ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2010/09/18〜19) @

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(Update:2010/09/23)

 

【大雪渓】

敬老の日を含めた今週末は三連休となる方も多かったと思います。そろそろ、紅葉の状況の気になる状況ではあるものの、この一週間はほとんど紅葉が進まず、例年なら紅葉が始まった様子が見られますが、残念ながら、ほぼ、緑一色の様子しかお届けできない状況となりました。

9月18日(土)は、低く垂れ込める雲に包まれた朝を迎えます。気温は14℃と長袖ででないと肌寒さを覚える状況です。どんよりとした雲間に朝日を浴びるノリクラの頂を見ることができ、低く垂れ込めた雲は雲海の一部であることが理解でき、雲海の上に立てば綺麗に晴れ上がったノリクラにめぐり合えることを期待しながら出発します。そして、その狙い通り、早朝の大雪渓は見事な青空。そして、山麓には重厚な雲海が広がる申し分ないロケーションです。ただ、日差しが強く、それに伴って、山麓から雲が湧き上がるようになって、大雪渓エリアも午後にはほぼ曇りの天候となりました。

9月19日(日)は、朝から快晴。日が高くなっても一向に気温が上昇せず、ヒルクライムの足を止めると肌寒さを覚える状況。安定した天候が続き、ほぼ終日にわたって綺麗な青空が続きました。

今回も紅葉情報を掲載いたしますが、この一週間の紅葉の推移がほとんどなく、例年なら紅葉の始まりを感じさせる大雪渓・位ヶ原エリアでは、先週と同じく、部分的な紅葉しか見ることができません。また、冷泉小屋・摩利支天など中腹のエリアでも部分的な紅葉があるものの、始まったといえる状態ではありません。それでも、葉の色合いが薄くなっている木々が確実に多くなり、紅葉シーズンが近づいていることは間違いないようです。詳しくは6ページ目の 【紅葉情報】 をご覧ください。

それでは、そろそろ秋モードが少しずつ濃くなってきた今週末の状況をお届けします。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【9月18日(土)、観光センター前駐車場】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部】
Page-3 : 【高山植物】
Page-4 : 【雪渓上部 T】
Page-5 : 【雪渓上部 U − モーグルコース】
Page-6 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】       【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近】
Page-7 : 【紅葉情報−位ヶ原山荘付近】       【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】       【昨年の今ごろは?】        <編集後記>

 

 

【9月18日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝5時30分の観光センター前駐車場。日の出の時刻が徐々に遅くなり、観光センター前駐車場の様子は、この時間になってようやくわかるようになって来ました。

 

曇 − 低く垂れ込める雲

天候はご覧のように曇。さらに周辺の山肌にまで雲がかかるほど低く垂れ込めています。

 

三連休初日 − お越しの車はやや少なめ

観光センター前駐車場には約50台の車がお越しになっています。三連休の初日ですが若干少なめの状況。

 

シャトルバス乗車券発売所 − 徐々に人が集まる

それでもシャトルバス始発便の時刻が近づくにつれて、山頂方面に向かう方々が集まり始めます。やはり三連休とあって、早朝にもかかわらず、出発の準備の姿がいつもよりも多いように感じます。

 

朝日に輝くノリクラが雲間に現れる − 上部エリアは雲海の上

しばらくすると、西の空に雲の隙間がのぞくようになります。その向こうに朝日に照らされ茜色に染まるノリクラに山肌が見え隠れしています。どうやら、乗鞍高原は雲海の下にすっぽりと埋まっているようです。

 

シャトルバス停留所

6時を回るころになると、シャトルバス停留所にはご覧のように列ができます。まだ紅葉が進んでいないこともあって、お越しに方は大半が登山のスタイルです。

 

そして、シャトルバス始発便が到着し...

 

気温14℃ − 大半の方々長袖スタイル

いつものように改札が始まります。6時の気温は14℃。半袖では若干寒さを感じる状態。それでもやはり例年と比べてやや暖かい感じです。

 

シャトルバス始発便 − 今日は2台

今日はさらにもう一台が増発されます。その後のシャトルバスも大半が3台程度の運行体制がとられました。昨年はクマ被害や10月は凍結などがあり、紅葉シーズンの人出はそれほどでもありませんでしたが、一昨年は紅葉シーズンに最高乗客数をカウントしたほどですから、紅葉シーズンはシャトルバスの混雑には注意を払う必要があります。

翌日の9月19日(日)は、早朝の混雑はさほどでもなかったものの、8時便は6台、9時便は7台も運行される状況でした。

 

それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

乗鞍高原でも部分的に紅葉

乗鞍高原の紅葉は10月中旬ごろから始まりますが、それでもよく観察すると、所々でスポット的に赤く変化している箇所が見られます。大体、例年同じ箇所ですが、乗鞍高原でも全体的に葉の色合いが薄くなっていて、紅葉に向けた準備が進んでいることがわかります。

 

夜泣峠 − 濃霧に包まれる 三本滝ゲート − 次第に青空

休暇村を過ぎて標高約1650メートルの夜泣峠に差し掛かると、低く垂れ込めた雲の中に突入します。そして、標高1800メートルの三本滝ゲート付近に差し掛かると次第に視界が開けるようになってきます。

 

かもしかゲレンデ − 快晴

三本滝ゲートを過ぎたかもしかゲレンデはご覧のように快晴の青空。

 

車窓には雲海が広がる

その車窓には綺麗な雲海が広がっています。標高1650メートルの夜泣峠付近から標高1800メートルの三本滝ゲート付近までが雲海の標高とすれば、その厚みは150メートルほどであることがわかります。

 

乗鞍高原からは想像もできない快晴

乗鞍高原でのどんよりとした天候からはとても想像できないほどの状態。今日のご来光バスが出発する時点の天候も同様な状態だったようで、この曇天ではとてもご来光はムリ...と、乗車をあきらめた方もいらっしゃったようです。

もちろん、山麓も山頂付近も雲の中ということもありますが、大雪渓など上部エリアが雲海の上、というパターンは比較的多く、よほどの荒天でなければ、あきらめずに現地に向かったほうがよい結果が得られることもあるようです。

 

紅葉はまだ...

先週もお伝えしたように、県道乗鞍岳線の紅葉のビューポイントは中腹の摩利支天よりも上部に集中しています。しかし、ご覧のようにその様子はまだ見られません。今週も紅葉の情報を 6ページからの 【紅葉情報】 にてお伝えしておりますので、あわせてご覧ください。

 

そして森林限界の位ヶ原山荘を超えて...

 

快晴の空に早朝から雲が湧きあがる

このところ週末は本当によい天候が続いておりますが、今日もその例に漏れず、真っ青な青空にに恵まれます。ただ、右の画像のように早朝から雲が湧き上がって今日は雲の動きが幾分活発なようです。

 

今日も快晴のもと、大雪渓に到着です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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