ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2010/07/17〜18) @

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(Update:2010/07/22)

 

【大雪渓】

今週末は海の日を迎えて三連休となる方も多いのではないかと思います。そんな三連休に照準を合わせたかのように、関東甲信、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州北部の各地が一斉に梅雨明けし、ノリクラでも真夏を思わせる天候の続く状況となりました。

梅雨明けが発表された17日(土)は、青空に綺麗な鰯雲が広がる朝を迎えます。そして、大雪渓付近は真っ青な青空が広がり、誰の目にも梅雨明けは間違いないと確信できる状況です。その強い日差しに山麓から雲が湧きあがり、午後には小雨が時折降る状況も、夏山特有の天候で、この点からも本格的な夏が訪れるのだと感じる状況でした。

そして、翌日の18日(日)も良い天気に恵まれ、三連休中日ということもあって、観光センター前駐車場は早朝から満車状態となり、シャトルバスもお盆並みの増発体制がとられ、かなりの賑わいとなりました。

それでは、夏本番を迎えた三連休のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月17日(土)、観光センター前駐車場】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部 T】
Page-3 : 【雪渓下部 U − モーグルコース】       【雪渓下部 V】       【雪渓中段】
Page-4 : 【高山植物】       【雪渓上部 T】
Page-5 : 【雪渓上部 U】
Page-6 : 【7月18日(日)、三連休中日は大変な賑わい】       【今日は絶好のヒルクライム日和】
Page-7 : 【夏の大雪渓、帰りのシャトルバス】
Page-8 : 【畳平のお花畑】       【昨年の今ごろは?】        <編集後記>
 

  

 

【7月17日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時、観光センター前駐車場。

 

この数日間の雨模様から綺麗な青空が戻ってくる

この数日、雨模様の天候が続き、シャトルバスも運休となった日もあったほどですが、綺麗な青空が広がる朝を迎えています。

 

こちらは観光センター内のシャトルバス乗車券発売所。

 

運休が続いていましたが今日は正常運行

先ほどお伝えしたようにシャトルバスは、この数日間運休の措置がとられるほど梅雨末期のまとまった雨に見舞われましたが、今日は山頂付近の天候もよく、運行には問題ない状況です。

 

三連休初日の人出はまばら

今日から三連休が始まりましたが、まだ梅雨明けの発表がされていないこともあって、訪れる車の台数もまばら。

 

初めてのノリクラ登山

それでも駐車場ではシャトルバスに乗車しようと出発の準備の姿もちらほら見かけるようになります。最近、登山が一つのブームとなっていることもあって、初めてノリクラにお越しになるとおっしゃる方も増えてきています。

ハイキングもトレッキングも登山も歩くことには変わりありませんが、山岳登山は標高が高く、天候・気温など状況変化に対応できる装備は必要となります。

 

次第に雲が広がる

先ほどまで鰯雲が広がる青空に包まれていましたが、上空は次第にはっきりとした雲に覆われるようになってきます。

 

シャトルバス乗り場 − バスを待つ列

こちらは7時便を待つシャトルバス乗り場。人出が少ないといってもやはり三連休初日とあって、シャトルバスを待つ方々の列ができるようになってきます。

 

そして、7時便が到着すると...

 

いつものように乗車券の改札が始まり、大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

上部エリアは雲の中

観光センター前駐車場を出発して、善五郎の滝駐車場付近からは、ノリクラの峰々が一望できる箇所があります。しかし、ご覧のように上部エリアは完全に雲の中。

シャトルバスは標高約1500mの乗鞍高原から終点の標高2702mの畳平まで、距離約20km、標高差1200mの道程を進んで行きます。そのため、山麓と上部エリアでは天候に大きな変化を見せるときが多々あります。

 

三本滝バス停

こちらは標高1800mの三本滝バス停。上空は完全に曇り空。

 

クマ出没注意
実はクマの生息域に人が立ち入っているのです

この先、マイカー規制となり、バス・タクシー・自転車など限られた車両のみ通行可能です。ゲート付近にはクマに対する注意の掲示されています。2009年9月に畳平でクマ出没・負傷の事故があり、最近、県道乗鞍岳線付近でもクマの出没情報が寄せられています。

乗鞍一帯はもともとクマの生息域であって、残飯など人的な要因につられてクマが出没しているとは考えにくいと思われます。高山植物の実を求めて標高の高いところまで行動するため、位ヶ原や大雪渓でもクマに遭遇する可能性は十分考えられ、ノリクラ 雪渓カレンダー 2006シーズン Vol.23(2006/10/15) C 【高山植物】 のコーナーでは、位ヶ原(富士見沢)で見かけたツキノワグマを紹介しております。

「クマが生息するエリアに人間が入山させてもらっている。」と、考えたほうが正解かもしれません。

 

シャトルバスは霧の中へ

さらに標高が高くなると、周辺は霧の中へ。山麓の乗鞍高原から確認できた雲のところまでシャトルバスがやって来たところです。

 

そして、標高2350mの位ヶ原山荘付近では、その雲の上に到達します。

 

位ヶ原山荘の先は雲の上

その先は綺麗な青空が広がります。曇り空だった山麓の乗鞍高原からはこのような青空が広がっていることを想像することすらできません。

 

その日の天候で雲の高さは異なります

先週は、ちょうど山頂付近から上部に帯状に雲がかかる様子をお伝えしました。前述のとおり、今日の雲の帯は位ヶ原山荘より下部のエリアで、その時の天候によって、雲がかかる標高が変わります。そのため、山麓で天候が悪くても、山頂付近は綺麗な青空が広がることは標高差の大きいノリクラではよく見られる現象です。

 

5号カーブ 4号カーブ

宝徳霊神バス停のある5号カーブ、大雪渓手前の4号カーブともに、さほど雪解けが進んでいません。昨年寄りもやや多い状況を見せています。

 

そして、快晴の中、大雪渓に到着です。 Next

 

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