ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2010/10/02〜03) E

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(Update:2010/10/07)

 

【紅葉情報 − 冷泉小屋〜摩利支天付近】
★見頃を迎えました(昨年より一週間遅い)★

冷泉

 標高2220メートル付近の冷泉小屋付近でも見頃を迎えました。

 

色合い的にはまだ少し足らない状態。

 

ウラジロナナカマドの色合いが深まり、ダケカンバはこれから

ウラジロナナカマドは綺麗な発色を見せるものが多い中、ダケカンバはまだ緑に近いものも多い状態です。

 

まだ青いウラジロナナカマドも

ただ、ウラジロナナカマドの中にも、ご覧のように緑のものも残っていて、これからが楽しみです。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) − ほぼピークに近い状態

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。冷泉小屋から摩利支天までのエリアの中で、もっとも紅葉が進んでいて、ビューポイントの一つです。ピーク間近といったところでしょうか。

この付近は、紅葉する木々の種類も多くなってきて、上部の大雪渓・位ヶ原エリアよりも見ごたえするものとなっています。

 

先週の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) − この一週間の推移が早い
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2010/09/25〜26) E

こちらは先週の様子。先週は一気に進むことはないと申し上げましたが、今年は紅葉が始まりだしてからの推移が早い状態です。

 

枯れ始める

葉の状態としては、ミネカエデもウラジロナナカマドも若干枯れているものが多くなってきた状況です。

 

オオカメノキはこれから

それでもオオカメノキなどの葉はまだ健在で、これから紅葉の主役となってくるでしょう。

現段階の冷泉小屋〜摩利支天エリアは、例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間以上遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年よりも一週間遅い状態で、2007年とほぼ同じかやや早い推移です。ほぼピークに近い状態を見せるところもありますが、強風などの影響がなければ、一気に枯れてしまうことが比較的少ないエリアですから、まだしばらく楽しめそうです。

<参考>
● 昨年同時期 →  2009 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2009/10/03〜04) G 【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】★見頃です(昨年より1週間早い)★
● 昨年同時期の一週間後 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) E 【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】★ほぼ終了(昨年よりやや早い)★

 

【紅葉情報 − 摩利支天〜三本滝】
★見頃を迎えました(昨年一週間以上遅い)★

摩利支天付近

 標高約2000メートルの摩利支天付近も見頃を迎えました。昨年よりも一週間以上遅い状況です。

 

この付近は紅葉のボリューム感がある

上部エリアよりも紅葉する木々の密度が高く、大雪渓・位ヶ原エリアのようなロケーションの広がりはありませんが、霜枯れなど天候に左右される頻度が少なく、このエリアは、毎年、確実に紅葉が楽しめるといっても良いでしょう。

 

三本滝ゲート上 三本滝上部

はっきりと紅葉が始まったといえるのは三本滝ゲート上付近からです。

 

カラマツも若干色づき

そして、カラマツも一部色合いに変化が見られるようになって来ました。ただ、カラマツの本格的な紅葉はさらに数週間先の10月末と予測されます。

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.21(2009/10/03〜04)

先週、ピークを迎えた紅葉の寿命は短命で、2日(金)の強い風雨で全山に渡って落葉の激しい状態となり、上部エリアの大雪渓・位ヶ原ではほとんど紅葉が終わってしまいました。

3日(土)は朝から雨。雨量規制で乗鞍スカイラインが通行止めとなっていることから、乗鞍高原からのシャトルバスは肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)での折り返し運行です。しかし、10時ごろから一気に快晴となり、これまでの天候がうそのよう。青空が綺麗というだけで楽しい一日を送ることができました。乗鞍スカイラインも11時45分から雨量規制が解除され、シャトルバスは11時便から終点の畳平まで運行されるようになりました。

4日(日)は朝から快晴。少しばかりひんやりとした雰囲気からこの時期らしい気候となり、上部エリアを散策する人の姿も多く、紅葉のピークが過ぎた位ヶ原周辺でも、点在して残っているウラジロナナカマドの紅葉を追って歩く様子はまるで歩行者天国を想像させるもの。そんな様子が終日にわたって続きました。

 

<編集後記>

先週の霜枯れの状況から、今週のコンディションはあまりよくないのではと、少し想像しておりましたが、意外にも何とか持ちこたえてくれたのではないかと、少しほっと致しました。2日(土)の段階では、霜枯れから免れた木々の色合いがまだ薄い状態で、これ以上の色づきを見せる前に落葉してしまうかもしれないと危惧しましたが、3日(日)にはさらに色合いが深まり、ようやくピークに近い状態となりました。

ただ、この先に控える三連休まで上部エリアの色合いが維持してくれるか微妙ですが、紅葉が終わったあとのダケカンバの姿もかなかな趣のあるものですので、紅葉が終わったからといって、嘆く必要はないと思います。

今回の取材では、ご愛読されている方々からお声をかけていただく機会がいつも以上に多く、やはり紅葉の時期の様子に一喜一憂しながらWebSiteをご覧になられる方が多いことを感じました。また、ノリクラの紅葉には関心があるものの、なかなか現地に出向くことができず、指をくわえてWebSiteをご覧になっている方も多いかと思います。

いつかまた、ノリクラに足を運ぼうと考えていらっしゃる方々のためにも、その気持ちを絶やさないために、これからもぜひWebSiteをご覧いただきたく思っております。

 

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