリアや滑走エリアまで歩いて行く箇所にハイマツ帯が張り出すようになると、環境保護のため滑走禁止となります。その措置が取られるのは例年6月下旬頃で、昨年は6月29日(月)から滑走禁止とされました。

 

今日もコブラインには夏のノリクラの常連の方々を中心に集まっています。

 

メンバー同士でコブの整備

しかし、今日はコブ管理人がお越しになっていないので、メンバー同士でコブの整備を行います。

 

今日のコブラインは20コブ・83メートルです。

 

霧が周期的に流れる

取材に訪れた6月13日(日)は、昨日の晴天とは打って変わって、周期的に霧が流れ込む生憎の状況。

 

気温6℃ − 絶えず滑り続けなければ冷え込む

お昼過ぎの気温は6℃と冷え込み、滑り続けていないと寒さで体が動かなくなってきます。

 

ビールよりも暖かいカップラーメン!

お昼休みも冷たいビールを飲み干すよりも、暖かいカップラーメンが一番のご馳走...

 

天候を案じながら滑り続けます

今日は東海地方より以西では一斉に梅雨入りが発表され、いつ泣き出してもおかしくない空模様を案じながらコブにアタックを仕掛け続けます。

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.5(2009/06/13〜14)

昨年は、東海地方で6月9日に、関東甲信地方では6月11日に梅雨入りし、今回は梅雨入り最初の週末です。

取材初日の6月13日(土)は、絶えず濃霧と強風に見舞われる状況。寒気の流れ込みにより、終日に渡って3〜4℃の低めの気温を推移します。午前中は視界が100メートルに満たない天候が続き、肩の小屋付近より上部はかなり強い風が吹きぬけ、ほとんど取材にならない状況です。午後になっても西からの強風は変わらないものの、激しく流れる雲間に青空がのぞき始め、天候の回復傾向をようやく見せ始めました。

翌日の6月14日(日)ももしっかりとした天候ではなく、霧〜曇〜晴を周期的に繰り返す状況を見せます。それでも昨日のような強風はなく、過ごし易い天候と気候で今日一日を終えようとした矢先に、突然の雷鳴を皮切りに霙交じりの雨がたたきつけるように降り、大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)で待機していた春スキーバス下り便に、ずぶ濡れになったスキーヤー・ボーダーの方々があわてて乗り込む姿がありました。

 

<編集後記>

あと2回週末を迎えると6月が終わって、一年の半分が終了いたします。7月に入ると長野県側の県道乗鞍岳線が全線開通して、県境をまたいで通り抜けができるようになることもあって、シーズンの大きな節目を迎えます。乗鞍高原からのシャトルバスも運行が開始され、大雪渓に訪れるスキーヤーも多くなってきて賑わいを見せるようにもなってきます。

そんなことも影響しているのか、6月までの大雪渓・山頂エリアと7月以降では、何か雰囲気が違うように感じるのです。もちろん良し悪しという問題ではありません。

長年、ノリクラに通い続けていると、シーズンの節目節目によって、同じものでも違うように目に映ることは多々あることで、そんな様子をノリクラ雪渓カレンダーの各コーナーで記事にするわけです。その各コーナーで書き残したような些細なことをこの編集後記ではお伝えしたいと思っています。

6月までのノリクラはフィールドの情景と一緒になり、その風景の一部になることに楽しさを覚えるものです。それが、7月にはいると梅雨の時期を迎え、なかなかそんな雰囲気になれないところに違いを感じるのかもしれません。

しかし、風景の一部になれなくても、真剣にスキーに取り組む方々はずぶ濡れになってもトレーニングに励む様子が大雪渓のいたるところに見られ、そんな姿を見るとノリクラには色々な方々を受け入れる多様な側面をもっているとも感じます。

これからの梅雨の季節を上手く付き合って行けるようにしたいものですね。

 

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