ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2010/09/24〜26) @
【大雪渓】
9月最後の雪渓カレンダーをお届けします。
この一週間も猛暑の影響が残り、23日(木)になってようやく秋らしい気候になってきました。そのため、ノリクラでも大雪渓・位ヶ原エリアを中心にようやく紅葉が始まってきました。
通常は週末に取材を行っておりますが、今回は24日(金)より、現地入りいたしました。24日(金)の朝は昨晩からの小雨が残っていますが、それも次第にやみます。ただ、低く垂れ込めた雲で上部エリアの状況は全くわかりません。そして、休暇村付近から濃霧となって三本滝ゲートでは数メートル先も見えないほどの状況。この濃霧は位ヶ原山荘付近まで続きますが、ツアーコース入口の11号カーブに達すると重厚な雲海の上に立つことができます。いつもの雲海ならくっきりと見られる八ヶ岳や南アルプスも、山頂が何とか顔を出す程度のスケールの大きな雲海が広がります。今日はほぼ終日にわたってこの雲海が漂っていました。
25日(土)もどんよりとした曇り空。そして、位ヶ原山荘より上部エリアは濃霧に包まれ、気温3℃の冷たい空気が流れています。ただ、この濃霧も8時ごろには一気に快晴へと激変し、ほぼ一日爽やかな気持ちの良い青空が続きました。紅葉のほうも昨日よりもさらに色づきを増したようにも感じられ、大雪渓・位ヶ原エリアは全面的に紅葉の始まりを実感させてくれます。
26日(日)は冷え込んだ朝を迎えます。早朝5時の乗鞍高原は0℃。ぼんやりとした夜明けごろにははっきりと確認できませんでしたが、しっかりとした朝日が差し込むようになると、ノリクラの山肌に霜が降りている様子が見られます。冷え込んだ空気に包まれ、その霜は10時ごろまで消えない状況が続きました。この霜は山頂付近だけでなく、大雪渓・位ヶ原エリアでも発生したようで、紅葉の始まったウラジロナナカマドにはその影響がみられて残念です。
今回も紅葉情報を掲載いたしますが、23日(木)からの冷え込みで始まりだしたものの、前述のとおり、大雪渓・位ヶ原エリアでは霜枯れの影響が若干見られます。そのため、進み具合としては、昨年よりも一週間遅く、エリアによっては二週間ほど遅い状況ですが、ピークを迎える前に葉を落とすものも増えてくるのではと若干危惧されます。
また、中腹の冷泉小屋〜摩利支天では霜枯れの影響は少なく、色付く箇所が増えてきて来ました。それより下部の三本滝から乗鞍高原にかけても部分的な色づきが若干見られるようになっています。詳しくは5ページ目の
【紅葉情報】
をご覧ください。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【9月25日(土)、観光センター前駐車場】
こちらは早朝5時30分の観光センター前駐車場。
先週よりもさらに夜明けが遅くなり、準備を始める観光センター売店の室内灯が煌々と明るく見えるところからも周囲がかなり暗いことがお分かりになるかと思います。気温は8℃、この時期らしい気温となってきました。
そんな状態ですが、今日も朝早くからタクシーの方々が待機されています。
ご利用の乗客の方がお越しになるまでのちょっとした空き時間に少しでも車を綺麗にとワックスがけ...ノリクラで営業されているタクシーの大半は常連の運転手さん。朝の挨拶から、観光センターから畳平までの道中でのすれ違いの挨拶まで、一日中、笑顔で対応してくれます。
今日は観光センター前駐車場の一角がご覧のように区切られています。「乗鞍高原 アルプス音楽祭」が午後から開催され、アルプホルンの演奏などが行われます。
徐々に空は明るさを増してきて、シャトルバス始発便の時刻もそろそろ近くなってきます。
9月26日の速報でもお伝えしたように、6時10分発の始発便は9月末で運行が終了します。10月からは7時が始発便となり、また、下り便も一時間繰上げとなり、観光センター発上り便は15時5分、畳平発下り便は16時5分が最終となります。また、ご来光バスも10月からは運行されませんのでご注意ください。
そのため、6時10分発のシャトルバスで大雪渓に向かうのも今回が最後となります。
それではいつものように大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
乗鞍高原でもちらほら色づいた木々が目立つようになって来ました。それでも上部エリアのようにすぐにピークとなることはなく、例年、10月中旬以降に見頃を迎えることとなります。
休暇村を過ぎると周囲はカラマツ林。こちらの紅葉はさらに遅く、10月下旬にピークを迎え、ノリクラのすべての紅葉を締めくくることとなります。
そして、摩利支天から先の中腹より上部に差し掛かると...
ちらほらと紅葉が進んでいる様子が見られます。今回の紅葉の様子は5ページから始まる 【紅葉情報】 をご覧ください。
どんよりとした天候が続き、森林限界の位ヶ原山荘を過ぎると...
周囲は濃霧に包まれてしまいます。この付近が今週一番の紅葉ポイントですが、その様子がはっきりとわかりません。
そんなはっきりしない天候の中、大雪渓に到着です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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