ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2010/09/04〜05) F

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(Update:2010/09/09)

 

【紅葉情報 − 大雪渓付近】
★まだ始まっていません★

大雪渓付近

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。なお、ノリクラの紅葉の概要については、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) をご覧ください。

 

トイレ付近 山頂全景

大雪渓エリアの紅葉の面はウラジロナナカマド。昨年は9月20日ごろから始まりだして、9月25日ごろには見頃を迎えました。ただ、そのシーズンの天候・気候によって一週間程度ずれ込むことはよくあります。

 

雪渓上部左側より 山頂付近

ハイマツ帯の沢筋を良く見ると緑の色合いが少し違う所を見つけることができます。紅葉が始まればウラジロナナカマドの赤のベルトに縁取られます。ウラジロナナカマドは霜枯れしやすく、時に9月下旬〜10月上旬に降雪に見舞われることがあります。そうなると、その年の紅葉は完全に終了してしまうわけです。

そのため、シーズンによって「当たりハズレ」があります。昨年は近年まれに見る「当たりのシーズン」でしたが、今年もそうなるように期待したいものです。

 

【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近】
★まだ始まっていません★

宝徳霊神バス停付近

 大雪渓エリアでも紅葉が始まっていませんので、それより下部の位ヶ原周辺でも、紅葉は始まっていません。

 

富士見沢・鶴ヶ沢

手前の富士見沢や奥の鶴ヶ沢も夏の風景そのものです。

 

位ヶ原の車道沿いの様子を少し詳しく見てみます。

 

ダケカンバ − 変化が見られません ウラジロナナカマド
少し変化が見られる

ダケカンバは全く変化が見られませんが、ウラジロナナカマドは少し葉の色合いに変化が見られます。

 

位ヶ原お花畑

7号カーブ付近の位ヶ原お花畑もまだ変化は見られません。

 

昨年の位ヶ原9号カーブ付近
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) E
今週の位ヶ原9号カーブ付近
今年はまだ色づきはありません

ちょうど位ヶ原お花畑の南側の9号カーブ付近。昨年はちらほらと色づいたダケカンバがありましたが、ご覧のように今年はその気配すらありません。

ツアーコース入口 − 11号カーブ

こちらはツアーコース入口付近の11号カーブ。

 

この箇所だけ若干色づきが始まる

唯一、この箇所のウラジロナナカマドだけ色づき始めています。今後は朝晩の冷え込みがしっかりしてくると色づきも加速されますので、しばらく続く猛暑の影響がどこまで及ぶか注視したいものです。

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2009/09/05〜06)

昨年も9月に入り、静かなノリクラとなってきました。

5日(土)は朝から気持ちの良い晴天に強い日差しからモクモクとした夏の雲が浮かびます。肌を焦がす日差しもひんやりとした空気と調和し、夏と秋がミックスした綺麗な一日でした。

6日(日)は、曇り空の朝を迎えます。そのため、昨日以上に人での少ない状況。それでも次第に天候は回復して来ます。冷気に包まれた中のヒルクライムは、ペダルを回し続けても汗を覚えることのない状況。午後には綺麗な青空が広がり、まずまずの一日でした。そして、部分的に紅葉が始まってきました。

 

<編集後記>

速報などでも申し上げましたが、全国的な猛暑の渦に巻き込まれ、ノリクラでも暑い日々が続いています。ただ、各地で見られるような異常とも思える気温上昇ではなく、例年と比べると、少し高いといったところですが、もともと日差しが強い分、やはり暑さをダイレクトに感じる状況です。

今回から紅葉情報をはじめました。例年、この時期になると、部分的な紅葉が始まりますが、今年は皆無といっても良い状態。それどころか、この暑さで、葉の表面が少し乾燥しているものがあって、今後の紅葉の推移が心配なものもあります。また、【高山植物】のコーナーでもお伝えしたように、コバイケイソウなどでは、紅葉の前から枯れ始めるものも見られます。

ノリクラシーズンもあと二ヶ月を切りました。これからは情景の変化が見逃せないシーズンとなります。季節の移ろいを一番感じさせるシーズンを楽しみたいものですね。

 

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