ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2010/10/16〜17) E

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(Update:2010/10/21)

 

【紅葉情報 − 摩利支天〜三本滝】
★ほぼ終了(昨年より一週間遅い)★

摩利支天付近

 標高約2000メートルの摩利支天付近は先週見頃を迎えましたが、ご覧のように今週は完全に終了しています。

 

三本滝上

三本滝上部でも同様で、葉を残しているものはごくわずかな状態です。

 

三本滝ゲート上 − 全山の中で見頃はこの箇所のみ

この週末、一番彩りの良い箇所は三本滝ゲート上のかもしかゲレンデ付近。後述する乗鞍高原も色合いが増してきていますが、本当の見頃の色合いを見せているのはこの箇所のみなっています。

 

カラマツの色づきがはっきりと − ほぼ昨年並み

また、三本滝ゲートから休暇村にかけてのカラマツも色合いが濃くなってきている様子がはっきりとわかります。大半のエリアで昨年より一週間以上遅い推移を見せていますが、カラマツに関しては昨年よりやや遅い程度の推移です。

 

今週は紅葉の端境期 − 今後は乗鞍高原へシフト

上部エリアの紅葉が完全に終わり、山麓の乗鞍高原も色づきがまだ十分でないため、今週はこの箇所でスポット的に良いものが見られる以外は見所の乏しい端境期となっています。

摩利支天〜三本滝エリアは、例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年とほぼ同じ状態で、2007年とほぼ同じかやや早い推移です。かもしかゲレンデ付近の紅葉も次週末には終了し、この後の見頃エリアは山麓の乗鞍高原へと移動して行きます。

 

【紅葉情報 − 乗鞍高原】
★色づき始めました(昨年より一週間遅い)★

観光センター付近

 山麓の乗鞍高原もようやく色づき始めました。

 

善五郎の滝の遊歩道入口付近

こちらは善五郎の滝へ続く遊歩道入口付近。

 

はっきりとした色合いに

場所によってはピークに近い色づきを感じさせる状態です。

 

まだ緑のものが多い −でもシラカバ・ミズナラの落葉が目立つ

ただ、全体的にはまだ緑のものが多く、これからが期待されるところです。ただ、ご覧のようにシラカバを中心にミズナラの落葉も目立つようになってきて、次週末はボリューム感が乏しい状態になる可能性があります。

 

日差しが当って綺麗に輝く

善五郎の滝 遊歩道の駐車場から鈴蘭橋へ向かう道路沿いも色合いが濃くなってきて、日差しが当たると綺麗に輝く様子が見られます。

 

鈴蘭橋 − 終日カメラマンが...

そして、こちらは鈴蘭橋。今日もカメラマンの姿が一日中絶えません。

 

山頂が冠雪すれば、三段紅葉に...

鈴蘭橋は遠景の剣ヶ峰・高天ヶ原をバックに手前の紅葉を一緒に写しこむことができる絶好の撮影ポイントで、時期によっては真っ白に冠雪したノリクラとの三段紅葉をとらえることができます。

 

山麓の乗鞍高原でようやく紅葉が始まりました。例年よりもやや遅れた2009年より一週間遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年よりも一週間以上遅く、2007年よりやや早い状況です。

シラカバやミズナラの落葉が目立つ状態ですが、これからカラマツの紅葉も本格的に始まり、しばらくは乗鞍高原での紅葉が楽しめそうです。

<参考>
● 昨年同時期 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) F 【紅葉情報 − 乗鞍高原】★見頃です(昨年よりやや遅い)★
● 昨年同時期の一週間後 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー 2009シーズン Vol.24(2009/10/24〜25) A 【紅葉情報 − 乗鞍高原】

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.23(2009/10/17〜18)

17日(土)の大雪渓付近は午前中から雪が降り始め、肩の小屋付近より上部は真っ白に雪化粧が施されます。お昼ごろには一旦収まるものの、午後からはまとまった降雪となり、乗鞍スカイラインは14時30分から通行止め。県道乗鞍岳線も夕方には大雪渓付近で3センチの積雪となり、シャトルバス最終便は位ヶ原山荘での折り返し運行となりました。

この降雪は翌日の夜明け頃まで続き、18日(日)の早朝の位ヶ原山荘付近は完全に氷結状態。それでも雲ひとつない快晴に真っ白に変化したノリクラの峰々の姿は圧巻です。
午前中は綺麗な青空が広がりますが、お昼近くになると大雪渓付近は濃霧に覆われてしまいます。それでも深いところで30センチほどの新雪を今シーズン初のパウダーの感触を味わった常連のスキーヤーは笑みを隠すことができませんでした。

 

<編集後記>

真夏の猛暑が終わり、秋を迎えても暖かい日々が続いていましたが、ようやくこの時期らしい気候となり、18日(月)には畳平の鶴ヶ池でようやく初氷を観測しました。例年より半月遅く、昨年よりも一ヶ月以上遅い状況です。これでようやく例年並となって行くのかと思いたいところですが、先週もお伝えしたように、まだまだ、寒気という言葉が天気予報に出てきていません。例年ならば、そろそろ雪化粧したノリクラの様子をお届けする時期なんですが、どうやら次週末も雪景色にはめぐり合えそうにもない状況です。

一部のスキー場ではすでに営業を開始したところあって、そろそろ冬の話題が盛り上がってくるようになります。それとは裏腹に、紅葉が終わりに近づき本格的なスキーシーズンまでの間は、ノリクラがもっとも静かな時期へと向かって行きます。

そして、ノリクラ雪渓カレンダーの連載も残りわずかとなってきました。もうしばらくの間、お付き合い願いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

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