ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2010/09/18〜19) A

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(Update:2010/09/23)

 

【大雪渓に到着】

大雪渓入口にある肩の小屋口バス停は...

 

今日もスキーヤー・登山の方が準備

大雪渓でスキーをする方はもちろんのこと、登山に向かう方もよくここで下車します。これまでにもその様子はお伝えしておりましたが、実際、畳平から山頂に向かう所要時間とほとんど変わりありません。

行きは畳平から登り、下りは肩の小屋口バス停へというパターン(もしくはその逆)でスケジュールを組むと両者の良さを取り入れることが可能です。

畳平からやってきた場合、コロナ観測所と肩の小屋の分岐点に差し掛かった瞬間、大雪渓から位ヶ原が一望できるロケーションが広がり、晴れていて空気が澄んでいれば、かなりのビューポイントです。
また、肩の小屋口からの登山道は、高山植物を間近に楽しむことができ、高山植物に興味のある方は、絶対にはずせない登山道であるといえるでしょう。また、道路そのものも単調でないため、登山そのものを楽しむという面でもお勧めです。

 

気温8℃ − 肌寒い朝

7時の気温は8℃。力強い太陽が降り注いでいるものの、その暖かさはまったくありません。久しぶりに寒さを覚える朝です。

 

それでは出発

9月ともなれば、例年なら霜柱が見られますが、今年はまだその様子もありません。そのため、さほどの寒さではないものの、少しばかり指先に悴む感覚すら感じさせます。

 

今日もヒルクライムの方が絶えません

今日もヒルクライムに訪れる方が大雪渓前を通過する様子が続きます。

 

大雪渓駐車場で一休み

大雪渓駐車場で一休みされているこちらの方々...三本滝ゲートから2時間半。マイカー規制前は大雪渓にスキーにもやってきました。今回、大雪渓前までやってきたのはマイカー規制以来のこと。

 

親子でヒルクライム

乗鞍高原には28年間も通っていて、子供さんの受験など特別なことがない限り、必ず毎年通っているとのこと。「やはりノリクラは何度通ってもいいからねぇ〜」と、おっしゃります。しかし、「では、次も自転車でお越しになりますか?」と、お尋ねすると...「いやぁ〜自転車はもういいよ...」と、返って来ました。

そんなことをおっしゃらずに、また、大雪渓でお会いしましょう...

 

【雪渓下部】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

摩利支天岳 − コバイケイソウの紅葉が見られません

雪渓下部の積雪は先週の段階で完全に雪解けが終了しています。こちらは雪渓下部から望む摩利支天岳の山肌。例年なら、コバイケイソウが紅葉して黄色く変化した箇所が見られますが、今年はその様子が見られません。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマド −赤と緑のコントラストが美しい

こちらはスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先々週あたりから赤くなり始め、先週はその赤が全体的に広がるようになってきて、ご覧のように今週は完全に真っ赤になりました。

緑に赤のアクセントが見事です。ただ、ほかのエリアのウラジロナナカマドとは数週間以上も遅い状態で、年によってはこのウラジロナナカマドの実が赤くなり始めると同時に、葉の方も赤くなり始めるといった現象も見られるほどです。

 

石碑の岩

大雪渓エリアで最初に頭を出す岩はモーグルコースの岩で、こちらは大雪渓エリアで二番目に頭を出す石碑の岩。

 

チングルマ − ほとんど変化が見られない

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。数週間前から部分的に紅葉が始まりましたが、今週もほとんど変化が見られません。昨年は全体的な紅葉が始まりだしましたので、今年は推移が遅くなっています。

前述のコバイケイソウの紅葉もそうですが、猛暑などの影響を受けているのかもしれません。

 

今週の雪渓下部周辺のウラジロナナカマド − 部分的に色合いに変化

昨年の雪渓下部周辺のウラジロナナカマド − 紅葉が始まる
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) A

まだまだ、紅葉が進んでいないといえども、石碑の岩から周辺の様子を見ると、ご覧のようにウラジロナナカマドがその色合いに変化が見られるようになっています。ただ、昨年はこのエリアはすでに紅葉が始まっていましたので、遅れていることは間違いありません。

 

石碑の岩東側のスキーヤー専用道 下端部分は119メートル上方にある

石碑の岩の東側のスキーヤー専用道を進むと雪渓上部にたどり着きますが、雪渓下端部分は右の画像の位置から119メートル上方にあります。

 

先週の雪渓上部下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) B
今週の雪渓上部下端部分 − 残るは上部箇所だけ
昨年より一週間遅い雪解け

先週残っていた雪渓上部右側に一部残っていた下部の雪渓はご覧のように完全になくなっています。ただ、昨年は一週間前の段階でほぼ完全になくなっていましたので、昨年よりも遅い状態であるといえます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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