ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2010/10/16〜17) B

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(Update:2010/10/21)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓上部は左右に分かれていますが、右側部分は先週の段階で完全に雪解けが完了し、残っているのは雪渓上部左側だけとなっています。

 

雪渓上部左側 − 昨年より2週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

雪渓下部での滑走が困難になり、雪渓上部(左側・右側)がメインの滑走エリアとなって来ていますが、今後、さらに雪解けが進んで雪渓上部右側も滑走ができなくなる8月下旬以降は、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットというよりも大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況です。また、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、今後は初心者、及び、初めてノリクラのお越しになる方は滑走できませんのでご注意ください。

雪渓上部左側は、昨年より二週間程度早い雪解けが続いています。

 

雪渓上部左側下端

雪渓上部左側の下端部分は、先週よりもさらに数メートル上昇していて、この時期としてはかなりの雪解けを見せています。

 

今日も滑走...

そして、先週末はほとんど氷結状態で、滑走することがほとんど困難なほどのバーンも、今日は強い日差しが緩んで、滑走可能な状況となっています。

 

バーン表面が緩んでもブーツで登ることはできません

それでも、ブーツで登ることは危険な状況。そのため、スキー板を履いて登って行きます。

 

一歩一歩を慎重に...

一歩一歩登って行きますが、ご覧のようにバーンにはくっきりとエッジの食い込み跡が残り、緩んでいるとはいえどもそれなりに硬いバーンであることがわかります。

 

今日も滑走日数がさらに一日伸びました

今シーズンも毎週ノリクラに通い続け、今シーズンの滑走日数は100日を優に超えています。

 

バーンに強い日差しが照りつける

強い日差しで表面だけは緩んでいますので、滑走そのものには問題はありません。

 

今日は楽しく滑走できるバーン

場所によってはご覧のように雪しぶきも見られるほど...

 

今シーズンのノリクラ通いが無事終了!

今シーズンのノリクラ通いも一応今日で最後とのこと。そのため、今シーズンの滑走連続日数の記録も今日で最後だそうです。しかし、また、新雪が降れば、ノリクラ通いの虫がうずくこととなることは、昨年の例からでも一目瞭然ですが...

 

昨年同時期より二週間遅い雪渓上端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2009/10/24〜25) D
今週の雪渓上端
昨年よりも二週間以上早い雪解け

 それでは上端部分の様子をお伝えします。まだまだ雪解けが進んでいますが、そのスピードはやや遅くなってきています。それでも昨年よりも二週間以上早い状況が見られます。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2010/10/09〜10) B
今週の雪渓上端
上端の位置は先週より2〜3メートル下がる

この時期ともなれば、ほとんど雪解けが進まない状況ですが、ご覧のとおり、上端部分は先週よりも2〜3メートルほど下方へ移動しています。

 

上端から − 下端部分まで55メートル

雪渓上部左側下端までの距離は55メートル。先週は悪天候のため測定できず、先々週は60メートルでした。また、昨年同時期は73メートルで、その後は降雪があって正確に測定できませんでしたので、昨年との比較はこれ以上できない状況となっています。

 

翌日もやはり常連の方がお越しになる

そして、こちらは翌日の10月17日(日)。昨日の快晴とは打って変わって、どんよりとした雰囲気とつめたい空気が流れています。そんな中を今日も今シーズン最後のノリクラ通いにお越しになった常連の方が滑走されています。

 

今日もブーツで登ることはできません

昨日ほどの緩んだバーンではないものの、先週のような完全な氷結状態ではありません。それでも、スキーブーツで登ることができず、スキー板を履いたまま登っていかざるを得ない状況です。

 

今シーズン最後の滑走を前にこの光景を目に焼き付ける

今年はハイマツ帯を縁取る紅葉を眺めながらの秋スキーを楽しむことができませんでした。そして、この風景を眺めるのも半年以上先のこと...最後の滑走の前に、この光景をしっかりと目に焼き付けます。

 

最後の滑走も無地に終えて...

 

今シーズンのノリクラ通いが無事終了!

今シーズンのノリクラ通いが今日で終わりです。また、来年、この場所でお会いできることを楽しみにしています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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